【超簡単】Topaz Gigapixel 7登場! 特徴・無料体験版や購入方法を解説

Mac

TEXT:ちゃんまさ

2024年1月18日、Topazlabsは、同社の画像を高品質でスケールアップするソフトウェアの最新版「Topaz Gigapixel 7」をリリースしました。 Gigapixelは、Topaz Gigapixel AI 6.3.3以降はなかなかアッデートされず同社Photo AIに統合される趣旨がアナウンスされていましたが、予想外の大幅アップデートの登場は「良い意味」で裏切られました。

大注目のアップデート内容をはじめ、無料体験版の入手方法や購入方法をわかりやすく解説します。

Topaz Gigapixelとは

Topaz Labs公式ショップ こちらから

Topaz Gigapixelは、5年以上にわたる高度なAIトレーニングにより生み出された独自のAIモデルを使い、写真のアップスケールに特化した画像補完の専用ソフトウェアです。

Topaz Labsの画像補完ソフトは、Topaz Photo AIにもGigapixel同等機能が搭載されていますが、シャープネス機能やノイズ低減機能も搭載されているため、価格が199ドルと高価です。「画像補完ソフト」だけが必要な人にとって、99ドルで購入できるGigapixel 7の登場は朗報といえるでしょう。

ピクセル補完専用ソフト

写真を拡大する時、ディテールと解像度を強化して大判プリント用の鮮明な画像を生成します。Photoshopなどの写真編集ソフトと比べ、高品質な画像に仕上げられる特徴があります。

Gigapixel 7の特徴・できること

今回リリースされたGigapixel 7は、開発元のTopaz Labsが公式に「クラス最高の製品」をアピールしています。旧バージョンと比べてプログラムがPC環境に最適化され、これまで以上に高速処理できるように進化しました。

Gigapixel 7は、Stable DiffusionでAI生成した画像の拡大処理に最適なソフトウェアといえそうですね。

AI生成画像の品質改良

Gigapixel 7は、AIにより生成された低解像度画像を、クリーンかつ高品質で高解像化できます。

●鮮明なエッジ・シャープネス・明瞭度を向上
●毛皮や羽のディテールを強化
●テクスチャを改良し、より滑らかなエッジを生成
●精細かつリアルで自然なディテールを追加
●アニメの線をより綺麗に生成

低解像度画像のアップスケールを強化

低品質画像をアップスケールする時、細部のディテールをAIが生成し、圧縮アーティファクト(圧縮にともなう解像度低下やトーンジャプ)を排除。画像に顔が含まれる時は、AIが顔のディテールをリアルに復元します。

●低解像度のポートレートを復元
●ディテールや解像度を損なうことなくデジタルズーム
●過度な圧縮に伴う圧縮アーティファクトを修正
●低品質なイラストをクリーンアップ
●昔の写真の細部を復元する

v7.2.0の変更点

主な変更点

●リカバリ用の新しいスピードモードは、システム要件が低く設定され、20 倍以上高速です。他のアップスケーリングモデルを実行できるほとんどのマシンで実行できます。

●リカバリ用の新しいマルチプレビューを採用。画像全体のレンダリングを確定する前に、複数のプレビュー パッチを生成し、比較できます。

●比較ツール内でモデルを切り替えることができるようになりました。比較ツール内でモデルを除外して絞り込み、これまでよりも速く最良の結果を見つけることもできます。3 つのモデルを表示する新しい独自の分割ビューもあります。

●CMYKファイルをインポートし、CMYK TIFFファイルをエクスポートできるようになりました。

●Low Resolution v2の結果が改善されました。この新しいモデルを使用すると、アーティファクトが少なくなり、鮮明度が増します。

●色精度が改善されました。Adobe RGBやPro Photoなどの高忠実度カラースペースを使用しても問題が少なくなり、より信頼性の高い結果が得られるようになりました。

注意 DNG書き出しは非対応になりました。TIFF 16bit出力で対応します・

Gigapixel 7の価格

Gigapixel 7は、Topaz Labs公式ショップのみの限定販売のため、家電量販店などでパッケージ版を購入することはできません。

新規購入時の価格は99ドル。

Topaz Labs公式ショップ こちらから
Gigapixel 7 新規購入 99ドル
Gigapixel 7 アップグレード 79ドル

ライセンス

Gigapixel 7は、Mac用とWindows用があり、2台のパソコンにインストールできます。

アドビPhotoshopと/Lightroom classicのプラグインが含まれ、Gigapixel 7単体またはプラグインとして使用できます。

ライセンス認証は、購入時に登録したメールアドレスとメーカーから送付されたメールに記載されたパスワードで行います。いつでも再ダウンロードして再インストールできます。

パソコンを買い替えた時は、同社Webページにアクセスして使用しなくなったパソコンのライセンスを失効すれば追加できます。

※ライセンス認証には、インターネット回線が必要です。

買い切り型

Gigapixel 7は、一度購入すれば永久に所有可能です。購入後1年間にリリースされたバージョンとAIモデルは無償アップグレードできます。

購入後1年が経過するとアップグレードできなくなりますが、購入時のバージョンから1年経過時点のバージョンまでを使い続けることができます。また、いつでも再ダウンロードして再インストールできます。

購入後1年以上経過した時、アップグレード代金(79ドル)を支払えば、再度1年間最新版にアップグレードできます。

30日間の返金保証

Gigapixel 7購入後「製品が気に入らない・何らかの理由で動作しない」ときは、30日間理由を問わず返金可能です。

Gigapixel 7 無料試用版

Gigapixel 7は、Mac用とWindows用の無料試用版が用意されています。ただし、無料試用版はGigapixel 7の全機能が動作しますが「画像を保存できない」という制限が設けられています。

Topaz Labs公式サイト Gigapixelページ

入手方法

▲Topaz Labs公式サイトにアクセスします。ページ最上段の上図丸で囲んだ部分をクリックします。

▲Downloadsをクリックします。

▲Gigapixel 7の「Downroad now」から対応OSのアイコンをクリックします、ダウンロードが自動的に開始します。その後、ソフトウェアをインストールします。

※ファイルサイズが1GB近くあります。データ通信に上限がある契約の方はご注意ください。

▲ソフトウェアを起動します。アクティベート画面が表示されたら「Free demo」をクリックすると、無料体験版として使用できます。

Gigapixel 7の購入方法

Topaz Labs公式サイトは英語表記なので敷居が高いですが、下記に購入マニュアルを参照すれば購入できます。

Topaz Labs公式サイト Gigapixelページ

▲Topaz Labs公式サイトにアクセスします。Gigapixel 7ページに行き「Buy now」ボタンをクリックします。

▲入力フォームが開きます。ソフトウェア購入に必要な個人情報と決済情報を入力します。

Email address 登録するEメールアドレスを入力します。アクティベートで使用します。
Last name 苗字 ※ローマ字入力
First name 名前 ※ローマ字入力
Country/Region Japan
Postcode/ZIP 郵便番号 ※〒マークは不要
Town/City chiyoda,chiyoda-ku ※千代田区千代田の場合
Prefecture Tokyo ※東京都の場合
Street address 1−1−1 ※1丁目1の1の場合
Phone 電話番号を入力  ※任意です
Credit CardまたはPayPal 支払方法を選択する。PayPalとPayPayは異なります。
Credit or debit card クレジットカード番号と有効期限を入力する
※備考欄のチェックを入れる

Plece order for $99」ボタンをクリックすると、クレジットカード決済され、登録したメールアドレスに決済情報やパスワードが届きます。

Gigapixel 7の使い方

Gigapixel 7の使い方を簡単に説明します。

操作画面

Gigapixel 7の操作は、上図「7エリア」に分かれています。頻繁に使用する箇所は、6(機能パネル)7(表示オプションとズーム)になります。

1 メインメニュー Gigapixel 7の環境設定・表示設定・ショートキーなどの設定するときに使用します。
2 プレビュー画面 プレビュー画面には、インポートされた画像、処理後の画像などが表示されます。
3 ナビゲージョン プレビューをズームインしたときのエリア表示や、プレビューしたい領域を手動選択できます。
4 リサイズ&トリミング 仕上がりサイズ・トリミングを指定します。
5 ファイルリスト インポートした画像の各パラメーター値などが表示されます。
6 機能パネル 画像に適用できるすべてのAIモデルが表示されます。
7 表示オプションとズーム 画像処理前と後の画像を比較することができます。

プレビュー画面は3つの方法で表示や比較ができます。

単一ビュー 編集後の写真がプレビュー表示されます。
分割ビュー 画像は白い線で分割され、オリジナル写真が左側、編集後が右側に表示されます。画像上で線を移動させ、編集内容を確認できます。
並べて表示 オリジナル写真と編集後を並べて表示し、比較できます。

画像をインポートする

画像ファイルを作業画面のプレビューエリアにドラッグ&ドロップします。または、「画像の参照」 からファイルを選択するとインポートできます。

仕上がり後の画像倍率を設定する

機能パネルの「Resize Mode」タブを開き、処理後の画像サイズを設定します。サイズ指定は4つの方法で設定可能です。

Scale 1倍・2倍・4倍のほか、任意の数値(最大6倍まで)を設定
Width 処理後の横幅をピクセル単位で設定
Height 処理後の縦幅をピクセル単位で設定

AIモデルを設定する

機能パネルの「AI Model」タブを開き、画像処理に適したAIモデルを選択します。処理内容が異なる8つのAIモデルが用意されています。

低解像度の画像をピクセル単位で修復

Standard 標準的なAIモデル
High Fidelity 高忠実な処理を行うAIモデル
Low res 低解像度の画像に最適なAIモデル
Text & shapes テキストと図形に最適なAIモデル
Art & CG イラストやアニメーションに最適なAIモデル
Recovery (BETA版) 低解像度の画像をピクセル単位で修復

Recovery(ベータ版)はPCパワーを必要とします。最長辺が1000 ピクセル未満の画像に対してRecoveryは有効です。これより大きい画像は、処理速度が大幅に遅くなります。

稲妻マークをONにするとAIが最適なモデルを自動選択します。処理後のイメージが気に入らない時は、手動で変更できます。

AIモデルのパラメーターを設定する

機能パネルの「Settings」タブを開き、「AI Model」ごとに用意されたパラメータを調整します。AIモデルにより、調整できる項目は変動します。

Minor Denoise ノイズを除去する 調整範囲:1〜100
Minor Deblur シャープネスを調整する  調整範囲:1〜100
Fix Compression 圧縮ノイズを低減する 調整範囲:1〜100

稲妻マークをONにするとAIが最適なパラメーターを自動選択します。処理後のイメージが気に入らない時は、手動で変更できます。

Face Recovery

画像内に人間の顔が含まれる場合、AIが顔をリアルに再現します。

Face Recovery Strength 顔の品質を向上する 調整範囲:1〜100

1枚の写真の中に、複数の顔が写っている時「Select faces to recover」ボタンを押し、選択または除外することができます。

Ganma Colection

画像のガンマ(色のにじみ)をAIが最適に調整します。

画像をエクスポートする

機能パネル最下段にある「Save Images」ボタンをクリックします。

「Export Settings」が開きます。ファイルの保存名・保存場所・フォーマットを設定します。

FILENAME デフォルトはオリジナル名に適応したAIモデル名が追加されます。
独自のルールに変更することもできます。
SAVE TO 画像の保存場所を指定します。デフォルトはオリジナル画像と同じフォルダ内に保存されます。任意フォルダを指定することもできます。
FORMAT JPEG・PNG・TIFFが選択可能。圧縮率やBit数を指定することもできます。※DNG書き出しはサポート終了しました。

Saveボタンを押すを処理が開始し、画像が保存されます。

Gigapixel 7のシステム要件

Windowsの最小ハードウェア要件

OS Windows 10/11
CPU Intel (AVX 命令付き) または AMD (AVX 命令付き) (3.0GHz 以上)
2013年以降のCPU
システムメモリ(RAM) 16GB以上
グラフィックスカード(NVIDIA) NVIDIA GTX960Ti 以降、6GB VRAM
グラフィックスカード(AMD) AMD Radeon 570以上、6GB VRAM
グラフィックスカード(INTEL) Intel UHD 600 グラフィックス以上、16GB VRAM

Macの最小ハードウェア要件 Intel CPU搭載機

OS 11 Big Sur以降
CPU AVX 命令を搭載した Intel (3.0 GHz 以上)
システムメモリ(RAM) 16GB
グラフィックスカード Nvidia GTX 740 または AMD 5870
ビデオRAM 6GB

Macの最小ハードウェア要件 Apple M1/M2搭載機

OS 11 Big Sur以降
CPUとグラフィックスカード Appleシリコンプロセッサー
システムメモリ(RAM) 8GB

Gigapixel 7の最新アップデート情報

バージョン 7.2.1 公開日:2024年6月19日

  • ウィンドウ管理システムを更新
  • さまざまなカラースペース関連の修正
  • グレースケール プロファイルのサポートを追加
  • 一部の種類のグレースケール入力が読み込まれない問題を修正
  • 一部のCMYK画像が読み込まれない問題を修正
  • PNGがsRGB 出力のみに制限される問題を修正
  • プラグイン モードでビット深度が保持されない問題を修正
  • TIFF出力でビット深度が保持されない問題を修正
  • リカバリプレビューモードが誤ってアクティブ化される問題を修正
  • PhotoshopプラグインでリカバリETAが0になる問題を修正
  • 上書きされた画像を再読み込みするときに顔のゴーストが発生する問題を修正
  • 切り取られた寸法に小数点が含まれる問題を修正
  • 顔のリカバリで顔が0個あると誤って表示される問題を修正
  • Esc/Enterホットキーが機能しないケースを修正

 

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