【自腹レビュー】ソニーBluetoothリモコン RMT-P1BTを使ってみた!

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アクセサリー

いままでリモートレリーズは有線式を利用してきましたが、先日2個目の有線レリーズのケーブルが断線し、接触不良で動作が不安定な状態に陥りました。α7R5のレリーズ端子は、ソニー独自のMLUTI端子のため、強度不足が不安です。MLUTI端子はメイン基板にハンダつけされているため、万が一破損すると高額な修理費用がかかる懸念があります。

そこで今回、ソニー純正Bluetoothリモコン「RMT-P1BT」を自腹購入しました。結論は、カメラ側Bluetoothリモコン設定の「ON/OFF」をきっちり切り替えれば問題なく運用できることが判明しました。というわけで、メリットとデメリットを包み隠さず紹介します!

Text:ちゃんまさ Photo:ちゃんまさ

ソニー Bluetoothリモコン RMT-P1BT

ちゃんまさ評価 ★★★★★★★★★☆ 9点

メリット
●Bluetooth接続で遠隔操作できる
●一度ペアリングすれば簡単接続
●写真・動画撮影に対応
●シャッター半押しに対応
●ズームやフォーカスが遠隔操作できる

デメリット
●カメラのパワーセーブ機能が動作しない
●CR2032リチウムコイン電池
●カメラ2台を同時制御できない

安価な互換品との迷い

RMT-P1BT互換のBluetoothリコモンは、安価な互換品が販売されています。私は互換品に抵抗ないタイプなので安価で良い製品なら迷わず購入しますが・・・。

互換品の情報を収集したところ「Bluetooth接続が不安定、電池消耗が激しい、すぐに壊れた」などの情報が見つかりました。

一番困ることは、シャッターチャンスに「接続不良でドタバタして写真が撮影できなかった」という最悪の事態は避けたいところ。価格についても2000円ほどしか安くなかったので、迷わず純正品を選択しました。

RMT-P1BT の商品開封

RMT-P1BTのパッケージおよび同梱物。写真には写っていませんが、国産メーカーのリチウムコイン電池(CR2032)が付属していたので得した気分になれます。

同梱物 リモコン本体
リチウムコイン電池(CR2032)
マニュアル
保証書

欠品すると長期間在庫切れする場合があり、私は3週間ほどイライラしながら入荷待ちしました。その時の在庫状況によると思いましが、在庫があれば即購入することをオススメします。

RMT-P1BT の本体デザイン

本体サイズは、縦116.5×横33×厚さ15.1mmのコンパクトサイズで、本体材質はプラスチック製。見た目は真っ黒で、安っぽさを感じません。ポケットに入る大きさで、質量は約35g(電池含まず)です。

電池蓋は、初期型は硬貨で開閉する形状でしたが、2024年5月現在は硬貨がなくても開閉できる新型(上写真は新型)に変更されています。電池ブタにはシーリングパッキンが施され、防水対策も万全なようです。

正面最上部に視認しやすいLEDランプを設置。点灯・点滅でBluetoothの通信状況や作動状態がわかる仕組みです。ただし、消去する方法はありませんので、蛍撮影などで使用する時は、黒いテーブで隠す処理をしないと同業者から怒られる可能性があります。

点灯 → シャッター/AF合焦時・シャッター時・REC時など
点滅 → セルフタイマー作動時など
すばやく点滅 → ペアリング失敗・カメラ電源がOFF、カメラ設定の「Bluetoothリモコン:OFF」など

正面最下部に固定用穴を設置されているので、首かけストラップなどを装着できます。

本体は、手の中にすっぽりと収まるサイズで持ちやすいです。ボタンやスイッチ操作は、手袋をはめた状態でも正確に操作できます。

RMT-P1BT の各部スイッチ

正面スイッチ

操作パネルには、ボタンスイッチ(小)が4個、ボタンスイッチ(大)が1個あります。意図的に大きさが変えられているので、シャッターボタンを押し間違える心配はありません。

2個のボタンスイッチ(小) 【ズーム / フォーカス】の操作
ボタンスイッチ(大) 【シャッター / REC】の操作
ボタンスイッチ(小) 【AF-ON】の操作
ボタンスイッチ(小) 【C1】の操作

右サイドスイッチ

右側面には、スライドスイッチが2個あります。写真しか撮影しない時は、テープでマスキングすれば誤作動を防げます。

スライドスイッチ 【ZOOM / FOCUS】切り替え
スライドスイッチ 【MOVIE / STILL】切り替え

【ZOOM / FOCUS】は、ピントと電動ズームをRMT-P1BTから遠隔操作するための動作切り替えスイッチです。

【MOVIE / STILL】は、RMT-P1BTのシャッターボタンを写真撮影または動画撮影時のRECトリガーとして使用するための切り替えスイッチです。

左サイドスイッチ

左側面には、スライドスイッチが1個あります。

スライドスイッチ 【LOCK / フリー】切り替え

LOCKスイッチ操作で、RMT-P1BT全スイッチの操作を無効化できます。ポケットなどに入れた時などに誤動作を防げます。

RMT-P1BT の電池

RMT-P1BTの電池は【CR2032】です。

製品には、国産メーカーのリチウムコイン電池(CR2032)が1個付属してきました。

RMT-P1BT の接続方法

α7R5のペアリング方法(初回のみ)

1、【メニュー 】→【ネットワーク】→【Bluetooth】→【Bluetooth機能】 を「」にする。

2、【メニュー 】→【ネットワーク】→【Bluetooth】→【Bluetoothリモコン】を「」にする。

3、【メニュー 】→【ネットワーク】→【Bluetooth】→【ペアリング】で、カメラ側をペアリング準備状態をする。

4、RMT-P1BTの「シャッターボタン」と「−ボタン」を2個同時約7秒間押す。

5、カメラの液晶画面に「この機器とのペアリングを許可しますか?」と表示されるので【OK】を押す。

6、カメラの液晶画面に「ペアリングしました」と表示されるので「OK」を押す。

RMT-P1BTとの接続方法

1、カメラ電源投入後、約3秒後に接続完了。

※接続前にリモコン操作すると、LEDが高速点滅し、シャッターは切れません。

接続されない時の確認事項
●【メニュー 】→【ネットワーク】→【Bluetooth】→ 【Bluetooth機能】 が「入」になっていることを確認する。
● Bluetooth機能 「入」の状態で、【メニュー 】→【ネットワーク】→【Bluetooth】→【Bluetoothリモコン】が「入」になっていることを確認する。

ペアリング消去方法

1、【メニュー 】→【ネットワーク】→【Bluetooth】→【Bluetooth機能】を「入」にする。

2、【メニュー 】→【ネットワーク】→【Bluetooth】→ 【ペアリング済み機器管理】を選択する。

3、「削除する機器を選択してください」と表示されたら、消去する機器を選択し「削除」を選択する。

バルブ撮影の操作

α7R5でバルブ撮影する方法

1、静止画撮影モードに設定する
2、モードダイヤルをM(マニュアル撮影)に設定する
3、SSダイヤルを遅くなる方向に回しBULBに設定する
4、RMT-P1BTのシャッターボタンを押すとシャッターが開く
5、再度RMT-P1BTのシャッターボタンを押すとシャッターが閉じる

注意1:RMT-P1BTのシャッターボタンは長押ししない。
注意2:連写モード・セルフタイマー(連続)・連続ブラケット・電子シャッター設定時は、SS設定が30秒で停止し、BULBが表示(選択)できません。

RMT-P1BT のメリット(主観)

実際に使って感じたメリットを紹介します。

一度ペアリングすれば2回目以降はカメラ電源を入れるだけ

カメラとRMT-P1BTをペアリングすれば、2回目以降はカメラ電源を入れるだけで自動的に接続状態になります。互換製品は、このあたりが不安定なので、純正品の強みといえます。

※カメラ側の設定でBluetoothリモコン設定をONに設定する必要があります。

カメラ電源を入れて約3秒で接続

Bluetooth機能の接続時間は、比較的高速だと思いいます。

●カメラ電源をONにした時 → 約3秒で接続
●カメラ電源ON状態で Bluetooth機能(入)にした時 → 約1秒で接続

最大5mの範囲で通信可能

有線レリーズの場合、ケーブルの長さは最大1m程度なので活動範囲が大幅に限定されます。RMT-P1BTは約5m離れた場所からでも操作可能です。

受信範囲360度・障害物があっても通信可能

RMT-P1BTは、カメラとの直線距離上に障害物があっても通信できます。そのため、冬場などはポケットの中からでもリモコン操作できます。

RMT-P1BT のデメリット

実際に使って感じたデメリットも包み隠さず公開します。

カメラバッテリーの消耗が速くなる

RMT-P1BTを使用する場合、カメラ側の設定でBluetoothリモコン設定をONにする必要がありますが、カメラとBluetoothリモコンの通信を維持するためカメラのパワーセーブ機能が機能しなくなります。結果的に、カメラのバッテリー消耗が速くなるデメリットがあります。

カメラ電源「ON状態」で放置すると、気づいた時にはバッテリー切れ寸前になっていることを一度は経験すると思います。

対処法 → RMT-P1BTを使用しない時は、Bluetooth機能をOFFにする。カメラ電源をこまめにOFFにする。

マイメニューにBluetooth機能を設定すると素早くON/OFFできます。

複数台のカメラを制御できない

カメラとRMT-P1BTの接続は、1対1のペアリングが基本原則になります。そのため、1個のRMT-P1BTで複数台のカメラを制御することはできません。

リモコン本体に電源スイッチがない

RMT-P1BTは、電源スイッチがありません。操作がない状態が続くと電源が自動的にOFFになるようですが不安です。

対処法 → 私は長期間使用しない時は、電池を抜いた状態で保管しています。

メーカーサポートに確認すると、RMT-P1BTに電池を入れっぱなしの場合、1年程度でバッテリー交換が必要なようです。

電源が切れると動作しない

有線式のレリーズは、電源が切れても動作する製品が多いですが、RMT-P1BTは電源が切れるとまったく機能しません。予備電池は必須ですが、100均で2個110円で購入できますし、コンビニでも入手可能なので「ボタン電池だから・・・」と嘆く必要はありません。

対処法 → 緊急時はクルマのキーレス電池が代用可能(私のクルマの場合)。

私の裏技紹介

私の車のキーレスエントリーは、電池形式がCR2032なので、RMT-P1BTにも使えました。緊急時の頼もしい存在です。

電池交換メモ
2024年5月5日 新品電池交換(電池入れっぱなしで運用開始)

有線リモコンの問題点

ソニーαの場合、有線レリーズはカメラのMLUTI端子経由で接続する必要があります。電源なしでも利用できるメリットがありますが、強度が弱いデメリットがあります。

私の場合、ケーブル2本が断線しました。ケーブル単体で購入することができず、結果的に出費がかさみます。

まとめ

Bluetoothリモコンは、有線リモコンの断線トラブルを回避するメリットがあります。また、有線リモコンは、タイムラプスや長時間露光を設定できるメリットがあります。ところが、最新型のソニーαは、これらの機能がカメラ本体に搭載されているので全く苦になりません。

欠点としてカメラ本体のバッテリー消耗が早くなるので、使用状況に応じてBluetoothリモコン設定を切り替えることが「賢く運用するキモ」になります。

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