ULANZIの小型フォグマシンをレビュー FILMOG Ace FM01の使い方も解説

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アクセサリー

イベントでよく見かける演出のひとつが「霧」ですよね。霧が立ち込めた状態でLEDやレーザー光線を照射すると、非現実的な幻想的空間が演出できるのでおすすめです。

これらの特殊効果は、大掛かりな装備が必要であり個人が気軽に手を出せる領域ではありませんでしたが、気軽に導入できる安価な製品「ULANZI FILMOG Ace FM01」が発売されたので、状況が一点。私も憧れの装備を自腹購入し、さっそくレビューします。

というわけで、商品選択の過程・商品開封・構成部品・使い方を紹介。フォグマシンを使った作例やメリット&デメリットを紹介します。興味がある人は最後まで見てもらえると嬉しいです。

TEXT/PHOTO:ちゃんまさ

ULANZIの小型フォグマシン|FILMOG Ace FM01とは?

ちゃんまさ評価 ★★★★★★★☆☆☆ 7点

メリット
●小型軽量
●価格が安価
●専用リモコンで遠隔操作できる

デメリット
●火災報知器が動作する恐れあり
●メンテを怠るとオイル漏れの可能性
●バック紙が滲むことがある

所感

ULANZI FILMOG Ace FM01は、ハンディーサイズの携帯型ながら、驚くほど簡単に霧を緻密に発生できる製品です。業務用は、圧倒的な発生量が得られるはんめん、小出力を緻密に制御するのは苦手なので、一般用途では携帯型の使い勝手が際立ちます。商品レビューする時、この製品があれば「ちょっと凝った演出」で写真映えを格段にアップできます。

小型携帯タイプの価格帯は2~3万円が相場ですが、ULANZIの製品は後発製品ということもあり、専用リモコンによる遠隔操作を実現しながら1万5000円以下という戦略価格を実現しました。この手の製品は、販売ルートがネット通販のみの場合が大半ですが、この製品はヨドバシカメラ店頭でも販売されているので安心です。

霧による演出効果は絶大なので、初心者にこそ使って欲しいアイテムです。フォグマシンの敷居を一気に低くする画期的製品といえますね。

ULANZIの小型フォグマシン|競合製品3選

小型フォグマシンを導入するにあたり、ULANZI FILMOG Ace FM01の競合になった3製品を紹介します。

SmokeNINJA
リモコンによる遠隔操作対応の競合製品です。性能が高そうですが、3万円に迫る高価格が個人用途で敷居を高くしている印象です。

FOG MACHINE MODEL Smoke B
比較的価格が安価でリモコンによる遠隔操作にも対応します。最後まで購入を検討した製品です。

FOG MACHINE MODEL Smoke S
比較的安価でリモコン対応。リモコンの作りが安っぽい感じだったので選択から外れました。

ULANZIの小型フォグマシン|レビューと商品開封

▲ULANZI FILMOG Ace FM01の商品パッケージはこんな感じです。

▲商品パッケージを開封するとキャリングバックが入っています。撮影現場に簡単に持ち出すことができます。

▲キャリングバックのファスナーを開くと、ULANZI FILMOG Ace FM01同梱物一式が収まっています。別途、USB充電器を用意する必要があります。

▲これがULANZI FILMOG Ace FM01の全アイテムになります。マニュアルは日本語記載がありませんでした。

同梱物 フォグマシン本体
リモコン
噴霧チャンバー
ノズル&チューブ(フレックスホース・カーブチューブ・ストレートチューブ・スポンジフィルター)
18650バッテリー 2本
Type-C充電(A to C)ケーブル
フォグフルード
キャリングバック

本体デザイン

▲本体は、プラスチック製ですが洗練された印象です。サイズは、58mm × 57mm × 163mmで重さ366.5g。やや小ぶりな500mlペットボトルを握る感覚です。

▲操作は、本体に取り付け可能なリモコン経由でおこないます。リモコンは無線式のため、最大10mの範囲で遠隔操作できます。リモコン充電は、フォグマシン本体に装着すると本体バッテリーから自動的に充電します。

▲底面はフラット形状なので、自立して置くことができます。また、底面に1/4インチの取り付けネジが付属しているので、三脚等にも固定できます。

ULANZIの小型フォグマシン|製品の特徴

フォグ濃度と噴射速度を個別調整可能
→ フォグ濃度と噴射速度は、それぞれ6段階で調整できます。

ノーマルモード
濃度調整:1〜6段調整
噴射速度:1〜6段調整
手動動作とプロモードを切り替え可能
→ ボタンを押した時だけ動作するマニュアルモードと、決められた時間やパターンで動作するプロモードが選択できます。
プロモード
ループモード:ON/OFF
持続モード:5秒〜55秒まで5秒単位、1分〜12分まで1分単位で設定可能
タイムラプスモード:0秒〜55秒まで5秒単位、1分〜12分まで1分単位で設定可能

4種類のノズルでフォグを自在に噴射
→ 4種類のアタッチメントが付属し、さまざまなフォグを発生できます。

ストレートパイプ:フォグを最大量発生させたい時に効果的。直線的にフォグを噴射します。

エルボ:フォグの噴射方向を制御したい時に効果的。霧を空間全体に噴霧したい時に有効です。

バンプーパイプ:フォグの噴射方向を緻密に制御したい時に効果的。ピンポイントで霧を噴霧できるので、写真撮影時にもっとも使いやすいノズルです。

コットンノズルスリーブ:ドライアイスのような効果を演出したい時にパイプと併用します。霧を床面に停滞したい時に有効です。

無線リモコンによる遠隔操作可能
→ 最大10m離れた場所からフォグの発生や停止を操作できます。

交換式バッテリー
→ 交換バッテリーは、キット付属の「18650リチウムイオン電池」を使用します。充電器は付属せず、モバイル充電器と本体をType-Cポート経由で接続して充電します。

ユニバーサル1/4インチマウント
→ 1/4インチの取り付けネジが付属し、三脚やスタンド等にガッチリ固定できます。

安全性
→ 霧の成分は植物性グリセリンを主成分とする混合物を使用するため、健康に配慮した無色無臭になります。60mlのプレミアム水性フォグマシン液(植物性グリセリン+プロピレングリコール)が付属します。

ULANZIの小型フォグマシン|使い方

製品付属のマニュアルが日本語非対応だったので、使用方法を簡単に紹介します。

▲本体に付属充電式バッテリーを入れます。

▲バッテリーの充電方法は、本体にリモコンを装着した状態にして、底面のUSB-Cポートとモバイル充電器(5V:2A以上が条件)を接続して充電します。開封時、バッテリーは4メモリ中の3メモリ充電された状態でした。

※本体バッテリー充電時に、リモコン内蔵バッテリーも同時充電されます。

▲噴霧チャンバーを収納ケースから取り出します。

▲噴霧チャンバー上面にあるシリコン栓を開きます。

▲フォグフルードのノズルを外し、紙製パッキンを取り除きアルミ蓋を破ります。再度ノズルを取り付けキャップを閉めます。

▲付属のフォグリキットを注入します。最大容量8mLまで入りますが、使用後は空にした状態で保管するため、写真撮影用途なら少量であっても十分な霧を発生できます。

▲本体上面のシリコン栓をしっかり閉じます。

▲本体の噴霧チャンバーカバーを取り外し、噴霧チャンバーを取り付けます。

▲噴霧チャンバーカバーとノズルを取り付けたら準備完了です。

ULANZIの小型フォグマシン|霧の出し方(マニュアル操作)

、リモコンを本体に設定した状態で電源(電源ボタン長押し)を入れる。
、リモコンの赤いボタンを押している間、霧が発生します。
、赤いボタンから指を離すと停止します。

※霧の濃さ、噴射速度は、各6段階に調整できます。

日本語の使い方は、ULANZI公式Youtubeチャンネルで公開されています。

ULANZIの小型フォグマシン|作例

ブログ記事のバナー用写真を撮影しました。

バンプーパイプにコットンノズルスリーブを組み合わせ、霧を下方向にゆっくり噴霧し、底面に滞留する演出を狙いました。

メイン光は、トップ1灯を配置し、LEDライトを背景(壁に向けて照射)と製品横から照射してクールなイメージに仕上がりました。

本体設定 濃度調整:6段目 噴射速度:1段目

まとめ

ULANZIの小型フォグマシンレビューの総括

業務用フォグマシンは、舞台用を想定した製品が多く、個人用途ではフォグの噴射量が多すぎる欠点がありました。その点、ULANZI FILMOG Ace FM01は、写真撮影や動画撮影に適した噴射量でいい感じです。

また、リモコン操作でコントロール出来るため、カメラを覗きながら絶妙なタイミングでフォグを発生することができます。価格も安価なので、ひとつ持っていると表現の幅が広がります。

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

ソニーイメージングプロサポート会員 NPS会員

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