
Topaz Videoは、旧Topaz Video AIの名称変更後に登場した「動画品質を向上させるAIソフト」です。
主に動画のアップスケーリングやノイズ除去、フレーム補間など、AIによる高精度な補正機能を備えており、プロ・アマ問わず幅広いユーザーに愛用されています。
2025年9月から従来の買い切りプランは廃止され、サブスクリプションのみの販売形態に変更されたため、新規ユーザーには情報が十分に伝わっていない状況です。そこで本ブログ記事では、Topaz Videoの機能や価格について網羅的に解説。新規購入を検討している方に向けて、最新情報をお届けします。
今後は、使い方も順次紹介していく予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
Topaz Video(旧Topaz Video AI)の概要

Topaz Videoは、旧「Topaz Video AI」から名称変更された、AIベースの動画品質向上アプリケーションです。
従来の基本機能を引き継ぎつつ、新しいAIモデルや機能を追加し、進化しました。初心者からプロのクリエイターまで、優れた映像処理品質を体験できます。
機能

Topaz Videoのおもな機能
- 映像品質の改良 → 映像をよりクリアでシャープに補正
- 動画アップスケーリング → 低解像度のSD映像を、高精細な4K動画へ変換
- フレーム補間 → 24fpsの映像を60fps化するなど、存在しないフレームを生成し滑らかな動きを実現
- ノイズ除去 → 粒子やノイズを軽減し、鮮明な映像に改善
- スローモーション → AIが中間フレームを生成し、自然で滑らかなスローモーション効果を実現
- 映像の安定化 → 手ブレを補正し、安定した映像を生成
対象ユーザー
プロの動画編集者や映像制作会社
→ ポストプロダクション環境に適した高品質なアップスケーリングや復元を実現します。
YouTuberクリエイターやインフルエンサーなど、日常的に動画編集を行う個人
→ 鮮明なディテール、高解像度、滑らかな動きを備えた動画で、視聴者の注目を高めます。
趣味人や映画愛好家
→ 想い出の家族動画や個人プロジェクトの映像を美しく蘇らせます。
対応OS
Topaz Videoは、WindowsおよびmacOSに対応しています。
Topaz Videoの契約プランや料金
Topaz Videoには、アプリ単体で利用できる基本プランのほか、同社の人気アプリをまとめて利用できるパッケージプランを用意します。ユーザーは、コストを重視するプランから全アプリを利用できるプランまで、用途や予算に合わせて最適なプランを選択できます。
その反面、プランや料金体系は複雑になりました。
ここでは「種類」「プラン」「支払い方法」の3つの観点から整理して解説します。
Topaz Videoの種類(2種類)
●Topaz Video Parsonal
→ 主に個人ユーザー向けのサービスです。安価な価格で利用できます。
●Topaz Video Pro
→ 主に企業や商業クリエイター向けのサービスです。高度なワークフローに対応します。
利用できる契約プラン(3種類)
●「Topaz Video」の契約プラン
→ Topaz Videoは、Topaz Videoのみを利用できる最もシンプルで安価なプランです。
●「Topaz Studio」の契約プラン
→ Topaz Studioは、Topaz Videoをはじめ、Topaz社のほぼすべてのアプリケーション(デスプトップアプリとウェブアプリ)をセットで利用できるパッケージプランです。
●「デスクトップコレクション」の契約プラン
→ デスクトップコレクションは、Topaz Videoのほか、「Topaz Photo」や「Topaz Gigapixel」など(デスプトップアプリのみ)をセットで利用できるパッケージプランです。
支払い方法(3種類)
●年契約・一括払い 年契約のため途中解約不可
→ 1年間のサブスクリプション契約。初回に1年分をまとめて支払う方式で、最も割安です。
●年契約・月々払い 年契約のため途中解約不可
→ 1年間の契約を前提に、毎月分割で支払います。
●月契約・月々払い
→ 1か月単位で契約・更新する方式。短期間だけ利用したい場合に向いています。
Topaz Videoのプラン概要と価格
ここからは、Topaz Videoが利用できるプランの概要や料金について解説します。
プラン1:Topaz Video単体
Topaz Video単体プランは、Topaz Videoのみを利用できる最も基本的なプランです。動画のアップスケーリングやノイズ除去など、Topaz Videoの主要機能をすべて使用できます。
利用可能なアプリ
Topaz Videoのみ
Topaz Video単体プランの価格と内容
| Topaz Video Parsonal | Topaz Video Pro | |
| 料金 | 年一括300ドル(年契約・月額25ドル相当) 月額33ドル(年契約・月々払い) 月額59ドル(月契約・月々払い) |
年一括696ドル(年契約・月額58ドル相当) 月額 67ドル(月々払い) |
| 特徴 | 無制限のローカルレンダリング 標準モデル プロテウス、イリス、ニュクス、レア、レアXL、アルテミス、ガイア、テイア、アポロ、クロノス、アイオン、テミス、SDRからHDRへの変換、安定化 Nyx XLモデル スターライト(クラウド)モデル スターライトシャープ(クラウド)モデル 毎月25ビデオクラウドクレジット 商業利用は限定的 年間収益が100万ドル未満の組織による個人および商用利用が対象 |
←Parsonalから追加される機能
ライセンス管理
|
- 契約形態はサブスクリプション(定額制)のみ
- 支払い方法はクレジットカード
- 契約後は公式サイトからアプリケーションをダウンロードしてすぐに利用可能
プラン2:Topaz Studio
Topaz Studioは、Topaz Videoをはじめ同社のほぼすべてのアプリケーションを利用できる欲張りプランです。プロの映像・写真制作者はもちろん、複数のAIツールを一括で使いたいクリエイターにも最適です。
利用可能なアプリ
Topaz Video、Topaz Gigapixel、Topaz Photo のほか、Webアプリケーション(Bloom、Astra、Express) や iOSモバイルアプリ など
Topazが提供する主要アプリケーションのほとんどが含まれます。
Topaz Studioの価格と内容

Topaz Labs公式ページからTopaz Studioを購入する こちら
| Topaz Studio | Topaz Studio Pro | |
| 料金 | 年一括399ドル(年契約・月額33ドル相当) 月額37ドル(年契約・月々払い) 月額69ドル(月契約・月々払い) |
年一括99ドル(年契約・月額67ドル相当) 月額75ドル(月契約・月々払い) |
| 特徴 | 利用可能なアプリ Topaz Video、Topaz Photo、Topaz Gigapixel、 Gigapixel iOS、Bloom、Astra、Express、Mosaic (近日公開)。 無制限のローカルレンダリング 無制限のクラウド画像レンダリング 毎月300ビデオクラウドクレジット 2イメージクラウドの同時実行 商業利用は限定的 年間収益が100万ドル未満の組織による個人および商用利用が対象。 |
←Parsonalから追加される機能
アプリのプロライセンス |
- 契約形態はサブスクリプション(定額制)のみ
- 支払い方法はクレジットカード
- 契約後は公式サイトからアプリケーションをダウンロードしてすぐに利用可能
プラン3:デスクトップコレクション
デスクトップコレクションは、Topaz VideoをはじめTopaz GigapixelやTopaz Photoを利用できるプランです。複数の主要アプリをデスクトップ環境で効率的に使いたいユーザーに適しています。
デスクトップコレクションは、多くの人にとって本命のプランになるでしょう。
利用可能なアプリ
Topaz Video、Topaz Photo、Topaz Gigapixel
デスクトップコレクションの価格と内容

Topaz Labs公式ページからDesktop Collectionを購入する こちら
| Desktop Collection Personal | Desktop Collection Pro | |
| 料金 | 年一括348ドル(年契約・月額29ドル相当) 月額33ドル(年契約・月々払い) 月額59ドル(月契約・月々払い) |
年一括696ドル(年契約・月額58ドル相当) 月額 67ドル(月々払い) |
| 特徴 | 利用可能なアプリ Topaz Video、Topaz Photo、Topaz Gigapixel 無制限のローカルレンダリング 無制限のクラウド画像レンダリング 毎月50ビデオクラウドクレジット 2イメージクラウドの同時実行 商業利用は限定的 年間収益が100万ドル未満の組織による個人および商用利用が対象。 |
←Parsonalから追加される機能
デスクトップアプリプロライセンス |
- 契約形態はサブスクリプション(定額制)のみ
- 支払い方法はクレジットカード
- 契約後は公式サイトからアプリケーションをダウンロードしてすぐに利用可能
Topaz Video 最適なプラン選びのコツ
Topaz Videoの価格体系は少し複雑で、「どのプランを選べばいいのか迷う…」と悩む人も多いのではないでしょうか。例えば、Topaz StudioはTopaz Videoを含む全アプリを利用できるプランですが、正直なところ「全アプリは必要ない」と感じる方も少なくありません。
そこで、Topaz Labsのソフトウェアを長年愛用している当ブログ管理人が、用途別におすすめのプランを整理しました。
以下では、日本円表記を 1ドル=145円換算 で示しています。
Topaz Videoパーソナルの料金深掘り
公式ページの価格表示は「月額表示」になっていますが、ここでは具体的に年額表示も付け加えました。年額表示するとコストの差がわかりやすくなります。
| 年契約・年一括払い | 年契約・月々払い | |
| Topaz Video | 月額25ドル相当(3,625円) 年総額300ドル(43,500円) |
月額33ドル(4,785円) 年総額396ドル(57,420円) |
| Topaz Studio | 月額33ドル相当(4,785円) 年総額396ドル(57,420円) |
月額37ドル(5,365円) 年総額444ドル(64,380円) |
| デスクトップコレクション | 月額29ドル相当(4,205円) 年総額348ドル(50,460円) |
月額33ドル(4,785円) 年総額396ドル(57,420円) |
利用料金は「年契約・年一括払い」が最も安価に契約できます。続いて「年契約・月々払い」の順で、上図には記載していませんが「月契約・月々払い」が最も高額になります。
長期利用するユーザー → 「年契約・年一括払い」がオススメ。
試用したいユーザー → 「月契約・月々払い」の1ヶ月間で機能と性能を見極め、本格利用するなら「年契約・年一括払い」に切り替えるのがオススメ。
Topaz Videoのみを利用する人のプラン
(年総額:約43,500円 月額換算:約3,625円)
ポイント
- Topaz Videoを最小コストで導入可能
Topaz PhotoやTopaz Gigapixelを併用する人のプラン
(年総額:約50,460円 月額換算:約4,205円)
ポイント
- 単体アプリの複数契約は割高になるため非推奨
- Topaz Video単体契約とデスクトップコレクションの差額は年額6,960円。Topaz Video単体プランの料金に年額6,960円をプラスすれば、デスクトップ向け主要アプリ(Topaz PhotoとTopaz Gigapixe)を効率よく利用できる
Topaz全アプリを利用する人のプラン
年総額:約57,420円 月額換算:約4,785円
ポイント
- Topaz Video単体契約とTopaz Studioの差額は年額13,920円。Topaz Video単体プランの料金に年額13,920円をプラスすれば、ほぼすべての主要アプリを効率よく利用できる
Topaz Videoの新機能
Topaz Videoは、旧Topaz Video AIから進化し、より高精度で使いやすい動画編集AIソフトとして生まれ変わりました。
ここでは、特に注目すべき新機能やアップデートポイントをまとめます。
新AIモデルを採用
新型AIモデル「Nyx XL」の搭載
→ これまで以上に多くのディテールを保持しつつ、ノイズ除去に特化したAIモデルです。
新型AIモデル「Starlight Sharp」の搭載
→ スターライトシャープは低解像度映像の処理に優れ、より鮮明な映像に復元できるAIモデルです。現在、要求が厳しい処理に対応しており、WindowsのNVIDIAプラットフォームでのローカルレンダリングやクラウド上で利用可能です。
ユーザーインターフェースの改良
Live Frame Previewの搭載
→ アプリ内でモデルパラメータや設定を調整する際に、即座にプレビューできます。この機能はベータ版で、現在はスターライトなど一部モデルでは動作していません。
New General Enhancement Presetの搭載
→ ほとんどのシナリオで動作する新しいエンハンスメントプリセットに加え、複数のモデル設定を一度に動的に調整して最適な結果を得られます。
Right Panel Updatesの採用
→ 操作パネルが改良され、必要な作業をできるだけ迅速に行えるようになりました。
旧Topaz Video AIと新Topaz Videoの違い
旧Topaz Video AIはライセンス買い取り制で、1年間のアップデート期間終了後もそのバージョンを永続的に利用できます。
新Topaz Videoはサブスクリプション契約のみで、契約期間中は常に最新状態で使用可能です。サブスクリプションを解約すると、ソフトウェアは利用できなくなります。
ローカル&クラウドレンダリング
AIベースの高度な画像処理は、お使いのパソコン内部で処理を行う「ローカルレンダリング」と、クラウド上のサーバで処理する「クラウドレンダリング」を選択できます。
ローカルレンダリングによる処理

ローカルレンダリングでは、ファイルがコンピュータから外部に送信されることはありません。機密情報や専有資料を扱うプロフェッショナルに最適です。ただし、高速処理には高性能なNVIDIA製グラフィックボードが必要です。
クラウドレンダリングによる処理

クラウドレンダリングでは、ファイルをコンピュータから外部サーバに送信し、クラウド上で処理を行います。そのため、PCスペックが低くても高速処理が可能ですが、処理ごとにクレジット(料金)が発生します。
よくある質問(FAQ)
Q1. GPUはCPU内蔵式やIris Xeでも動作する?
A1. CPU内蔵GPU(IntelのIris XeやAMDのRadeon Integrated Graphics)は、技術的にはTopaz Videoでサポートされています。
しかし、専用のグラフィックカードが搭載されていない場合、ほとんど効果を得られないことが確認されています。
Q2. スターライトミニの要件は?
A2. 8GB以上のVRAM(ビデオメモリ)を搭載したNVIDIA GPUが必要です。最適なパフォーマンスと品質を得るには、16GB以上のVRAMを搭載したNVIDIA GPU、または18GB以上のVRAMを搭載したAMD GPUを推奨します。
NVIDIA GPUの最小要件として、GTX10シリーズやQuadro Pシリーズより古い旧型GPUはサポートされません。
さらに、Starlight Miniには最低12GBのシステムRAMも必要です。
Macの場合は、Mチップ搭載、macOS 15.6以上、36GBのRAMが推奨されます。
Starlight Miniの詳細については、こちら
Q3. スターライトシャープの要件は?
A3. 少なくとも16GBのVRAM(ビデオメモリ)を搭載したNVIDIA GPUが必要です。
NVIDIA GPUの最小要件として、GTX10シリーズやQuadro Pシリーズより古い旧型GPUはサポートされません。
Q4. 推奨のシステム要件は?
A4、Topaz videoの推奨システム要件は以下の通り
| Windows | macOS | |
| OS | 11(最新バージョンを推奨) | 最新のOS |
| システムメモリ | 32GB以上 | 32GB |
| GPU NVIDIA | NVIDIA RTX 3000以上 8GB VRAM |
– |
| GPU AMD | AMD Radeon RX 5000以上 8GB VRAM |
– |
| CPUと グラフィックカード |
– | Apple Mシリーズ (Pro、Max、Ultra) |
Q5. Intel Macコンピューターは動作する?
A5. Intel Macコンピューターはサポートされていません。
Topaz VideoはAI処理向けに最適化されておらず、Intel Macでは正常に動作しません。
Q6. 何台のコンピューターで使用できますか?
A6. デスクトップアプリケーションは、一度に1台のコンピューターでのみ使用可能です。
「シート」とは、デスクトップアプリケーションを同時に使用できるコンピューターの数を指します。複数のコンピューターで同時使用する場合は、Proライセンスが必要です。
Q7. 返品ポリシーは?
A7. サブスクリプションやクラウドクレジットの払い戻しはできません。
ご注文はすべて最終的なものであり、アプリ、コレクション、サブスクリプションに関する問題が発生した場合は、support@topazlabs.com
まとめ
Topaz Videoは、旧Topaz Video AIの進化版として登場した最新の動画編集AIソフトです。処理速度やAI補正機能が向上しており、初心者からプロのクリエイターまで幅広く活用できます。サブスクリプション形式で提供されており、常に最新バージョンを利用できる点も魅力です。
本記事では、価格・契約方法、新機能・アップデートポイント、評価ポイント、FAQなど、導入前に知っておきたい情報を網羅しました。旧Topaz Video AIからの移行もスムーズで、初心者でも安心して利用できます。
動画の品質向上や編集効率化を重視する方は、公式サイトから無料体験版を試し、Topaz Videoの性能を実際に体感してみてください。
Topaz Videoの公式ページ → こちら

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