DxO PureRAW 6レビュー|何が変わった?旧ユーザーがアップデートを迷う理由

Mac

2026年3月に登場したDxO PureRAW 6では、DeepPRIME XD3の対応拡張やDNGハイファイ圧縮、AIによるセンサーダスト除去など、実用面の改良がおこなわれました。

ただし、PureRAW 4や5ユーザーほど「画質は十分ではないか」「アップデートする理由が見えない」と感じるはずです。ブログ管理人も同様で、大きな不満はない一方、処理待ち時間やDNGファイルサイズ、細かな作業に小さなストレスを感じていました。

本ブログ記事では、実際のRAWデータを使ってPureRAW 6の変化を検証し、旧型ユーザーがアップデートすべきかを整理します。

結論として、今回の進化は劇的ではないものの、着実な改善を体感できます。作業負担を軽くするアップデートといえます。

一方で、PureRAW未体験の人にとっては効果は別次元です。解像感やノイズ処理の仕上がりが大きく変わるため「所有するレンズの性能が上がったのでは?」と感じるはずです。

記事&写真:ちゃんまさ

DxO PureRAW 6の製品概要

DxO PureRAW 6について

製品名 DxO PureRAW 6
発売日 2026年3月3日
価格 18,900円(新規購入またはPureRAW 3以前のユーザー)
有償アップグレード 11,900円(PureRAW 4または5ユーザー対象)
対応環境 macOS / Windows
販売場所 DxO SHOPのみ

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クーポンコード chanmasa26

PureRAW 6の効果は、実際にRAWデータを処理してはじめて実感できます。現在は15%OFFクーポンも適用できるため、気になる場合は一度公式情報を確認してみてください。 → こちらから

DxO PureRAWの位置付け(RAWノイズ除去専用の前処理ソフト)

DxO PureRAWは、プロ写真家やハイレベルな写真愛好家向けに開発された「RAWデータの品質向上に特化したアプリ」です。RAWデータの段階で、ノイズ低減、ディテール最適化、レンズ補正などを処理することで、その後の編集耐性を大きく高めます。

PureRAW自体には編集機能はなく、PhotoshopやLightroom ClassicなどのRAW現像ソフトと組み合わせて使用する前処理ツールという位置付けです。

DxO PureRAWはサブスクリプション不要の買い切りソフト

DxO PureRAW 6はサブスクリプション契約が不要で、一度購入すれば購入したバージョンを永続的に利用できます。

月額課金型ソフトが主流になりつつある中、使用頻度が不定期になりがちなRAW前処理アプリにおいて、追加コストを気にせず使い続けられる安心感は大きな魅力です。

撮影が集中する時期だけ起動し、使わない期間があっても損をした気分にならない。RAW現像ワークフローの基盤として、安定して使い続けたいフォトグラファーにとって、PureRAW 6は現実的で堅実な選択肢といえるでしょう。

DxO PureRAWは完全日本語対応でユーザーガイドも用意

完全日本語対応のため、初めての方でも直感的に操作できます。

また、操作に困った時は、日本語によるユーザーガイドが用意されているので、問題を解決や高度な運用にチャレンジできます。

DxO PureRAW 6 日本語ユーザーガイド → こちらから

DxO PureRAWは2世代前のバージョン所有者なら優待価格適用

PureRAW 6では、2世代前までのバージョン所有者に対しても優待価格が適用されます。毎回フルプライスで買い直す必要がなく、自分の制作ペースに合わせてアップグレードを判断できる販売スタイルです。

PureRAW 4ユーザーは、次期バージョンで優待対象外となる可能性も考えられるため、現時点でアップグレードしておくのもひとつの判断といえるでしょう。

※あくまで筆者の推測であり、保証するものではありません

DxO PureRAWは14日間利用できる無料デモ版

PureRAW 6は、すべての機能を無制限で試用でき、変換後のデータを保存できるデモ版を用意しています。

DxO公式サイトから無料デモ版をダウンロードする →  こちらから

PureRAW 5との違い:DeepPRIME XD3がベイヤーセンサーに対応

以前のPureRAW 5は、最高品質のノイズ処理である「DeepPRIME XD3」はX-Transセンサー専用でした。そのため、一般的なベイヤーセンサー搭載カメラでは、ひとつ下の処理方式(DeepPRIME 3)を選ばざるを得ず、ソフト側の制約による妥協が生じていました。

PureRAW 6ではこの制限が解消され、DeepPRIME XD3がベイヤーセンサーにも完全対応しました。

旧型ユーザーにとってのメリットは、単なる画質向上にとどまりません。

DeepPRIME XD3ベイヤーセンサー対応の考察

旧バージョン(DxO PureRAW 5)の状況
  • DeepPRIME XD3はX-Trans専用
  • ベイヤーセンサーではDeepPRIME 3を使用する必要があった
DxO PureRAW 6の進化
  • DeepPRIME XD3がベイヤーセンサーにも対応
  • DeepPRIME XD2sは廃止
有償アップデートで得られるメリット
  • カメラを選ばず最上位ノイズ処理を使用可能
  • 高ISO撮影への心理的ハードルが下がる
  • 夜景・室内撮影が多い人ほど効果を実感しやすい

この対応により、PureRAW 6はセンサー方式による制約から解放され、真の意味でカメラを選ばないRAW前処理ツールになったといえます。

新ベイヤーセンサー対応:DeepPRIME XD3の効果をレビュー

PureRAW 6に搭載された「ベイヤーセンサー用DeepPRIME XD3」のポテンシャルを、オリジナル画像に適用して、Photoshopで現像してみました。

2倍テレコン装着による解像度低下を救済する

※写真クリックで拡大

ソニーα 1II(FE600mm F4 GM+TC20 ※換算1,200mm相当)で撮影したロスレス圧縮(L)をマスターデータとして、DeepPRIME DX3処理後にDNG非圧縮で保存。その後、Photoshopで現像して、2倍テレコン装着による解像度低下をどこまで改善できるか検証しました。

撮影データ 1/4000秒 F8 ISO3200
Before imageAfter image

写真左側がオリジナル写真、右側がDeepPRIME XD3適用後の等倍比較です。DeepPRIME XD3のノイズ除去能力は高いので、ブログ管理人は輝度ノイズが若干残る18程度まで弱く設定。レンズシャープネスは、強さを120付近まで強く設定しました。ヴィネット、色収差、湾曲補正は、レンズプロフィル任せで除去しています。

仕上がり後は、写真の抜けがよくなり解像感が高まりました。2倍テレコンを装着するデメリットを感じさせない仕上がりです。

現像パラメーター

モデル:DeepPRIME XD3
輝度:18
ディティール強制:0

レンズシャープネス最適化:120.9
ヴィネット:ON
色収差:ON
歪曲収差:ON

ダスト除去:20

1.4倍テレコン装着による解像度低下を救済する

※写真クリックで拡大

ソニーα 7RV(FE600mm F4 GM+TC14 ※換算840mm相当)で撮影した非圧縮RAWをマスターデータとして、DeepPRIME DX3処理後にDNG非圧縮で保存。その後、Photoshopで現像して、1.4倍テレコン装着による解像度低下をどこまで改善できるか検証しました。

撮影データ 1/400秒 F5.6 ISO2500
Before imageAfter image

写真左側がオリジナル写真、右側がDeepPRIME XD3適用後の等倍比較です。DeepPRIME XD3のノイズ除去能力は高いので、ブログ管理人は輝度ノイズが若干残る18程度まで弱く設定。α 7RVはα1 IIより精細度が劣る印象なので、ディティール強制を77まで高めました。

レンズシャープネスは、強さを81付近で抑え、ザワザワする質感を抑えて設定しました。ヴィネット、色収差、湾曲補正は、レンズプロフィル任せで除去しています。

仕上がり後は、写真の抜けがよくなり解像感が高まりました。1.4倍テレコンを装着するデメリットを感じさせない仕上がりです。

現像パラメーター

モデル:DeepPRIME XD3
輝度:18
ディティール強制:77

レンズシャープネス最適化:81.7
ヴィネット:ON
色収差:ON
歪曲収差:ON

ダスト除去:20

DeepPRIME XD3をレビューした感想

DeepPRIME XD3は、超望遠レンズにテレコンを組み合わせて撮影した際に生じやすい「画質低下」を、ワンランク上に引き上げてくれる処理だと感じました。

DxO Labs独自のレンズプロファイルには、テレコン装着時のデータも含まれており、色収差や解像度低下を研究室レベルで補正できる点が、この仕上がりにつながっていると考えられます。

超望遠レンズやテレコンを多用する撮影スタイルであれば、優待価格が適用されるタイミングでPureRAW 6へアップデートする価値は十分にあると感じました。

DxO PureRAW 6:18,900円(プロモーションコード適用さらに割引)
公式ウェブサイト:こちらから
DxO SHOP(公式Webショップ)から安心確実に購入する → こちらから

DNGハイファイ圧縮:DNGファイルサイズを最大1/4に軽量化

旧バージョンのPureRAWでは、高品質化の代償として、変換後のDNGファイルサイズが大きくなる点が課題でした。高画素カメラを使用している場合、ストレージを圧迫しやすく、ノートPCでは作業環境が制限される場面も少なくありませんでした。

PureRAW 6では、RAW品質を維持したまま、DNGファイルサイズを最大4分の1まで圧縮できる「DNGハイファイ圧縮」に対応しています。

この進化により、ノートPCでも大量のRAW処理が現実的になり、出先での作業自由度が大きく向上します。バックアップやアーカイブ時の心理的負担も軽減され、数値以上に「気が楽になる」と感じられる改善です。

出力形式(DNGハイファイ圧縮)の効果を検証

ソニーα 1IIで撮影したロスレス圧縮(L)RAWをマスターデータとして、DeepPRIME XD3変換後のファイルサイズを検証。

α1II ロスレス圧縮(L)RAW(ファイル形式:.ARW)

マスターデータ:68.1MB

DeepPRIME XD3を「DNG非圧縮」で保存した場合

DeepPRIME XD3をDNG非圧縮の設定で保存

ファイルサイズ:207MB

DeepPRIME XD3を「DNGハイファイ圧縮」で保存した場合

DeepPRIME XD3をDNGハイファイ圧縮の設定で保存

ファイルサイズ:48.9MB

ソニーα1 IIのロスレス圧縮(L)RAWで撮影した場合、DNGハイファイ圧縮で保存することで、マスターデータよりも小さいサイズまで圧縮できました。

新機能:AIセンサーダスト除去機能

旧バージョンでは、センサーダストの除去は最終的に画像編集ソフトでの手作業が前提でした。撮影枚数が増えるほど見落としが発生しやすく、後工程で修正する負担が大きくなります。

PureRAW 6では、AIによるセンサーダストの自動検出と一括除去に対応しました。RAW前処理の段階でダストを処理できるため、後工程の作業が大幅に簡略化されます。

風景撮影、商品撮影、スタジオ撮影のように、背景が均一になりやすいジャンルでは特に効果的です。一方で、絞り開放を多用する人物撮影では、効果を実感しにくい場合もあります。

体感できる進化:並列バッチ処理で処理速度が大幅改善

旧バージョンでは、書き出し完了まで次の作業に進めず、待ち時間がストレスになりがちでした。処理枚数が多いほど、作業テンポが崩れやすくなります。

PureRAW 6では、次のファイルを先読みしながら処理を進める並列バッチ処理に対応しました。これにより、全体の処理効率が大きく向上しています。

体感としては、現像作業が「待つ作業」から「流す作業」へと変わります。大量処理でもテンポが崩れにくく、撮影後の作業負担を確実に軽減してくれます。

並列バッチ処理の所用時間を検証

ソニーα 1II(FE600mm F4 GM+TC20)で撮影したロスレス圧縮(L)RAWファイルを10枚パッチ処理し、処理時間を計測しました。

α 1II ロスレス圧縮(L)RAW 10枚一括書き出しの所用時間 検証日:2026年3月2日

DeepPRIME 3 DeepPRIME XD3
PureRAW 6 DNG非圧縮:26秒前後
DNGハイファイ圧縮:30秒前後
DNG非圧縮:39秒前後
DNGハイファイ圧縮:40秒前後
PureRAW 5 DNG(非圧縮):53秒前後 ベイヤーセンサー非対応
PureRAW 6のバッチ処理は、PureRAW 5と比べておおよそ半分の時間で処理できる印象です。
PCスペック
CPU:Ryzen 7 9700X メモリ:64GB GPU:RTX4070Ti
旧バージョン(DxO PureRAW 5)の状況
  • 書き出し時間が長くなりがち
PureRAW 6の進化
  • 並列処理に対応し、処理時間が約半分に高速化できる。
有償アップデートで得られるメリット
  • 大量処理でも作業テンポが崩れづらい
  • 処理時間が「待つ時間」から「小休憩」に変わる

アドビAIノイズ除去に対するPureRAWの優位性

LightroomやPhotoshopにもAIノイズ除去機能は搭載されていますが、PureRAWはRAWデータの段階で処理を行うため、ディテール保持や高ISOノイズ処理の完成度で優位性を感じる場面があります。

さらにPureRAWは、単なるノイズ除去だけでなく、レンズ収差補正、シャープネス最適化、デモザイク処理といった光学・RAW前処理も同時に行えます。具体的には、倍率色収差やパープルフリンジの除去、光学的歪曲の補正、マスク機能で必要な場所にのみシャープネス処理を施すことが可能です。

これにより、レンズ性能を最大限に反映した補正を行いながら後工程でのRAW現像を進めることができ、Adobeソフト単体では実現しにくい、前処理段階でのトータルな画質向上を実感できます。

PureRAW 6はどんな人におすすめ?

PureRAW 5をすでに使用している場合、画質そのものの変化は大きく感じにくく、急いでアップデートする必要はないと感じる方もいるでしょう。一方で、PureRAWを初めて導入するユーザーにとっては、RAWデータの解像感やノイズ処理の完成度が大きく変わるため、効果を実感しやすいツールでもあります。

ここでは、ブログ管理人が実際に検証した結果をもとに、PureRAW 6へのアップグレードをおすすめできる人と、旧バージョンのままでも問題ない人の特徴を整理します。

アップグレードをすすめたい人
  • PureRAW 4または5を使用中
  • 高ISO撮影やテレコン使用が多い
  • RAW撮影枚数が多い
  • 変換後のDNGファイルサイズに不満がある
  • Adobe LightroomやPhotoshopのAIノイズ除去に満足していない人
PureRAW5のままでも問題ない人
  • ISO低めの撮影が中心
  • 処理枚数が少ない
  • 現像工程そのものを楽しみたい
  • 画質にとくに不満がない

まとめ

PureRAW 6は、初期バージョンのような劇的な変化ではありませんが、着実な改良を積み重ねたアップデートです。

今回の進化では、高ISO撮影の余裕や処理テンポの改善に加え、DNGファイルの軽量化によってバックアップ容量を圧迫しにくくなり、日常的な作業負担を確実に軽くしています。

とくに超望遠レンズやテレコンバーターを多用する撮影では、DeepPRIME XD3の効果により解像感とノイズ処理が向上し、「レンズ資産がグレードアップした」と感じられる場面も増えます。

派手さはありませんが、効率と品質を両立する実用的な改善がおこなわれています。

結論として、PureRAW未体験の人や作業効率を重視する人には導入・アップデートを推奨します。一方で、画質に満足している場合は無理に急ぐ必要はありません。

「今は困っていないが、作業は楽にしたい」と感じている人にとって、後悔しにくい堅実な選択といえます。

なお、現在はメーカーの好意により15%OFFクーポン(新規購入)が適用されます。価格面のハードルが下がるため、「少し迷っている」段階の人にとっては判断しやすいタイミングです。

DxO PureRAW 6の価格は以下の通りです。
18,900円(新規購入またはPureRAW 3以前のユーザー)
11,900円(PureRAW 4または5ユーザー対象)

本ブログ独自のクーポンコード適用で新規価格が15%OFFになる特典あり!

クーポンコード chanmasa26
導入やアップデートを検討している場合は、割引が適用されるうちに確認しておくのがおすすめです。 → こちらから
この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業案件、TV番組の撮影・ディレクションに従事。現在はカメラ・レタッチ・動画編集などの実務情報を発信中。
ソニーイメージングプロサポート(SIPS)会員/ニコンプロフェッショナルサービス(NPS)会員。
業務で実際に使用してきた機材をベースに、現場視点で信頼性あるレビューをお届けします。

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