2025年9月30日、DxO FilmPackの最新版「DxO FilmPack 8」を発表しました。今回は、新機能や価格を詳しく解説します。
さっそく、ブログ管理人が実際に使ってみた感想は、フィルムエミュレーションに特化した唯一無二のアプリケーションであることです。ポジフィルムやネガフィルム、白黒フィルムの色味や粒子感を忠実に再現でき、経年劣化や光漏れ、傷などのエフェクトも簡単に適用可能できます。
直感的に操作できるため、マニュアルなしでも扱いやすく、初心者からプロまで幅広く活用できる点が大きな魅力です。
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DxO FilmPackとは
DxO FilmPackは、アナログ写真特有の質感や色味を、DxOが科学的なアプローチで解析し、デジタル写真に忠実に再現するアプリケーションです。
一般的なLUTとは異なり「色の特性」「乳剤の表面特性」「粒子の構造」まで詳細に研究しているため、単なるシミュレーションではなく、限りなく本物に近いエミュレーション品質での再現を実現しています。
利用方法は、アプリケーション単体としての運用はもちろん、Photoshopのプラグインとしても活用できます。
- ポジフィルムやネガフィルムの質感や色味を銘柄別に再現
- 歴史的写真のテイストを学びながら適用できる操作性
- 経年劣化・光漏れ・傷などの要素を追加できる など
DxO FilmPack 8には多彩な設定項目が用意されており、直感的な操作で自分好みにアレンジできます。
アプリケーション単体としてはもちろん、Adobe Photoshopなどと連携して活用することも可能です。
- RAWデータの直接的な取り扱い
DxO FilmPack 8は、RAWデータを直接編集できません。
DxO FilmPackの価格とプロモーションコード割引
DxO FilmPack 8の基本情報である「価格・ライセンス形態・対応OS」などを網羅的にざっくり解説します。
DxO FilmPack 8の発売日
DxO FilmPack 8は、2025年9月30日に発売されました。
DxO FilmPack 8の価格
DxO FilmPack 8は、DxO SHOP(公式Webショップ)でオンライン決済すれば即利用できます。
新規ライセンス価格 | ¥14,999 |
アップグレード優待価格 v6またはv7所有者対象 |
¥8,999 |
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DxO FilmPaCK 8のライセンス
DxO FilmPack 8は、買い切り型の永久ライセンスのため、商品を購入すれば購入時のバージョンを永続的に利用できます。サブスクリプションのように毎年料金を支払う必要はありません。
また、DxO FilmPack 8はクロスライセンスのため、1つの契約で2台の作業環境にインストールでき、macOSとWindowsの異なるOSでも使用できます。
DxO FilmPaCK 8の対応OS
DxO FilmPack 8は、macOS用とWindows用が用意されています。
DxO FilmPaCK 8の無料体験版
DxO FilmPack 8は、30日間の無料体験版を用意しています。全機能を無制限で体験可能です。
DxO FilmPackの作業画面
DxO FilmPack 8のデスクトップ画面をスクリーンショットに収めました。
作業画面は、主にフィルムエミュレーションを行う「プリセット」と、明るさやエフェクト効果を調整する「設定」の2画面で構成されています。
画面の切り替えは、右側のオレンジ色のタブで行います。
▲「プリセット」の操作画面
右側の操作パネルに、リバーサルフィルム、ネガフィルム、白黒フィルムのエフェクトが並び、ワンクリックで効果を反映できます。
▲「設定」の操作画面
右側の操作パネルに、ネガフィルムの反転機能をはじめ、トーンカーブやコントラスト、ノイズ、粒子感の調整機能、プリント枠などの装飾の有無を設定できます。
DxO FilmPackの新機能
DxO FilmPack 8では、新機能のタイムワープモードに「タイムトラベル」と「経年変化」の2つのモードが搭載されました。
タイムトラベル
タイムトラベルモードは、操作パネルの「スライダー操作」により、デジタルカメラで撮影した写真の描写を過去200年にわたるさまざまな時代に遡り、当時のクラシカルな写真スタイルのルックを再現できます。
この機能は、手動操作はもちろん、自動的に効果を反映・閲覧できるスライドショーも用意されているため、手間なく新しい表現方法を試すことができます。
また、各調整項目のスライダーを操作することで、「フィルムの粒子感・カラーの偏り・劣化感」の強度を直感的にカスタマイズできます。
経年変化
経年変化モードは、操作パネルの「スライダー操作」により、写真の劣化具合を再現できます。
忠実に再現されたフィルムルックと多彩なエフェクトを併用することで、表現の幅が広がります。
Photoshopなど他アプリとの統合
DxO FilmPack 8では、Adobe Photoshop内の統合パレットとしてシームレスに連携し、DxO FilmPack 8のフィルムレンダリングライブラリの全機能を直接利用できます。
この機能により、作業中にアプリを切り替える必要がなく、Adobe Photoshopのみで作業を完結できます。
また、DxO PhotoLab 9やAdobe Lightroom Classicとも互換性があり、汎用性の高い作業を行えます。
新しいフィルムレンダリングの追加
DxO FilmPack 8では、新たに15種類のフィルムレンダリング(フィルムシミュレーション)が追加されました。
簡単な操作で、往年のポジフィルム・ネガフィルム・白黒フィルム固有の描写感と色再現性を現代によみがえらせることができます。
カラーフィルム
AMBER D100
AMBER D400
AMBER T200
AMBER T800
CINESTILL 800TUNGSTEN
NARMAN PHOENIX 200
ILFORD ILFOCOROR RETRO 400
LOMOGRAPHY COLOR NEFATIVE 400
LOMOGRAPHY COLOR NEFATIVE 800
モノクロフィルム
LADY GREY B&W 120 ISO 400
BABYLON KINO B&W 35MM ISO 13
B&W ORCA 110 ISO 100
POTSDAM KINO B&W 35MM ISO 100
ROLLEI SUPERPAN 200
KODAK T-MAX PRO 3200
スキャンしたネガフィルムの最適化
DxO FilmPack 8では、スキャンフィルム最適化ツールが搭載されました。
過去に撮影したネガフィルムをデジタルスキャンし、ワンクリックで正画像に反転できます。
また、専用プリセットを使って正確に補正することが可能です。トーンカーブを用いて色の偏りを補正することもできます。
タイムマシーンモードのアップグレード
タイムマシーンモードに、19枚の新たな歴史的写真が追加され、ご自身で撮影したデジタル写真に適用できるようになりました。
歴史的写真を学ぶことができ、新しい表現方法を見つける可能性を秘めた機能です。
FUJIFILMやSONY製カメラのレンダリング
DxO FilmPack 8では、FUJIFILMとSONY製のデジタルカメラのカラールックに由来する、新しいカラーシミュレーションを導入しました。
他メーカーのカメラで撮影したデジタル写真でも、FUJIFILMのカラーサイエンスのルックに仕上げることができます。
実際にDxO FilmPackを使ってみた
AI生成画像にフィルムエミュレーションを反映
DxO FilmPack 8の新しい使い方として、最新技術のAIで生成した画像に、ポジフィルムのカラーバランスと粒子感を再現してみました。
グーグルのAI生成画像「Imagen 4」で生成した画像を使用します。
フィルムエミュレーションで「富士フイルム・プロビア100F」を適用。肌色にマゼンタが乗る、健康的な描写に仕上がりました。
フィルムエミュレーションで「富士フイルム・スーパーリアラ100」を適用。プロビア100Fよりコントラストが低く、肌色のマゼンタ被りがさらに強調される色調に仕上がりました。
フィルムエミュレーションで「コダック・トライX400」を適用。階調豊かな軟調のコントラストで、ISO400の粒子感がリアルに再現されました。
AI生成画像にタイムマシーンを反映
最新技術のAI生成画像に、現代と80年前の写真を再現してみました。
タイムトラベルモードで2020年代を選択し、スマートフォンの描写を再現。
タイムトラベルモードで1840年代を選択し、古びたモノクロ写真の質感を再現。
岐阜城の月城写真
▲SONY α1 IIで撮影した岐阜城の写真。
フィルムエミュレーションとエフェクトを適用しました。
→ 富士フィルム・ネオパン1600を適用
→ グラフィック効果・フレーム「古いアナログフィルム」
→ グラフィック効果・テクスチャ「焦げたコーナー1」
→ グラフィック効果・光漏れ「色付き2」
完成写真
DxO PhotoLab 9併用で「脱サブスク環境」を構築
DxO FilmPack 8は、DxO PhotoLab 9がインストールされた作業環境に導入すると、DxO FilmPack 8のエミュレーション機能をDxO PhotoLab 9に統合された環境で利用できます。
DxO FilmPack 8は、本来RAWデータに非対応のアプリケーションですが、DxO PhotoLab 9併用時は、RAWデータのまま扱うことができます。
フィルムエミュレーションは「カラー/モノクロレンダリング」の項目で設定します。
「タイプ」の項目でポジフィルムやネガフィルムなどジャンルを選択します。
「レンダリング」の項目で、フィルム銘柄を選択します。
フィルムのノイズ感は「粒子感」の項目で設定します。
標準状態は、フィルムエミュレーションで選択したフィルムの粒子感が再現されます。
異なるフィルムの粒子感を設定することもできます。
写真周辺部のエフェクトを「フレーム」の項目で設定します。
印画紙の質感やフィルムの傷などを「テクスチャ」の項目で設定します。
印画紙やフィルムの色被りなどを「光漏れ」の項目で設定します。
AI生成画像に、DxO FilmPack 8の「フィルムエミュレーション・粒子感・フレーム・テクスチャ・光漏れ」をDxO PhotoLab 8で適用。DxO FilmPack 8を導入することで、AI生成画像の新たな可能性が見つかりそうです。
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まとめ
今回、DxO FilmPack 8を使ってみた感想は、フィルムエミュレーションに特化したアプリケーションなので直感的に操作でき、マニュアルを参照しなくても扱えることです。擬似的なLUTは多くの画像編集アプリで扱えますが、フィルム銘柄ごとに異なる描写を正確に再現できるのは、DxO FilmPack 8が唯一無二の存在です。
DxO FilmPack 8はカメラマン向けのアプリケーションですが、デザイン経験のあるブログ管理人の感想は「デザイナーに使ってほしい」とアピールします。
クライアントから提供された写真に、DxO FilmPack 8でひと加工を加えることで、ポスターやリーフレットの印象が格段に向上します。
DxO FilmPack 8は、Photoshopのプラグイン経由でも動作するので、使い勝手は抜群です。30日間無料で全機能を体験し、保存することもできます。
ご自身の目で素晴らしい効果を確かめてください。
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