Lexar CFexpress 4.0 Type A GOLDレビュー|速度検証

撮影機材

TEXT/PHOTO ちゃんまさ

CFexpress Type Aカードは各社から高速モデルが登場していますが、「結局どれを選べばいいのか分からない」という人も多いでしょう。

とくに最新のCFexpress 4.0対応モデルは価格差も大きく、スペックだけでは違いを判断しにくいのが実情です。

本ブログ記事では、Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD 256GBを実際に購入し、ソニーα1 IIで連写性能やバッファ解放時間、PCへの転送速度を検証しました。

競合となるNextorageやProGrade Digitalとの違いもスペック比較しながら、「どんなユーザーに最適な1枚なのか」を実測データを交えて詳しく解説します。

Lexar CFexpress 4.0 Type A GOLDの立ち位置

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD 256GBモデルは、最新規格であるCFexpress 4.0に対応したメモリーカードです。

Lexar ProfessionalのCFexpress 4.0対応Type Aカードには「GOLD」と「SILVER」の2シリーズがラインアップされています。その中でもGOLDは、高速な連続書き込み性能を備えた、同ブランドのフラッグシップモデルです。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDの競合製品

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDの競合製品として挙げられるのは、以下の2製品です。

ProGrade Digital
CFexpress 4.0 Type A
IRIDIUMシリーズ

Nextorage
CFexpress 4.0 Type A

NX-A2PROシリーズ

競合製品と性能比較

CFexpress 4.0 Type A対応カードの主要スペックを下表にまとめました。

CFe規格 速度 最低持続書込速度 VPGクラス
ProGrade Digital
IRIDIUMシリーズ
4.0 最大読込1800MB/s
最大書込1700MB/s
480GB→800MB/s
9600GB →1,450MB/s
VPG200
Nextorage
NX-A2PROシリーズ
4.0 最大読込1950MB/s
最大書込1900MB/s
160GB / 320GB / 640GB
全容量→1,900MB/s
VPG800
Lexar
GOLDシリーズ
4.0 最大読込1800MB/s
最大書込1650MB/s
256GB / 512GB / 640GB / 1TB / 2TB
全容量
→1,400MB/s
VPG400

カメラマンから高い評価を得ているProGrade Digital IRIDIUMシリーズですが、CFexpress 4.0規格の初期に発売された製品ということもあり、2026年7月時点ではスペック面でやや見劣りする印象があります。

特に480GBモデルは最低持続書込速度が800MB/sにとどまり、最新の競合製品と比較すると書き込み性能で差が見られます。一方で販売価格は依然として高めであり、性能よりもブランドへの信頼性や実績を重視するユーザー向けの製品と言えるでしょう。

一方、2026年7月時点のカタログスペックでは、Nextorage NX-A2PROシリーズが最も優れた性能を備えています。160GBモデルを含む全容量で最低持続書込速度1,900MB/sを実現しており、RAW保存設定での高速連写でも高い性能が期待できます。また、VPG800に対応している点も大きな強みです。ただし、そのぶん価格は3製品の中で最も高い部類に入ります。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDシリーズは、その中間に位置するバランスの取れたモデルです。全容量で最低持続書込速度1,400MB/sを確保しており、256GBモデルでも高速連写時の安定した書き込み性能が期待できます。

特にProGrade Digital IRIDIUMシリーズは容量によって最低持続書込速度が異なりますが、Lexar GOLDシリーズは容量による性能差がないため、小容量モデルを選んでも安心して使用できる点が魅力です。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDの推しポイント

  • 最小容量モデルでも最低持続書込速度が低下しない
  • 比較的リーズナブルな価格で、最低持続書込速度1,400MB/sの環境を実現できる

ブログ管理人として、Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDの魅力は、この2点にあると考えています。

写真撮影であれば、多くのユーザーにとって256GBの容量があれば十分でしょう。しかし、最低持続書込速度を重視する場合、ProGrade Digital IRIDIUMシリーズでは、高速な書き込み性能を得るために960GBモデルを選択する必要があります。

一方、Nextorage NX-A2PROシリーズは、最小容量モデルでも最低持続書込速度1,900MB/sを維持していますが、そのぶん価格は高めです。

その点、Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDは、256GBモデルでも最低持続書込速度1,400MB/sを確保しており、高速な書き込み性能と価格のバランスに優れています。容量を抑えながらも十分な性能を求めるユーザーにとって、有力な選択肢と言えるでしょう。

価格比較

容量 速度 最低持続書込速度 価格
Lexar
GOLDシリーズ
256GB 最大読込1800MB/s
最大書込1700MB/s
1,400MB/s 参考価格
34,800円
Nextorage
NX-A2PROシリーズ
160GB 最大読込1950MB/s
最大書込1900MB/s
1,900MB/s
参考価格
34,970円

Lexar GOLDシリーズ 256GBとNextorage NX-A2PROシリーズ 160GBの価格は、ほぼ同水準です。

最低持続書込速度ではNX-A2PROシリーズが優れていますが、Lexar GOLDシリーズは同額より若干お得な価格で、約1.6倍の容量(256GB)を選択できます。

高速連写性能を最優先するならNX-A2PROシリーズが有力ですが、容量と価格のバランスを重視するのであれば、Lexar GOLDシリーズのコストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

ソニーα1 IIはCFexpress 4.0の性能をフル活用できない

ブログ管理人がLexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDを選んだ最大の理由がここです。

2026年7月時点で、ソニー製カメラのうちCFexpress 4.0に対応しているのは、α7R VIのみです。そのため、高速連写モデルであるα1 IIやα9 IIIにNextorage NX-A2PROシリーズを装着しても、カード本来の最低持続書込速度1,900MB/sを引き出すことはできません。

ブログ管理人は、2026年以降も数年間はα1 IIを継続して使用する予定です。そのため、現時点ではCFexpress 4.0の最高性能を求めるよりも、最低持続書込速度1,400MB/sを確保しながら、同程度の予算でより大容量の256GBモデルを選べるLexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDのほうが、自分の用途に適していると判断しました。

ファストオンライン楽天市場店で自腹購入

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD 256GBは、楽天市場の「ファストオンライン楽天市場店」で自費購入しました。

楽天市場「ファストオンライン楽天市場店」とヤフーショッピング「SSD ストレージ専門店SUNEASTストア」は、AmazonでLexar製品などを取り扱う「フラッシュ市場」と同様に、株式会社旭東トレーディングが運営するショップです。

楽天経済圏やヤフー経済圏の住民は、これらのサイトで購入することで大幅ポイント還元やポイント支払いによる購入ができます。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD レビュー

Lexarは、かつて米Micronのメディア部門として誕生したブランドですが、現在は中国のLongsys(ロングシス)社がブランド権および商標を取得し、製品を展開しています。

そのため、現在販売されているLexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDシリーズは、Longsys社体制となった後に発売された製品です。ブランド名は継承されていますが、旧Lexarとは企業体制が異なることは理解しておきたいポイントです。

パッケージ裏面には「Made in Taiwan(台湾製)」と記載されています。

Longsysは中国企業ですが、本製品の製造国は台湾です。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD|開封してみた

製品構成はシンプルで、同梱物はCFexpress Type Aカード本体のみです。

▲ 梱包状態
本体は樹脂製の保護ケースに収められており、輸送時の衝撃にも配慮された梱包となっています。。

▲ 表面
Lexarらしいシンプルなデザインを採用しています。CFexpress Type A認証マークも印刷されており、対応規格がひと目で分かります。

▲ 裏面
裏面の接点は、SDカードと同様に露出した構造です。取り扱いの際は、接点部分に指で触れたり、汚れや傷が付いたりしないよう注意しましょう。

製品保証

Lexar日本法人(レキサージャパン)は、中国Longsys社によるブランド移管後も法人登記は残っていますが、日本国内での営業体制は以前とは異なっています。

Amazonの商品ページによると、株式会社旭東トレーディングが取り扱う製品が国内正規品と案内されています。Lexar製品を購入する際は、保証を受けるためにも、国内正規代理店が取り扱う正規品を選ぶことをおすすめします。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD|製品仕様

規格 CFexpress 4.0
容量 256GB / 512GB / 640GB / 1TB / 2TB
メモリータイプ
最大読み出し速度 1800MB/s
最大書き込み速度 1650MB/s
最低持続書込速度 1400MB/s
VPG VPG400
備考 保証:10年(並行輸入の場合は適用外の可能性あり)生産国:台湾

GOLDシリーズは上位モデルの位置付け

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDシリーズは、下位モデルのSILVERシリーズよりも、最低持続書込速度や耐久性を強化した上位モデルです。

容量は、256GB・512GB・1TB・2TBの4モデルがラインアップされています

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD|α1IIで速度検証

ソニーα1 IIを使用し、RAW+JPEG同時記録、連写モード「Hi+」で検証を行いました。RAW記録は、「非圧縮」「ロスレス圧縮(L)」「圧縮」の3種類でテストしています。

テスト環境(単調な被写体による撮影枚数の変化を考慮する)

バッファがいっぱいになるまで連写できる枚数は、被写体のディテール量によって大きく変化します。例えば、室内の壁紙のように模様が少ない被写体では記録データ量が少なくなり、連写枚数が増える傾向があります。

そこで今回は、実際の撮影シーンに近い条件で比較するため、データ量が偏りにくい被写体を選んでテストを実施しました。

バッファが詰まるまで連写できる枚数

ソニーα1 IIで測定した、バッファがいっぱいになるまでの連写枚数は以下のとおりです。

Hi+(30コマ/秒) バッファが詰まるまでの連写枚数
Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A
GOLD 256GB
非圧縮RAW+JPEG同時記録
74枚
※30コマ/秒
ロスレス圧縮(L)RAW+JPEG同時記録
80枚
※仕様で20コマ/秒に低下
圧縮RAW+JPEG同時記録
120枚
※仕様で20コマ/秒に低下
Lexar Professional CFexpress Type A
SILVER 160GB(CFe 2.0規格の旧製品)
非圧縮RAW+JPEG同時記録
78枚
※30コマ/秒
ロスレス圧縮(L)RAW+JPEG同時記録
74枚
※仕様で20コマ/秒に低下
圧縮RAW+JPEG同時記録
114枚
※仕様で20コマ/秒に低下

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD 256GBと、旧モデルのLexar Professional CFexpress Type A SILVER 160GB(CFexpress 2.0対応)を比較したところ、GOLD 256GBのほうが4~6枚多く連写できました。

枚数の差は大きくありませんが、最低持続書込速度の向上により、バッファ処理性能がわずかに改善されていることが分かります。ただし、α1 IIはCFexpress 4.0の性能をフルに活用できるカメラではないため、差は限定的でした。

バッファフルから解放されるまでの時間

ソニーα1 IIで測定した、バッファフルから解放されるまでの時間は以下のとおりです。

バッファフルから解放されるまでの時間
Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A
GOLD 256GB
非圧縮RAW+JPEG同時記録
約10.8秒
ロスレス圧縮(L)RAW+JPEG同時記録
約7.3秒
圧縮RAW+JPEG同時記録
約11.5秒
Lexar Professional CFexpress Type A
SILVER 160GB(CFe 2.0規格の旧製品)
非圧縮RAW+JPEG同時記録
約13.5秒
ロスレス圧縮(L)RAW+JPEG同時記録
約9.2秒
圧縮RAW+JPEG同時記録
約12.5秒

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD 256GBと、旧モデルのLexar Professional CFexpress Type A SILVER 160GB(CFexpress 2.0対応)を比較したところ、GOLD 256GBのほうが約1~3秒短い時間でバッファが解消されました。

連写枚数の差は小さい一方で、バッファ解放時間には明確な差が見られます。連写後に次の撮影へ移るまでの待ち時間が短縮されるため、スポーツや野鳥撮影など、連続してシャッターを切るシーンでは快適性の向上を実感しやすいでしょう。

一方で、α1 IIはCFexpress 4.0の性能をフルに引き出せるカメラではないため、カード本来の性能差がそのまま反映されているわけではありません。そのような条件でも一定の効果が確認できた点は、Lexar GOLDシリーズの強みと言えます。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD|実測値検証

カードリーダーはNexrorage製を使用

検証には、Nextorage製のCFexpress Type Aカードリーダーを使用しました。

カードリーダーはUSB4対応モデルですが、ブログ管理人のPCではUSB 3.2 Gen 2×2(最大20Gbps)接続で検証しています。そのため、本記事の測定結果はUSB 3.2 Gen 2×2環境での実測値となります。

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Nextorage

Windows11 USB3.2 Gen2×2ポート接続時の転送速度

CrystalDiskMarkを使用して転送速度を測定しました。検証環境はUSB 3.2 Gen 2×2(最大20Gbps)接続です。

実測値 読み出し速度:約1,855MB/s 書き込み速度:約1,781MB/s

いずれも公称スペックをわずかに上回る結果となり、高い転送性能を確認できました。

CFexpress 4.0のメリットを実感できる撮影シーン

非圧縮RAW+JPEG同時記録では、バッファフルからの復帰時間が約3秒短縮されました。高速連写を多用する動体撮影では、この差は決して小さくありません。

実際にバッファフルから約5秒経過すると、およそ35枚の連写が可能になります。そのため、スポーツや野鳥、航空機など、一瞬のシャッターチャンスが続く撮影では、CFexpress 4.0対応カードのメリットを十分に実感できるでしょう。

また、撮影後のデータをPCへバックアップする際も、高い読み出し速度によって転送時間の短縮が期待できます。

CFexpress 4.0のメリットを実感しにくい撮影シーン

一方で、バッファフルまで連写する機会が少ない撮影では、CFexpress 4.0対応カードのメリットを感じる場面は限られます。また、動画撮影では、カメラが要求するビットレートを満たしていれば安定して記録を継続できるため、撮影中にCFexpress 4.0ならではの性能差を体感できる場面は少ないでしょう。そのため、CFexpress 4.0の価値を最も発揮するのは、高速連写を繰り返す静止画撮影や、大量の撮影データを頻繁にPCへ転送する用途と言えます。

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDの注意点

CFexpress 4.0の性能を十分に活用するには、次の環境が必要です。

  • CFexpress 4.0 Type A対応カメラ
  • CFexpress 4.0 Type A対応カードリーダー
  • ThunderboltまたはUSB 3.2 Gen 2×2以上の高速インターフェースを備えたPC
  • PCの保存先やバックアップ先にSSDを使用すること

これらの条件を満たしていない場合、CFexpress 4.0本来の性能を十分に引き出すことはできません。そのため、使用環境によってはオーバースペックになる可能性があります。

特に、PCの起動ドライブや保存先がHDDの場合は、ストレージ側がボトルネックとなり、カード本来の高速な転送性能を活かせないことがあります。

まとめ

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLD総括

Lexar Professional CFexpress 4.0 Type A GOLDは、最高性能を追求するモデルではありませんが、価格・容量・最低持続書込速度のバランスに優れた1枚です。

とくに256GBモデルでも1,400MB/sの最低持続書込速度を維持している点は大きな魅力で、容量を犠牲にせず高速性能を手に入れられます。

ソニーα1 IIではCFexpress 4.0の性能を完全には引き出せないものの、バッファ解放時間やPCへのデータ転送速度は確実に向上しました。

高速連写を多用するユーザーや、撮影後のバックアップ時間を短縮したい人にとって、コストパフォーマンスの高い有力な選択肢といえるでしょう。

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業案件、TV番組の撮影・ディレクションに従事。現在はカメラ・レタッチ・動画編集などの実務情報を発信中。
ソニーイメージングプロサポート(SIPS)会員/ニコンプロフェッショナルサービス(NPS)会員。
業務で実際に使用してきた機材をベースに、現場視点で信頼性あるレビューをお届けします。

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