Topaz Video AIは、アメリカに本社を構えるTopas Labs社が開発・販売をおこなうとても素晴らしく高性能なソフトウェアです。
2023年10月17日、Topaz Video AI 4(旧バージョン:Topaz Video Enhance AI)を発表しました。新UIや新機能を搭載し、機能性が向上。NVIDIAのTensorRTを使ったAI処理に対応し、処理速度が約50%高速化されました。
といわけで、バージョンアップの内容紹介や、購入前の疑問や不安を解消するため「購入マニュアル」的な記事を作成しました。また、UIを日本語訳しましたので、AIモデルのおすすめ設定が簡単に見つかるはずです。
このブログ記事がTopaz Video AI 4導入のきっかけになれば嬉しく思います。
Text:ちゃんまさ
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Topaz Video AI はどんなソフトウェア?
Topaz Video AIは、編集前の撮影素材にAIを駆使した品質改良処理をおこない、高品質な動画素材を生成する「機能特化型ソフトウェア」です。進化の過程で、名称が旧「Topaz Video Enhance AI」から新「Topaz Video AI」に変更されました。
Topaz公式ショップ リンクはこちらから
Topaz Video AI 4がリリース
新機能や変更点
複数AIモデルを同時比較できる新型UI採用
Video AI v4は、プレビューを生成するためのまったく新しいシステムを搭載しました。この新しいインターフェイスにより、合計24種類のAIモデルのうち任意の2つを直接比較でき、サイドバイサイド、スライドオーバー、オーバーレイビューで設定を微調整して、最適な設定をアシストします。
刷新された新型UIフィルターアイコン
UIの変更に加えてVideo AI v4はコンテンツ用の画面上のスペースがさらに拡大された新しい外観を採用しました。右側のパネルは、小さなディスプレイでのスクロールを回避し、モニターの高さを有効に活用できるように再加工されました。
精度が向上した新しい2xスケールモード
・Nyx モデルは、もともとバージョン3.5.0でリリースされましたが、現在はv2更新され、2xアップスケールモードが含まれます。
・Nyx v2は、高解像度入力を扱う場合の精度がさらに向上し、ノイズとディテールを正確に分離できます。撮影監督は自信を持って高 ISOで撮影し、プロダクショングレードの夜間ショットを簡単に生成できます。
追加
・TensorRT互換GPUとの組み合わせで、書き出し速度が50%高速化できます。
・AMD7000シリーズGPUおよび700シリーズ統合グラフィックス用のAV1エンコーダーに対応
Topaz Video AI 4 の価格
Topaz Video AI 4は、Topaz Labs公式SHOPから299ドルで販売中です。家電量販店やAmazonなどでは販売されていません。
Topaz Video AI | 価格 299ドル |
Topaz Video AI の基本機能
Topaz Video AIは、最新AI技術を活用した「映像アップスケール」「映像品質強化」「フレーム補完」「手ぶれ補正」「インターレース除去」などの機能を搭載。映像の高品質化に絶大な効果を発揮します。
Topaz Video AI 処理イメージ
Topaz Video AI 4の作業の流れを図形化しました。映像素材をインポート後「プリセットの選択」→「プリセットを使用しないときは画像サイズやフレームレート設定」→「プレビューで結果を確認しながら調整」→「指定コーデックで書き出し」の流れになります。
Topaz Video AI の使い方
Topaz Video AI 4の作業画面です。おもに「各種設定・画面切り替えとプレビューレンダリング・書き出し設定」を操作します。
基本プリセットによる簡単設定
Topaz Video AIには、映像サイズやフレームレートの細かな設定を簡素化したプリセットが用意されています。初心者は、目的別に用意されたプリセットを選択すれば面倒な映像サイズやフレームレート設定が自動化できます。
上級者向けに、プリセットを使用しない完全マニュアル運用も可能です。
基本プリセットの設定項目
None | プリセットを利用しない ※上級者向け |
4x slow motion | 元映像を4倍スローに補間変換 |
8x slow motion | 元映像を8倍スローに補間変換 |
Auto crop stabilization | 自動クロップありで手ぶれ補正 |
Convert to 60 fps | フレームレートを60fpsに変換 ※59.94fpsではないので要注意! |
Deinterlace footage and upscale to HD | インターレース映像をFHDプログレッシブに変換 |
Upscale to 4K | 元映像を4Kサイズに拡大 ※フレームレートは維持 |
Upscale to 4K and convert to 60 fps | 元映像を4Kサイズ拡大し、フレームレートを60fpsに変換 ※59.94fpsではないので要注意! |
Upscale to HD resolution | 元映像を高解像FHDに拡大 |
Videoの設定項目
画像サイズとフレームレートを設定する設定項目です。
フレームレート
・デジタル地上波テレビ = 1,440×1,080のインターレース 29.97fps(下)※テレビ側で1,920×1,080へ補間
・アナログ地上波テレビ = 640×480のインターレース 29.97fps(上)
・4Kテレビ = 3,840×2,160や4,096×2,160のプログレッシブ
・DVD = 720×480のインターレース 29.97fps(上)など
・Blu-ray = 1,920×1,080のインターレース 29.97fps(下)など
・Youtube = 何でもあり
変換後、動画編集ソフトで編集する場合は「タイムラインと同じ設定」に合わせます。
input | 元映像のサイズとフレームレートが自動表示 |
Output Resolution | 映像処理後の映像サイズ ※プルダウンで変更可能 |
Framr Rate | 処理後のフレームレート ※プルダウンで変更可能 |
Stabilization AI の設定項目
Stabilization AIは、手ブレが気になる映像に使用します。
Full Frame
画角を維持しながら、足りない部分を自動生成する方式で手ぶれを軽減します。プレビュー生成・書き出し時間とも処理時間が長くなります。
Auto Crop
画像をクロップ(拡大)することでイメージサークルを確保し、手ブレを軽減する一般的な方法です。プレビュー生成・書き出し時間とも高速処理できます。
通常はOFFですが、ボタンをONにすると機能します。
Strengthで手ブレ効果を高めることができますが、ブレ幅が大きすぎると中央復帰で画像がカクつくことがあります。
Method | 処理方法を選択 ・Full Frame =フレームを維持しながら防振効果を高める ・Auto Crop = クロップして防振効果を高める |
Strength | 手ぶれ補正の効き具合を調整 |
Rolling Shutter | ローリングシャッター歪みを軽減 ※Apply Correctionにチェックを入れる |
Jittery Motion | 不安定や動きを軽減 ※Apply Correctionにチェックを入れる |
Motion Deblur AI の設定項目
動きの速いシーンでのシャッタースピードの低下による影響を軽減します。
通常はOFFですが、ボタンをONにすると機能します。
AI Model | Themis |
Frame Interpolation AI の設定項目
フレームレート変更にともなう本来存在しないフレームを予測補間します。
おもに、スロー映像を制作するときに使用しますが、フレーム補間により存在しないフレームを生成できるため、24Pから60Pへの高品質な変換にも利用できます。
通常はOFFですが、ボタンをONにすると機能します。
Slow Motion | スロー倍率を設定 ・0x〜16xまで設定可能 |
AI Model | AIモデルを選択 ・Apollo = スローモーション変換時に、前後フレームの情報を元に存在しないコマを予測して、オリジナルのコマを生成します。 ・Apollo Fast = Apolloの処理速度を優先したバージョン ・Chronos = 24Pから60Pへの変換など、複雑なフレーム補間に対応 ・Chronos Fast = Chronosの処理速度を優先したバージョン |
Duplicate Frames | 重複フレームの除去 ※Replaceにチェックを入れる |
Sensitivity | 感度 |
Enhancement AI の設定項目
元映像の品質が劣る場合、映像の拡大・ノイズ除去・高精細化などのAIによる高品質処理をおこないます。
Video Typeは、元映像の仕様を「プログレッシブ映像・インターレース画像のプログレッシブ化・インターレース除去せずにプログレッシブ化した映像」から選択します。
Video Type | Progressive | Interlaced | Interlaced Progressive |
選択したVideo Typeにより、使用できるAI Modelが変化します。
AIモデルの種類
・高画質映像をさらに高品質化 → Nyx-GQ Denoise
・ノイズ除去とシャープネス → Artemis-Denoise/Sharpen
・スケールアップ → Gaia-Upscle HQ
・顔の修正 → Iris–Face/LQ-MQ・Iris LQ・Iris MQ
・インターレース除去 → Dione DV・Dione TV・Dione Dehalo
・古いインターレース除去と顔の修正 → iris LQ・Iris MQ
Progressive | |
AI Model | ・Proteue-Enhance MQ 標準的なモデル。元画像が低品質〜中品質の映像用で、ノイズ低減に優れています。 ・Iris–Face/LQ-MQ LQ=Iris V1、MQ=Iris V2(TensorRT対応)。 ・Nyx-GQ Denoise 1x、2xに対応 ・Artemis-Denoise/Sharpen ・Gaia-Upscle HQ ・Theia-Details/Fidelity |
Interlaced | |
AI Model | ・Dione DV インターレース収録されたデジタル映像のインターレーズ除去、スケールアップに効果的です。 ・Dione TV ・Dione Dehalo ・Iris LQ ・Iris MQ |
Interlaced Progressive | |
AI Model | ・Dione Robust インターレース映像を誤ってプログレッシブ化した映像に効果的 ・Dione Robust Dehalo ・iris LQ ・Iris MQ |
AI Modelごとに専用パラメーターが表示されます。パラメーターは選択したVideo TypeやAI Modelにより異なります。
Add Noise | 0〜10 |
Recover Detail | 0〜100 |
Grain の設定項目
画像処理時に。粒子の量と大きさを追加します。
Amount | 1〜10 |
Size | 1〜5 |
Topaz Video AI | 価格 299ドル |
Topaz Video AIのおすすめ設定
▼ アナログテレビやDVD映像(インターレース)をFHD60P化したい場合
Presets | None |
Video | Output Resolution設定 → 1920×1080 Frame Rate設定 → 59.94FPS |
Stabilization AI | 任意 |
Motion Deblur AI | 任意 |
Frame Interpolation AI | OFF |
Enhancement AI | 【Interlaced】 → Dione Dehalo ※顔を重視する場合 → Iris LQ・Iris MQ |
▼ デジタルテレビやブルーレイ映像(インターレース)をFHD60P化したい場合
Presets | None |
Video | Output Resolution設定 → 1920×1080 Frame Rate設定 → 59.94FPS |
Stabilization AI | 任意 |
Motion Deblur AI | 任意 |
Frame Interpolation AI | OFF |
Enhancement AI | 【Interlaced】 → Dione DV・Dione TV ※顔を重視する場合 → Iris MQ |
▼ Youtube映像(プログレッシブ)を高画質化したい場合
Presets | None |
Video | Output Resolution設定 → 1920×1080 Frame Rate設定 → 29.97 または 59.94FPS |
Stabilization AI | 任意 |
Motion Deblur AI | 任意 |
Frame Interpolation AI | OFF |
Enhancement AI | 【Progressive】 ノイズを軽減 → Nyx-GQ Denoise ノイズ軽減と高精細化 → Artemis-Denoise/Sharpen 顔を高品質化 → Iris–Face/LQ-MQ |
▼ Youtube映像(プログレッシブ)を拡大したい場合
Presets | None |
Video | Output Resolution設定 → 1920×1080 ・3,840×2,160 Frame Rate設定 → 29.97 または 59.94FPS |
Stabilization AI | 任意 |
Motion Deblur AI | 任意 |
Frame Interpolation AI | OFF |
Enhancement AI | 【Progressive】 映像を拡大 → Gaia-Upscle HQ |
Topaz Video AI の日本語化
Topaz Video AIは、アメリカ企業が開発したソフトウェアのため、UIの多言語表示に対応していません。そのため、Topaz Video AI 4の操作画面を日本語表示することはできません。※2023年11月時点
ネット検索しましたが、個人が製作した日本語パッチも流通していない状況です。
Topaz Video AI の機能
アップスケーリング機能
▲SD映像のフルHD化、フルHD映像からの4K化など、画質向上処理にAI技術を活用したアップスケーリングを実現します。最大8Kまで変換可能。
主な用途
フルHD(1,920×1,080)や4Kのタイムラインに、昭和・平成時代にSD(720×480)やHDV(1280×720)映像を挿入する時に活用できます。
インターレース除去機能
▲インターレース除去機能は、地上波テレビ用に収録した1080i映像から走査線(インターレース)を取り除き、高品質なプログレッシブ映像に変換します。
主な用途
プログレッシブ設定のタイムラインに、昭和・平成時代に撮影したHDVやAVCHDで撮影した1080i映像を挿入するときに活用できます。
モーション補完機能
▲モーション補完機能は、30P収録した映像の60P化、スローモーションで欠損するコマを安易なフレーム合成ではなく隣接するフレームから独自生成しながら変換できます。30P収録した映像から4倍スロー化などもできます。
主な用途
所有するミラーレス一眼がフルHD60P収録までしか記録できなくても120P化することで30Pタイムラインで4倍スロー再生ができます。また、30Pから60P化することで、ヌルヌル感を引き出せます。
手ぶれ補正機能
▲手ぶれ補正機能は、手ブレが目立つ映像に対してAIを活用したデジタル補正をおこない、クロップを最小限度に抑えた補正ができます。
主な用途
運動会の撮影、歩きながらの撮影、望遠撮影など、フレームが安定しない時にスタビライザー効果で映像を安定化します。
古い映像の復元機能
▲古い映像の復元機能は、SD映像などの映像に対して、複数のAIモデルを駆使した修復をおこない、映像品質を高めます。
主な用途
昭和時代のVHSテープで収録した映像の修復などに有効的です。
アニメーションの品質向上機能
▲アニメーションの品質向上機能は、SDなどの古いアニメーション映像に対して、複数のAIモデルを駆使した修復をおこない、映像品質を高めます。
主な用途
セル画時代のアニメーションの輝度ノイズや粒子感を除去し、高品質な画質に改良できます。
Topaz Video AI のライセンス
Topaz Video AIは、サブスクリクションではない「買い切り」です。購入すると1年以内のAIモデの追加やメジャーアップグレードがあっても無償でバージョンアップできます。
一度購入すれば永久利用可能
Topaz Video AIを購入すると、1年間の無償アップグレード権利と、無償アップグレード期間中にリリースされた全バージョンを永続利用できます。無償アップグレード期間が過ぎても、ライセンスは失効しません。
▶︎無償アップグレード期間中
例)2022年4月1日にソフトウェアを購入した場合、翌年の3月31日までの1年間、無償アップデートできます。
▶︎無償アップグレード失効後、有償アップデートしない場合
例)2023年4月1日以降はアップデートできなくなりますが、無償アップデート終了時点のバージョンを永続利用できます。パソコン買い替えに伴い新規インストールが必要な時は、無償アップデート期間中の全バージョンをダウンロードできます。
▶︎無償アップグレード失効後、途中から有償アップデートした場合
例)無償アップグレード失効後、契約しない期間を経て、再度有償アップグレードしたときは、購入日から1年間の無償アップデートが有効になります。再インストールする場合、無償アップデート期間中の全バージョンをダウンロードできます。ただし、無償アップグレード失効期間中にリリースされたバージョンはダウンロードできません。
対応OSはクロスライセンス付与
Topaz Video AIは、1ライセンスでWindows用とMac用の両OSで使用できます。
インストールできる台数
Topaz Video AIは、2台のパソコンで使用できます。3台目以降のPCは、使用しないPCライセンスを無効化することでアクティベートできます。
Topaz Video AIの購入方法
Topaz Video AIは、購入時にクレジットカードまたはPayPalによる決済が必要です。
Topaz Video AI | 価格 299ドル |
▲Topaz公式ショップにアクセスします。上記リンクを経由すると、公式ショップが開きますので、Video AIの下に配置された「Buy for $299」ボタンをクリックします。
▲入力フォームが開きます。ソフトウェア購入に必要な情報を入力します。
Email address | 登録するEメールアドレスを入力します。アクティベートで使用します。 |
Last name | 苗字 ※ローマ字入力 |
First name | 名前 ※ローマ字入力 |
Country/Region | Japan |
Postcode/ZIP | 郵便番号 ※〒マークは不要 |
Town/City | chiyoda,chiyoda-ku ※千代田区千代田の場合 |
Prefecture | Tokyo ※東京都の場合 |
Street address | 1−1−1 ※1丁目1の1の場合 |
Phone | 電話番号を入力 ※任意です |
Credit CardまたはPayPal | 支払方法を選択する。PayPalとPayPayは異なります。 |
Credit or debit card | クレジットカード番号と有効期限を入力する ※備考欄のチェックを入れる |
「Plece order for $299」ボタンをクリックすると、クレジットカード決済され、登録したメールアドレスに決済情報が届きます。
Topaz Video AI のアクティベート方法
無料体験版をアクティベートすると正規版としてそのまま利用できます。
▲ソフトウェア起動時にアクティベート画面が表示されます。「Activate」ボタンをクリックします。
▲ブラウザが起動し、認証画面が表示されます。ID登録したメールアドレスとパスワードを入力するとアクティベートできます。
Topaz Video AI 無料試用版の入手方法
Topaz Video AIは、公式サイトで無料試用版を提供中です。メールアドレスを記入するだけで誰でも試用できます。
無料版の制限として、出力された映像にウォーターマーク(Topaz Labsロゴの透かし)が入ります。無料版は、アクティベートすると正規版としてそのまま利用できます。
▲公式ウェブサイトの「Try for free」ボタンをクリックします。
▲入力画面が表示されます。メールアドレスを入力して「Get free download」ボタンをクリックすると、ダウンロードが自動的に始まります。
インストーラーの保存場所
Windows
【エクスプローラー】→【ダウンロードファイル】内に保存されます。
Mac
【移動】→【ダウンロード】で表示されるダウンロードフォルダ内に保存されます。
▲ダウンロードされたフォルダをクリックするとインストーラーが起動します。画面に表示される指示に従いソフトウェアをインストールします。
Topaz Video AI のよくある質問
購入サイトがすべて英語表記
Topaz Video AIは、販売ルートが公式ウェブサイトのみに限定されているため、家電量販店などで購入することはできません。
メーカーのTopaz Labs社はアメリカの企業なので、すべて英語表記の環境から購入することになります。購入時、名前や住所など英語入力が求められます。
▶︎対策
「Topaz Video AIの購入方法」の項目で、購入時に必要な英語入力例を記載しました。微力ですが真似するだけで購入できるはずなのでご活用ください。
UI(操作画面)がすべて英語表記
Topaz Video AIは、ソフトウェアに多言語機能が搭載されておらず、操作画面はすべて英語表記になります。
▶︎対策
すべて英語なので最初は戸惑うかもしれません。しかし、作業自体は、決まった操作の「反復」なので、経験を積めば抵抗感は薄れます。
Topaz Video AIの高速化・推奨スペック
Topaz Video AIは、動画素材に高度なAI処理をおこない、画質の高画質化をおこないます。そのため、事務用途の安価なパソコンでは快適に処理することは不可能であり、グラフィックボードを搭載したゲームPCやクリエイティブPCが欠かせません。
▶︎対策
Topaz Video AI導入の難関は、英語力ではなくパソコンスペックのような気がします。Windowsならグラフィックボード付きPC、MacならM1・M2世代のCPUを搭載するモデルが必須です。
Topaz Video AI 4.0.2から、NVIDIAのTensorRTを使ったAI処理に対応し、処理速度が約50%高速化されました。TensorRTが搭載されるグラフィックボードは、NVIDIA GeForce RTX 2000番以降のモデルになります。新規購入するならGeForce RTX 4000番台でTensorRTコア数の多いモデルを導入するのがベストです。
メモリは32GBを推奨。Macは、メモリ搭載に膨大なコストがかかため、実質的にMac Sdudioのカスタム仕様が必要です。
編集機能がない
Topaz Video AIは、動画編集機能は備えておらず、別途「Premiere Pro・DaVinci Resolve・FCPX」などのソフトウェアを組み合わして運用します。
▶︎対策
別途動画編集ソフトが必要です。
カスタマーサポートが英語対応
メーカーサポートは英語によるコミュニケーションになります。
▶︎対策
サポートは、基本的にメールによる英語対応になります。カスタマーサービスは複数人いるのでスタッフにより対応は異なりますが、日本語翻訳のテキストを添付してくれる気が利く人も在籍します。英語で返信されても、テキストをネット翻訳すれば意味は理解できるので問題ありません。
私は何度もサポートを利用しましたが、経験的に「質問事項を日本語作成したものと、ネット機械翻訳で英訳したものを両方添付する」という方法で落ち着いています。「やあ、ちゃんまさ〜」といった感じのラフな会話が続きます(笑
日本語テキストのみの送信は絶対NGです。相手のPC環境で文字化けが発生し、解読できない恐れがあるからです。
Topaz Labsのカスタマー対応は飛躍的速く返事がもらえる印象です。日本の上場企業よりも断然スピーディーな対応で好印象です。ただし、エラー発生時にログデータの送信を求められた時などは、解析に時間がかかり回答が遅れることがあります。
マイナス14時間の時差がある
アメリカ(テキサス)の本社と日本は時差があり、日本時間を基準にした場合、アメリカ(テキサス)はマイナス14時間になります。
▶︎対策
時差を考慮したコミュニケーションが必要です。週末〜休日を挟むと、日本の月曜午前はアメリカの日曜日なのでタイムロスが生じます。焦りは禁物です。
クーポンによる割引は?
クーポンコードによる割引販売は、2023年9月時点、Topaz Labs社の販売方針により一切おこなわれていません。
セールは?
不定期ですが、Tpaaz公式サイトで期間限定セールが開催されています。

まとめ
Topaz Video AIは、最新AI技術を活用した動画素材の品質改良をおこなうソフトウェアです。動画制作の現場でも活躍中です。
ただし、高度な演算処理をおこなうため、高性能パソコンが必要です。とくにRTX3060クラスのグラフィックボードを搭載していないと、快適に処理することは困難です。また、アップスケールはワンサイズアップ程度に抑えることが秘訣です。
フレーム補完によるハイスピード処理は、用途がハマると効果的です。手ぶれ補正も強力に機能します。動画制作を本格的に始めるなら、価格は高価ですが導入しても後悔することはないでしょう。
Topaz Video AI | 価格 299ドル |
コメント
『Topaz Video AIは、2台のパソコンで使用できます。3台目以降のPCは、使用しないPCライセンスを無効化することでアクティベートできます』
ライセンスの無効化ができるなんて知りませんでした。
まだライセンスを購入したての頃に低スペックのPCにインストールしてしまい、ライセンスを1つ無駄にしてしまったと思っていました。
しかしながらアプリ上やアカウントページのどこを探しても無効化の手続きができそうな場所が見つかりません。
可能でしたら、その手順を教えていただけますと助かります。
3台目のパソコンでアクティベートすると、現在アクティベート済みのパソコンが表示されるので、使用しないパソコンを無効化すると新しいパソコンが有効化されるはずです。
早速のご返信ありがとうございます。
どうりで探しても出てこないわけですね。よく分かりました。