Text/Photo:ちゃんまさ
Topaz Photo AI 3は、画像編集機能を特定機能に限定し、有名画像ソフトよりも高品質な画像を得られるソフトウエアです。とくに、AIを用いた「シャープネス処理・ノイズ除去・顔の修正」などのエフェクトは、最高レベルの品質が得られるとマニアからも高く評価されています。
その反面、海外のソフトウェアのため言語表記が英語のみで、敷居が高いと思われがちです。価格もそれなりに高価なので購入をためらう人も多いですが、その素晴らしさを少しでも多くのフォトグラファーに楽しんでもらうため、製品の魅力や操作方法を写真付きで解説します。記事に目を通してもらえれば「Topaz Photo AI 凄い!」と実感してもらえるはずです。
Topaz Photo AI 3.2.0の新機能
2024年8月22日、Topaz Labsは、Photo AIの最新版「バージョン3.2.0」をリリースしました。Shapneに新AIモデル採用、オートパイロットの性能向上など、さらなる深化を遂げました。
追記:バージョン3.2.0登場
- Shapenに3つの新しいAIモデル(Lens Blur v2、Natural、Refocus)採用
- AIモデルとパラメーター設定をカスタマイズ可能に
- オートパイロットのプリセットコントロールタブに自動選択追加
- Canon RAWファイルの色精度向上
- プレビュー動作のパフォーマンス向上
- Capture OneプラグインでDNG を保存可能
購入から1年未満の方は、無償アップデートできます。
作例
Topaz Photo AIの素晴らしいノイズ処理効果を紹介します。
カメラ:α9III レンズ:FE600mmF4 GM OSS
シャッター速度:1/3200秒 絞り:f4.0 ISO:8000
※スライダーを左右に動かし比較できます。
Topaz Photo AI 3 の販売先と価格
Topaz Photo AIは、同社公式ウェブショップのみで販売されます。そのため、家電量販店の店頭や通信販売(Amazonなど)では販売されていません。
Mac版とWindows版があり、1ライセンスで両方のコンピューターで利用できます。2024年現在、モバイル版の設定はありません。
価格
価格は199ドルです。日本円に換算すると約2万9500円(円ドルレート148円で算出)になります。
Topaz Photo AI 1年間のアップデート権利付 | 199ドル |
アップデート価格 1年間のアップデート権利付 | 99ドル |
Topaz Photo AI無料体験版 ▶︎ Topaz Labs公式サイト
Topaz Labs公式ショップ ▶︎ リンクはこちら
販売元のTopaz Labs社はアメリカ企業のため、ドル決済になります。
Topaz Photo AI 3.0 の発売日は、2024年4月12日です。
無料体験版の入手方法
▲Topaz Labs公式サイトにアクセスします。ページ最上段の上図丸で囲んだ部分をクリックします。
▲Downloadsをクリックします。
▲Photo AI 3の「Downroad now」から対応OSのアイコンをクリックします、ダウンロードが自動的に開始します。その後、ソフトウェアをインストールします。
ソフトウェアを起動します。アクティベート画面が表示されたら「Free demo」をクリックすると、無料体験版として使用できます。使用期限はなく、全機能を試用できますが「データ保存不可」の制限が設けられています。
体験版と製品版のソフトウェアは共通のため、ソフトウェア購入後、起動時にアクティベートすれば製品版として継続利用できます。
試用前にAI処理設定を確認
Photo AI 3の画像処理は、GPU処理を前提に開発されています。CPU処理も可能ですが、処理時間が長くなります。処理方法を選択する項目があるので、下記の方法で設定します。
Preferencesの確認
Edit →General → Processingを開きます。AI Processorの項目に【Auto】と表示されているはずです。タブを開きグラフィックボード名が表示されることを確認します。
●CPU名のみ表示される場合 → 処理が遅い可能性あり。
Topaz Photo AI の基本概要
Topaz Photo AI 3は、AIを活用した「ノイズ除去技術・シャープネス向上技術・スケールアップ技術・顔修正技術」など8つの効果を1アプリに融合した機能特化型ソフトウェアです。
8つの画像処理を1つのアプリに集約
上図は、Topaz Photo AI 3の機能を図形化したものです。画像データをエクスポートするとオートパイロットが写真品質を独自解析し、最適なエフェクトの選別とパラメーターの自動調整をおこなってくれます。
上級者は、エフェクトやパラメーターの「完全マニュアル操作」もできます。
Remove Noise | → ノイズ処理 |
Sharpen | → シャープネス処理 |
Adjust Lighting | → 明るさ調整 |
Balance Color | → カラーバランス調整 |
Remove | → 画像の一部を消去 |
Recover Faces | → 顔の画像修復 |
Preserve Text | → テキストを維持した画像処理 |
Upscale | → 画像拡大処理 |
Topaz Photo AI 3が凄いと言われる理由
Topaz Photo AI 3は、ディープラーニング技術を活かした「さらなる画質向上」「解像度の向上」「初心者にも優しい自動調整機能」など、既存機能を大幅に改善しました。色被りや明るさの補正も、限定的に補正できます。
最高レベルのシャープネス能力
Topaz Photo AIが搭載するSharpenは、従来のシャープネス処理とは異なり、品質不良の原因(手ブレやピンボケ)を特定し、個別のシャープネス処理を施します。
超望遠レンズやテレコン併用で失った解像度や手ブレを解析し、AIが何百万枚以上の写真修復から学習した記憶を活かし、AIが欠損ピクセルを修復することでディテール情報を予測し、解像度を最高水準レベルまで引き上げます。
▲サンプル画像
α7RV + FE 600mm F4 GM OSS + SEL14TC ISO 320
トンビの飛翔シーン(2023/10/06撮影)
効果を比較
比較写真です。Sharpen Standard(Standard v2は現在Standardに名称変更されました) 処理後は、くちばしの質感や羽毛の精細感が向上しました。
鮮明でクリアなノイズ処理
高ISO撮影時の輝度ノイズやカラーノイズ除去にAIを活用することで、ベールを脱いだようなクリアで鮮明な画像を生成します。また、画像のディテールとノイズの違いを正確に判断し、魔法のようなノイズフリーと解像度を両立します。
ただし、RAWデータのノイズ除去は、個人の主観になりますが競合ソフトに劣る印象です。
▲サンプル画像
α7III + FE 24-105mm F4 G OSS ISO 3200
ヤワラート(2019/11/30撮影)
効果を比較
α7IIIは、ISO3200で撮影しても高感度ノイズが少ないカメラです。それでもジュース後方のダンボールや手前の看板にカラーノイズと輝度ノイズが発生します。Remove Noise Normal処理後は、ノイズを消すことができました。
解像度が甘く不鮮明な顔をリアルに復元
2023年に導入された画期的な Face Recovery AI は、低解像度やピントの甘い写真から「顔」を自動判別し、AIエンジンが目、口、鼻、髪の毛などを考慮した処理をおこない、失ったディテールを引き上げます。
▲サンプル画像
α7III + FE 85mm F1.8 ISO 400
バンコクオートサロン(2019/12/12撮影)
効果を比較
ピントが外れた状態です。一般的にはシャープネス処理で救済しますが、粒子感やエッジが荒れて満足な結果が得られません。Face Detectionを適用すると、顔のパーツを認識した処理が行われ、まつ毛も肌の質感もリアルに救済できました。
文字を考慮した画像処理
AIを活用した画像処理は、パラメーターを強く設定すると文字が崩れがちです。Preserve Textは、エフェクトと併用することで、文字の崩れを抑えることができます。
AI系処理で文字を保護できる機能は、Topaz Photo AIが世界初になります。
効果を比較
Sharpenのみの処理は「救助用」の日本語フォントが認識できないレベルまで崩れました。Preserve Textを併用することで、日本語が認識できるレベルで処理されました。
Topaz Photo AI無料体験版 ▶︎ Topaz Labs公式サイト
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Topaz Photo AI 3.2 の 新機能や改良点
作業の流れ
写真をインポートするとオートパイロットが動作します。AIによる画像解析がおこなわれ、自動選別されたフィルターが操作パネルに表示されます。パラメーターはAIが下記要素を考慮し、自動設定されます。
- ファイルの種類
- メタデータ、ISO、カメラ情報、レンズ情報など
- ノイズの重大度と種類
- 被写体の検出とぼけレベル
- 人間の顔と顔の質
- 画像サイズと解像度
ただし、AIによるモデル選択やパラメーター値が必ず正しいとは限りません。
仕上がりに納得できない場合は、自動選択されたフィルターを削除したり、手動によるモデル選択選択や独自のパラメーターに調整し、自分好みのテイストに仕上げることができます。
推奨されるワークフロー
RAWノイズ除去(該当する場合)→ 明るさの調整→ カラーバランスの調整→ ノイズ除去→ シャープ化→ オブジェクトの削除→ 顔の復元→ テキストの保持→ アップスケール
Topaz Photo AI 3.2 被写体と相性
Topaz Photo AI3.2 と相性の良い被写体
Topaz Photo AI 3.2と相性の良い被写体は、画像に文字を含まないものと相性が良い傾向です。
また、高速シャッターやレンズ解放F値が暗く高ISOを頼らずを得ない超望遠レンズを活用するシーンで絶大効果を発揮します。
Preserve Text の期待度
Topaz Photo AI 2からPreserve Textが搭載され、AIが苦手としてきた文字を含む被写体も気にならないレベルで処理できるように進化しました。
車両にスポンサーロゴが貼られたレーシングカーは、バージョン1時代は相性の悪い被写体でしたが、Preserve Textの搭載により違和感が大幅に軽減されました。
・街中の写真(看板が入るもの)
デザインや印刷用途にも使える
Topaz Photo AI 3.2のUpscale機能は、デザイナーの武器になると思います。ネット普及に伴い、依頼主から提供される写真サイズが年々小さくなりがちですよね。
Webや動画用途なら問題ありませんが、商業印刷においては「画素数が足りない問題」に直面します。そのような時、画像劣化を最小限度に抑えつつ拡大処理できるTopaz Photo AI 2は、最大の武器になるはずです。
Topaz Photo AI 3.2のレビュー
Sharpen は最高レベルの性能
▲サンプル画像
α7III + FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS ISO 400
四日市コンビナート(2020/6/28撮影)
効果を比較
Topaz Sharpen AI時代から愛用中ですが、以前はエッジに偽色が付着しやすい傾向でしたが、バージョンアップにより気にならなくなりました。Photoshopのシャープ処理は、パラメーターを強く設定するとハロが目立ちますが、Sharpenはハロの発生を最小限度に抑えることができます。
とくにAIモデル「Standard」は、最高レベルのシャープネス性能を引き出せます。個人的な主観ですが、テレコン装着時の補正と相性が良いと思います。
Remove Noise はディテールが際立つ進化
Topaz DeNoise AIは、ノイズ除去が強力すぎ「塗り絵感」を感じましたが、バージョンアップ後は立体感を損なわず、意図的にノイズを残すこともできます。
究極のノイズ処理という意味では、DxO PureRAWに一歩及ばないよいうのが個人的な主観ですが、Topaz Photo AI 2は週単位でバージョンアップされています。AIモデル「RAW Normal」のセットアップ次第では、DxOの性能に迫る可能性を秘めています。
Face Detection は顔を自動認識して実用レベルに修復
顔の修復機能は、解像度が劣る小さな画像でもAIが顔の各パーツを認識して、驚愕レベルで修復してくれます。
Stable Diffusionで作成したAI画像生成の拡大処理に効果を期待できそうです。
Topaz Photo AI 3.2 の使い方
画像の取り込み
▲ソフトウェアを起動し、作業画面を開きます。写真ファイルをドラック&ドロップします。
操作パネルの解説
Topaz Photo AI 3.2は、画像ファイルの初回読み込み時にAIが作動し、合計8つのエフェクトから「最適なエフェクト」が自動的に適用される仕組みです。
ただし、柔軟さを備えており、エフェクトを削除したり追加することが可能です。最初は戸惑うかもしれませんが、基本的な操作方法に変わりありません。使い込めば慣れるはずです。
AUTOPILOT による自動調整
画像を読み込むと、AIが画像内容を解析します。プレビュー画面内にAUTOPILOTの進行状況が表示されます。
AIが有効なエフェクトを自動選別し、選択されたエフェクトが操作画面に表示されます。
自動選別されたエフェクトの背景(グレーの部分)をクリックすると、詳細画面が表示されます。適用されたAIモデルやパラメーター値を確認できます。
AIによる自動設定値で満足な結果が得られない時は【AIモデルの変更】や【パラメーターの手動調整】をおこない、自分好みに調整できます。
自動選別されたエフェクトが不要と判断したときは、ゴミ箱ボタンをクリックすると消去できます。
任意のエフェクトを適用したいときは【Add Enhancement】ボタンをクリックし、エフェクト一覧を表示します。適用したいエフェクトをクリックすると有効化できます。複数適用することもできます。
※データ形式(RAWやJPEG)などによって、表示されないエフェクトもあります。
各エフェクトの操作方法
Remove Noise の使い方
Remove Noiseは【ノイズ除去】を担当するエフェクトです。
元画像がRAW形式の場合とそれ以外の形式(JPEG・TIFF)の場合で表示画面が異なります。
RAWデータに適用されるAIモデルとパラメーター
設定 | パラメーター |
RAW Nomal 標準的なノイズ処理 |
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100 Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100 |
RAW Strong ノイズが多い時に効果的な処理 |
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100 Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100 New Remove large Drain(輝度ノイズ除去の強さ) 1〜100 |
Jpeg・TIFF形式などに適用されるAIモデルとパラメーター
設定 | パラメーター |
Nomal 標準的なノイズ処理 ※圧縮ノイズ除去にも有効 |
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100 Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100 Original Detail(元画像の混合具合) 1〜100 |
Strong ノイズが多い時に効果的な処理 |
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100 Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100 Original Detail(元画像の混合具合) 1〜100 |
Extreme 激しいノイズに効果的な処理 ※ディテールを犠牲 |
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100 Minor Deblur(シャープネス調整) 1〜100 Original Detail(元画像の混合具合) 1〜100 |
高度な処理
Edit Subjectをクリックして、マスクの自動選択および手動選択もできます。
Sharpen の使い方
Sharpenは【シャープネス向上】を担当するエフェクトです。
一般的なシャープネス処理とは異なり「手ぶれ、被写体ぶれ、フォーカスのずれ」などの写真修復に効果的です。バージョン3.0から、新しいAIモデルが3種類追加されました。
AIモデルとパラメーター
設定 | パラメーター調整 |
Standard 標準的なシャープネス処理 |
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100 Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100 |
Strong 強力なシャープネス処理 |
Strength(ノイズ除去の強さ) 1〜100 |
Lens Blur ピンボケや解像度の低いレンズに適したシャープネス処理 |
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100 Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100 |
Lens Blur v2 New ピンボケや解像度の低いレンズに適したシャープネス処理 |
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100 Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100 |
Motion Blur 手ブレの適したシャープネス処理 |
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100 Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100 |
Natural New 自然な雰囲気のシャープネス処理 |
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100 Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100 |
Refocus New ピンボケ写真用のシャープネス処理 |
Strength(シャープネスの強さ) 1〜100 Minor Denoise(シャープ化に伴うノイズを除去) 1〜100 |
高度な処理
Edit Subjectをクリックして、マスクの自動選択および手動選択もできます。
Recover Faces の使い方
Recover Facesは【顔の画像修復】を担当するエフェクトです。
「低解像度の顔・遠くからの撮影で顔が小さい」などの写真修復に効果的です。
パラメーター
設定 | パラメーター調整 |
Strength | Strength(フェイスリカバリーの強さ) 1〜100 |
高度な処理
1枚の写真に複数人写っている時は【Selection】をクリックして、顔を選択できます。
AIが顔を自動認識すると黄色い枠で表示されます。不要な顔の選択エリアをクリックするとグレー表示になり選択から外れます。【Close】ボタンをクリックすると決定されます。
Preserve Text の使い方
Preserve Textは【文字を綺麗に表示】するためエフェクトです。
AI処理により文字の形が崩れる場合に有効です。
▶︎方法1 Preserve Textを画像全面に適用する方法
下段のSelect AIIボタンをクリックすると写真全体がマスク適用範囲として設定されます。
画像全体がマスク選択(赤部分)されたらApplyボタンをクリックします。
AIモデルを選択して、パラメーターを調整します。
AIモデルとパラメーター
Low Resolution 小さな文字の最適化に効果的 |
Strength(文字保護の効き具合) 1〜100 |
Noisy / Compressed ノイズが多い・圧縮ノイズが多い場合に最適化 |
Strength(文字保護の効き具合) 1〜100 |
▶︎方法2 Preserve Textを選択部分のみに適用する方法
Select Noneボタンをクリックすると任意の場所のみにマスクを適用できます。
ブラシ選択ツールのAddボタンをクリックします。円形ブラシが表示されるのでBursh Sizeのパラメーターを調整し、希望の大きさに設定します。文字を保護したい部分を振り潰したらApplyボタンをクリックします。擦りすぎた時は、Subtractボタンに切り替え消去します。
その後、AIモデルを選択して、パラメーターを調整します。
※円形ブラシを利用したマスク処理は、高レベルのパソコンスペックを必要とします。低スペックのパソコンでは、追従性が極端に悪くなることがあります。
Upscale & Resize の使い方
Upscale & Resize は【画像サイズの拡大縮小】を担当するエフェクトです。
写真の精細度を保ったまま最大600%まで拡大できます。
AIモデルとパラメーター
設定 | パラメーター |
倍率指定 | 倍率を数値で指定 倍率を「2倍・4倍・最大」で指定 倍率を「ピクセル単位」で指定 |
Standard 標準的な写真 |
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100 Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100 Fix Compression(圧縮ノイズ軽減) 1〜100 |
High Fidelity 元画像に忠実 |
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100 Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100 Fix Compression(圧縮ノイズ軽減) 1〜100 |
Graphics GC画像や図形 |
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100 Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100 |
Low Resolution 低解像度・圧縮ノイズが多い写真 |
Minor Denoise(圧縮ノイズなどの軽減) 1〜100 Minor Deblur(ボケ軽減) 1〜100 |
Adjust lighting の使い方
Adjust lighting は【画像の明るさ調整】を担当するエフェクトです。
AIモデルとパラメーター
設定 | パラメーター |
Strength | Strength(明るさのレベル) 1〜100 |
Balance color の使い方
Balance color は【色温度調整】を担当するエフェクトです。
AIモデルとパラメーター
設定 | パラメーター |
Tenperture | (色温度) 1〜100 |
Opacity | (不透明調整) 1〜100 |
保存方法
作業画面右下にある「Save Imageボタン」をクリックします。
Export Settingsの画面が開きます。保存場所やファイル形式などを指定します。
右下の「Saveボタン」をクリックすると画像が保存されます。
FILENAME 保存ファイル名 |
標準設定はファイル名に「-topaz」が追加されます。 |
SAVE TO 保存先 |
Original Folder 元画像と同じフォルターに保存 Browse 保存フォルダーを指定する |
FORMAT 保存形式 |
画像ファイル形式 JPEG = 品質レベルを1~100の範囲で設定可能 PNG = 圧縮レベルを0〜9の範囲で設定可能 TIFF = 圧縮方法・8/16bitを設定可能 DNG |
FAQ
1年間アップデート権利付きの買い切り
Topaz Photo AIは、購入後1年間の更新権利付きの「買い切りタイプ」です。
購入後1年が経過すると更新できなくなりますが、更新期間中にリリースされたバージョン(上図オレンジ期間)を使い続けたり、ソフトウェアをダウンロードできます。契約解除と同時にソフトウェアが使用できなくなるサブスクリプション契約より、ユーザーに優しい仕組みといえます。
仮に半年間は更新をせず、魅力的なバージョンがリリースされた時に有償更新(99ドル)すれば、再度1年間バージョンアップできます。
ライセンス
ライセンスは、2台のパソコンで使用できます。Windows用とMac用のどちらも使用できます。
2台のパソコンをアクティベートした状態でパソコンを買い換えた時は、使用しないパソコンのライセンスを削除することで新規PCを有効化できます。
※アクティベートにはネット環境が必要です。
1ライセンス(永久) ※1年経過以降のバージョンアップは有償です。 |
2台のコンピュータで同時使用可能 |
メニューが英語表記で日本語非対応
Topaz Photo AI 2は、UIが多言語表示には対応しておらず、操作画面は全て英語表記になります。
個人が作成したメーカー非公認の日本語化パッチも発見できませんでした。
知識があれば、海外ソフトの日本語化パッチの制作は不可能ではないようです。自己責任ですが。
編集機能が無い
Topaz Photo AIは「シャープネス処理・ノイズ除去・画像拡大」に特化したソフトウェアです。RAW現像ソフト(PhotoshopやLightroom classic)のような、高度な画像編集機能は搭載されていません。
購入方法がわかりづらい
Topaz Labsのソフトウェアのネット購入するやり方を、別ページでわかりやすく解説しています。
メリットとデメリット
▶︎メリット AI処理が決まれば高品質な画像に仕上がる
AIを活用した「シャープネス処理・ノイズ処理・顔修復機能・アップスケーリング処理」は、写真品質の向上に大きく寄与します。販売価格(199ドル)は決して安価といえませんが、価格に見合う感動を体験できるはずです。
▶︎デメリット 高性能なパソコン(グラフィックスカード)が必要
AIを活用するソフトウェエア全般に共通することですが、PCスペックが低いと快適な動作は望めません。Topaz Photo AIを快適に扱うためには、高性能CPUと高性能グラフィックスボードが必要です。
Topaz Photo AI 3.2 プラグイン
Plugins | Adobe Lightroom Classic Photoshop&Photoshop Element Capture One Apple Photos |
Topaz Photo AI 3.2 推奨パソコンスペック
CPU:Ryzen 7 5800X グラフィックスボード:RTX 4070Ti 12GB VRAM
Topaz Photo AI v2.4.1
初回プレビュー時間を独自検証
お願い:検証により得た独自データなので、コピペ流用を控えてもらえると嬉しく思います。
Ryzen 7 5800X RTX 4070Ti |
SONY α7RIV 6100万画素RAW |
NIKON D850 4500万画素RAW |
CANON EOS1DX MarkIII 2010万画素RAW |
|||
GPU処理 | CPU処理 | GPU処理 | CPU処理 | GPU処理 | CPU処理 | |
初回プレビュー 顔あり |
13.3秒 | 22.6秒 | 9.6秒 | 11.9秒 | 5.5秒 | 12.8秒 |
初回プレビュー 顔なし |
11.4秒 | 11.4秒 | 12.0秒 | 15.3秒 | 6.5秒 | 9.0秒 |
ちゃんまさ独自テストの結果 ※2024年3月
Topaz Photo AIの初回プレビューが完了するまでの処理時間を独自検証しました。わかったことは、強力なGPUを搭載すると処理時間が速くなります。ただし、高速化できるカメラがあればそれほど速くならないカメラもあります。
書き出し時間を独自検証
Ryzen 5 5800X RTX 4070Ti |
SONY α7RIV 6100万画素RAW |
NIKON D850 4500万画素RAW |
CANON EOS1DX MarkIII 2010万画素RAW |
|||
GPU処理 | CPU処理 | GPU処理 | CPU処理 | GPU処理 | CPU処理 | |
顔なし Jpeg書き出し |
6.0秒 | 5.8秒 | 計測中 | 計測中 | 計測中 | 計測中 |
顔なし TIFF16bit書き出し |
5.4秒 | 5.8秒 | 計測中 | 計測中 | 計測中 | 計測中 |
顔なし DNG書き出し |
19.5秒 | 2:51.4秒 | 計測中 | 計測中 | 計測中 | 計測中 |
ちゃんまさ独自テストの結果 ※2024年3月
Topaz Photo AIの書き出し時間を独自検証しました。
書き出し形式がJPEGやTIFFの場合は、CPU出力もGPU出力も誤差範囲の違いでしたが、DNG形式の時はGPU出力が圧倒的に高速でした。CPU処理と比べて8倍近く高速化できたので、Topaz Photo AIを実用的に運用するにはGPU付きパソコンが必須ですね。
Topaz Photo AI推奨 おすすめパソコン
Topaz Photo AIにおすすめのパソコンは、グラフィックボード付きPCです。BTOパソコンなら「ゲーミングPCの16万円クラス」があれば、CPUのみで処理するよりも10倍近く高速化できます。
家電量販店で販売している「CPU内蔵GPU」タイプは絶対購入しないでください。
初期プレビュー時間の長さは、ソフトウェアの仕様のため、パソコン性能で大幅短縮するのは難しい状況です。今後のバージョンアップに期待しましょう。
システム要件
Topaz Photo AI 3.2は、システム要件で「メモリ32GB」搭載を推奨しています。最小メモリは12GBです。
メモリ容量が少ないと「プレビューに時間がかかる」「書き出しに時間がかかる」「作業中に固まる」などのデメリットが生じやすくなります。
快適に動作する推奨システム構成は、システムメモリ32GB、グラフィックカードのVRAMは8GB以上。NVIDIA RTX 3000以上が推奨なので、動画編集ソフト並みのハードが必要です。
最低システム
Windows ※2024年9月現在 | ||
最小 | ||
OS | Windows10 /11 | |
CPU | Intel 2013年以降(AVX instructions) AMD 2013年以降(AVX instructions) |
|
システムメモリ | 16GB | |
グラフィック | NVIDIA GTX 980Ti 以上 6GB VRAM AMD Radeon 570 以上 6GB VRAM Intel UHD 600 Graphics 以上 16GB RAM |
macOS Intel ※2024年9月現在 | ||
最小 | ||
OS | Big Sur 11以降 | |
CPU | Intel(AVX instructions) | |
システムメモリ | 16GB | |
グラフィック | 6GB VRAM |
macOS Silicon ※2024年8月現在 | ||
最小 | ||
OS | Big Sur 11以降 | |
CPU | Appleシリコンプロセッサー | |
システムメモリ | 8GB | |
グラフィック | Appleシリコンプロセッサー |
まとめ
私は、Sharpen AIを中心に単独利用してきましたが、Topaz Photo AIのバージョン2.0.0リリース以降は、Photo AIのみを愛用中です。シャープネス処理に関しては、最高品質が得られると思います。Photo AIは、購入後1年が経過するとアップグレードできなくなりますが、使い続けることは可能です。私は、アップデート権が切れた状態で当分使い続け、魅力的な機能が登場した時に再契約する運用で楽しんでいます。
Topaz Labs 公式ショップ
- Topaz Labs公式
- Photo AI 199ドル
- Gigapixel AI 99.99ドル
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