
デスクトップPCで無線LANが使えないとき、手軽にネット接続環境を整えるにはUSB無線LAN子機が便利です。
今回はTP-Link Archer T3U Plusを導入し、親機NEC WG2600HS2との組み合わせで実際にどれだけ安定して動作するかを検証しました。
本記事では製品選択の理由から設置手順、速度テスト、使用感まで詳しくレビューします。
購入前に知っておきたいメリットと注意点もまとめているので、無線LAN子機を検討中の方は参考にしてください。
TP-Link Archer T3U Plusを選んだ理由

無線LANアダプター(子機)はさまざまな規格の製品が販売されています。数ある製品の中からTP-Link Archer T3U Plusを選択した経緯を紹介します。
無線LANの親機はNEC WG2600HS2を使用中

無線LAN子機に高価な最新規格が不要なケース
現在愛用中のNEC WG2600HS2はIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)の旧規格製品です。そのため高価な最新規格の製品を購入してもポテンシャルを発揮できません。
ハイスペックの製品を購入する先行投資もありですが、親機を買い換える頃には新規格が登場している可能性が高く、今回は最小限の投資で抑えることにしました。
NEC WG2600HS2との組み合わせを想定した選択
TP-Link Archer T3U PlusはUSB 3.0接続の無線LAN子機(Wi-Fiアダプタ)で通信規格はIEEE 802.11ac(Wi-Fi 5)まで対応します。
最大理論速度は5GHz帯で約867Mbps、2.4GHz帯で約400Mbpsの性能。デュアルバンド対応かつ複数端末接続に強いMU-MIMOに対応します。
TP-Link Archer T3U Plusは、NEC WG2600HS2と同規格であり、ちょうど良い子機と判断しました。
TP-Link Archer T3U Plusのスペックと特徴
外付けハイゲインアンテナのメリット
TP-Link Archer T3U Plusで特筆すべきは外付けハイゲイン(大きめ)のアンテナを備えており、アンテナは向きや角度を変えられるため環境に応じて感度調整できます。
アンテナ内蔵式の小型タイプはノートPCとの組み合わせでは有効ですが、今回取り付けるPCはデスクトップ型です。一度設置すると移動できないため外付けハイゲイン(大きめ)のアンテナを備えていることが決め手になりました。
本体サイズはおおよそ57.8mm×18mm×173.4mm、重量は約18g。
価格が比較的手ごろなUSB無線LAN子機であり、スペック的にWi-Fi 5 デュアルバンド MU-MIMOの今どきの条件を満たす製品ということで購入しました。
TP-Link Archer T3U Plusの開封と外観

商品パッケージはライムグリーンのイメージカラーが生える元箱に梱包されています。

パッケージの裏面はこんな感じ。
パッケージ内容

パッケージの中身は、本体 ドライバCD 説明書が入っていました。
アンテナ本体の作りとサイズ感

アンテナ本体はプラスチック製。カラーはブラックの無塗装仕上げです。
TP-Link Archer T3U Plusの取り付け手順

製品をPC裏面のUSB 3.0に挿します。
Wi-Fi接続までにかかった時間

LAN設定で親機を選択しパスワードを入力すると無線LANとしてネットワークに接続できました。作業時間は5分程度です。
TP-Link Archer T3U Plusの通信速度と安定性
TP-Link Archer T3U Plusの通信速度を計測しました。ネット回線は、光接続のコミュファ光戸建て(300Mbpsプラン)です。
【速度検証】NEC WG2600HS2との相性は良好
NEC WG2600HS2の親機を木造1階、TP-Link Archer T3U Plusを接続した自作PC(Windows11)を2階に設置した環境で速度継続しました。

5GHz帯で300Mbps契約回線をほぼフルに発揮
5GHz帯で接続した時のネット回線速度は、250〜300Mbpsがコンスタントに出ます。コミュファ光の契約速度(300Mbps)をほぼ発揮できることが判明。
大容量ダウンロードでも切断なしの安定性
ソフトウェアの更新をダウンロードしても通信が切れることは全くありません。NEC WG2600HS2とTP-Link Archer T3U Plusとの相性は良好です。
【注意点】コミュファ光貸出機(NEC製)とは相性が悪い結果
コミュファ貸出品(NEC製)の親機を木造2階、TP-Link Archer T3U Plusを接続した自作PC(Windows11)を2階の隣部屋に設置した環境で速度継続しました。

5GHz帯で速度は出るが通信が切断されやすい

5GHz帯で接続した場合、回線速度は250〜300Mbps程度が出ます。Youtube動画の閲覧やネットサーフィンなども問題ありません。
同じNEC製でも別モデルだと差が出る現実

しかし、ソフトウェアの更新や大容量のデータをダウンロードすると回線が頻繁に切断し、ブラウザがFirefoxの場合、ダウンロードに失敗します。Google Chromeも回線が頻繁に切断しますが、途中に幾度も中断しながらダウンロードできるといった不安定な状況です。
大容量ファイルのダウンロードは鬼門です。
TP-Link Archer T3U Plusを使って感じたこと
TP-Link Archer T3U Plusを購入して、私の作業環境で「良かった点」と「気になった点」を紹介します。
良かったポイント
NEC WG2600HS2が親機の場合、比較的ローコストでIEEE 802.11acのポテンシャルを発揮できた。
TP-Link Archer T3U PlusをPC、Mac、スマホに同時接続しても特に問題は生じませんでした。
親機がNEC WG2600HS2の場合、安定したネット環境を確立できました。
気になるポイント
コミュファ貸出機(NEC製)との相性は、私の環境では最悪でした。
接続の切断や速度の不安定さが顕著に現れます。
まとめ
NEC WG2600HS2と組み合わせるならコスパ良好なUSB無線LAN子機
TP-Link Archer T3U Plusは、親機との相性が顕著に現れる製品です。
親機がNEC WG2600HS2との組み合わせでは運用上まったく問題がなく、速度も早くて安定動作します。1TB以上のデータをダウンロードしても、通信が切断されることはありません。
TP-Link Archer T3U Plusは最新規格の製品ではありませんが、私のように300Mbps契約の光回線で親機がIEEE 802.11acの旧規格の条件下では、最新規格の子機を購入してもポテンシャルは発揮できません。
IEEE 802.11ac接続でも、日常用途(ウェブブラウジング YouTube閲覧など)で不満を感じることはなく、YouTube閲覧は4K60P動画を安定した状態で閲覧できます。TP-Link Archer T3U Plusはコスパに優れた実用的な子機といえます。
NEC WG2600HS2を使用していてUSB無線LAN子機を検討している方は、TP-Link Archer T3U Plusを選べば失敗しない選択肢になると言えます。ただし、親機との相性による接続の切断などの不安定さがあるのも事実です。
購入は、不具合の際にアマゾンなどの返品できるショップから購入することをオススメします。

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