【DxO】PureRAW 3.7 最新レビューと使い方・購入方法を解説

Mac

2023年11月7日、フランス・パリに本社をかまえるDxO Labsは、DxO PureRAW 3の最新版「バージョン3.7」をリリースしました。

さっそく、公開されたばかりのバージョン3.7を、いち早くご紹介します。

PureRAW 3を購入する ▶︎ DxO公式ショップ
PureRAW 3試用版ダウンロード ▶︎ ダウンロードする

PureRAW 3.7の新機能

Lightroomコレクションとの統合を改善

DxO PureRAWは、リリース当初は「スタンドアローンソフト」でしたが、バージョン2からAdobe Lightroom classic用プラグインが用意され、Adobe Lightroom classicに取り込んだRAW画像をノンストップで作業できるようになりました。

バージョン3.7は、Lightroomコレクションとの統合を改善され、任意のコレクションセット内の自分の画像を、任意のコレクションに配置することができます。 また、Lightroom内に新しいコレクションを作成して名前を変更したり、既存のコレクション内に画像を保存することができるようになりました。

Lightroom classicからのエクスポート方法
【ファイル】→【プラグインエクストラ】→【DxO PureRAW 3プラグインで処理する】

DxO PureRAWとは?

ノイズ除去&ディテール修復の決定版ソフト

PureRAWは「デジタルカメラで撮影した現像前のRAWデータに独自の高度な処理をおこない、品質改良する」という目的があります。品質改良後、DNGデータで書き出し、RAW現像ソフトで処理することで、写真品質が格段に向上します。

【 PureRAWが人気の理由 】
・ニューラルエンジンによる学習を活かした唯一無二のノイズ除去性能

・レンズ由来の「歪像収差・シャープネス不足」をラボレベルで除去
・デモザイクとデノイズの同時並列処理が精細なディティールを極限まで抽出
・縦方向や横方向の色収差をカラーやディティールを損なうことなくフリンジのみ除去
・最先端のヴィネット(周辺減光)補正を実現

RAW現像アプリとの連携が前提

PureRAWは、RAW現像ソフトや写真編集ソフトと連携して現像します。PureRAWで品質解消したRAWデータにフォトレタッチを加えることで、より高品質な画像に仕上げることができます。

注意:PureRAW単体では、RAWデータを編集できません。

柔軟なワークフローで運用可能

PureRAW単体は現像機能は備えていませんが、Adobe Lightroom classicやAdobe  Photoshop (Camera RAW)などのRAW現像ソフトと併用してシステム運用します。

スタンドアローン パッチ処理などにも対応
プラグイン Adobe Lightroom classicに対応
スタンドアローンからのエクスポート PureRAWで返還後、Adobe Photoshop・Capture Oneなどで処理
ファイルブラウザからの操作 Windowsエクスプローラー・macOS Finderに対応

初回のみレンズプロファイルをダウンロードする必要あり

PureRAWは、レンズプロファイルを初回のみダウンロードする必要がありますが、2回目以降はローカルに保存したプロファイルを自動認識する仕組みになっています。このプロファイルデータを元に高度な処理をおこなうことで、ボタンをクリックするだけの簡単操作で画像品質を最適化できます。

PureRAW 3は超望遠レンズ撮影と相性抜群

PureRAWは、あらゆるRAWデータの品質向上に有効ですが、F値が暗くなりがちな超望遠レンズを常用する「野鳥・野生動物・モータースポーツ・飛行機」などの撮影は高ISOを使用せざるを得ない状況になりますが、ニューラルエンジンを活用した「DeepPRIME」と「DeepPRIME XD」は「A社のAIノイズ除去を上回るのでは?」というのが私の主観です。

また、PureRAWのデモザイク技術は、テレコンバーター併用時の相性が抜群に良く、解像度の甘さをソフトウェアで補えるため、14TCが常用できるようになりました。仲間のフォトグラファーも全員所有している「マニア御用達ソフト」といえます。

PureRAW 3で完成の域へ

PureRAW・PureRAW 2は、シャープネスが強くかかりすぎる傾向がありましたが、PureRAW 3で過剰なシャープネスを抑えることができるようになりました。

また、Adobe Lightroom Classicのプラグインとして使用でき、PureRAWで処理したDNGファイルはライブラリに直接表示されるので、作業を中断することなくノンストップで現像できます。互換性がたかいため、PhotoshopやCapture Oneで現像することも容易です。

処理後のデータ容量が大きくなる

各カメラメーカーのRAWデータは、PureRAW3処理後に「dng」形式のファイルに変換。ファイル容量は元のRAWデーより2~3倍増えることがあります。

データ ファイル容量(1枚)
変換前 α7RIV 非圧縮 拡張子:ARW 134.2MB
変換後 PureRAW  DeepPRIME 拡張子:dng 184.6MB

α7RIVで撮影した非圧縮RAWファイルをPureRAW 3でDeepPRIMEに変換した時のファイル容量の変化です。変換後はファイルサイズが1.4倍弱増えました。

PureRAW 3の価格

PureRAW 3を購入する ▶︎ DxO公式ショップ

PureRAW 3は、発売元のDxO公式Shopからネット経由で購入できます。海外メーカーですが、日本語化されているため、困ることはありません。

DxO PureRAW 3 1万4800円
DxO PureRAW 1・2からのバージョンアップ 8900円

DxO PureRAW 3の価格は1万4800円です。DxO PureRAW 1またはDxO PureRAW 2ユーザーは、特別優待価格の8900円で有償アップグレードできます。

DxO PureRAW 3ユーザーは、今回リリースされたバージョン3.7へ無性アップデートできます。

OSは、Windows 10(バージョン 20H2)以上、macOS11.6 (Big Sur)以上に対応し、クロスプラットホームで使用できます。

ライセンスは、3台のコンピュータ(Windows/macOS問わず)で認証できます。ただし、同時起動することはできません。

クーポンコードによる割引販売せず

・2023年7月現在、クーポンコードにより割引販売は一切行っていません。

発売時期とモデルチェンジ時期(実績)

PureRAW 1 2021年4月14日
PureRAW 2 2022年3月16日
PureRAW 3(最新バージョン・発売中) 2023年3月15日

PureRAWのバージョンアップは、近々3モデルの場合、毎年春に更新されています。製品寿命は1年(更新なしで使い続けることは可能)ですね。

PureRAWは、バージョンアップ直前でも割引販売しない方針のようです。買い時は「新バージョンが発表された時」です! バージョンアップも同様です。

DxO PureRAW 3 のメリット&デメリット

実際にDxO PureRAW 3を使った個人的な感想は以下の通り。

メリット デメリット
・ワークフローが単純明
・快初心者でも80点以上の低ノイズ画像に仕上がる
・ファイルサイズが大きくなる
・シャープネス処理がきついと感じる時がある
・100点を目指すなら調整範囲が広いPhotoLab7が有利

DxO PureRAW 3 購入前に知っておきたいこと

買い切りソフト

・買い切り型ソフトウエア

支払いは1度だけでOK。毎年支払う必要はありません。対応OSは、Windows版とMac版があり、1ライセンスでどちらも使用できます。

旧バージョンは新型カメラ&レンズをサポートしない

・最新版 = 新型カメラに対応
・旧バージョン = 新型カメラには非対応(RAWファイルを認識しない)

新規カメラを購入した時は、バージョンアップする必要があります。

ライセンス認証

・合計3台のパソコンまでインストール可能
・Windows版とMac版の併用OK
・起動できるのは1台のみで同時起動不可
・ライセンス認証にネット環境が必要

Adobe AIノイズ除去とPureRAWを比較

PhotoshopやLightloomに搭載されたAIノイズ除去とPureRAW 3を比較した場合、暗部ディティールはPureRAWの方が精細な印象を受けます。

また、暗部を持ち上げた時、AIノイズ除去はグリーン被りが現れますが、PureRAW 3はグリーン被りが少ないと思います。私の仲間の評判も同じで、PureRAW 3を使い続けている人がほとんどです。

▲PhotoshopのAIノイズ除去を適用。暗部にグリーン被りが発生します。

▲PureRAW 3のDeepPRIME XDを適用。暗部のグリーン被りは発生しません。

DxO PureRAW試用版で動作確認

PureRAW 3試用版ダウンロード ▶︎ リンク

PureRAW 3は、画像処理の過程で複雑な演算処理をおこなうため、高性能なPCスペックが必要です、購入前には必ず「試用版」をインストールして、お使いのパソコンで正常動作および処理時間を確認する必要があります。試用版は31日間。購入後は、試用版をライセンス認証すれば正規版として使用できます。

また、PureRAW 3は、対応カメラ以外のRAWデータを受け付けません。新型カメラの場合、対応に時間がかかる傾向なので試用版で確認することをおすすめします。

DxO PureRAW3試用版ダウンロードページは、完全日本語対応です。初めての利用でも、安心してダウンロードできます。

※試用版はWi-Fi環境がないと使用できません。

PureRAW の使い方

ソフトウェアを起動

PureRAW 3のアイコンをダブルクリックして、ソフトウェアを起動します。

RAWファイルをドラッグ&ドロップする

画像処理したいRAWデータを、PureRAW 3の画面にドラッグ&ドロップします。

レンズデータをダウンロードする ※レンズごとに初回1回のみ

処理前にレンズプロファイルをダウンロードします。処理ボタンを押して対象レンズのプロファイルのダウンロード画面が表示された時は、ダウンロードします。

画像処理プロセスを選択

写真を選択するとサムネール画像にグリーン枠が点灯。「今すぐ処理」ボタンをクリックします。複数処理することも可能です。

画像処理プロセスを選択します。よくわからない時はデフォルトのままで十分です。「処理を開始」ボタンをクイックすると画像処理が開始します。

設定可能な項目

●RAW処理とノイズ除去テクノロシー ※赤文字が初期設定です

高品質 高速処理
PRIME 高速処理
DeepPRIME 高品質
DeepPRIME XD New 超高品質 ※パソコンパワーが必須です。

●光学補正 ※赤表記がデフォルト

レンズシャープ 「ソフト・標準・強・ハード」から選択可能
ヴィネット ONまたはOFF
色補正 ONまたはOFF
湾曲収差 オリジナルのアスペクト比にクロップされた画像
最大矩形 ※矩形=くけい
画像領域全体

●出力形式

DNG 設定なし
JPG 品質 10〜100%の範囲で設定可能
TIFF 8ビット・8ビット圧縮・16ビット

PhotoShopやLightroomで画像処理をおこなう時は「DNG形式」を選択します。エクスポートするソフトウェアがDNG非対応の場合、JPGまたはTIFFを選択します。

●出力先

元画像フォルダ内にあるDXOフォルダ
カスタムフォルダ

デフォルトの「元画像フォルダ内にあるDxOフォルダ」を選択すると、元データを収納するフォルダに「DxOフォルダ」が自動生成され、変換後のデータが収納されます。

カスタムフォルダを選択すると、好みのディレクトリに作成したオリジナルフォルダに収納されます。

●エクスポート

処理後にエクスポートしない
対象ソフトウェアを選択
※Photoshopなど対応ソフトウェアがインストールされてない場合は表示されません。

ソフトウェア(PhotoshopやPhotolabなど)を選択すると、PureRAW 3による処理が終了後、ソフトウェアが自動的に起動し、データが転送されます。

「処理後にエクスポートしない」を選択すると、前項「出力先」で設定したフォルダに変換データが収納されます。

処理結果を表示可能

処理が終了すると「処理終了」が表示されます。通常は、左上の「×」をクリックして終了します。

「処理結果を表示」ボタンをクリックすると、オリジナル画像と処理後の画像を比較できます。

RAW画像処理ソフトでレタッチする

PureRAW 3で変換したデータは、PhotoshopやLightroomで展開し、最終的なフォトレタッチをおこないます。

トラブル

挙動が怪しいと思ったら初期設定を確認

PureRAW 3は、機械学習コアを活用して高速演算処理する仕組みになっています。そのため、ハイスペックなパソコンが必要です。機械学習コアは、ここ数年に登場した最新GPUに含まれる専用プロセッサであるため、古いGPUには搭載されていません。CPUでも代用処理できますが処理時間に30分以上かかることがあります。

処理モードとGPUの関係 

高品質 CPUのみで処理
PRIME CPUのみで処理
DeepPRIME CPU処理・GPU処理が選択可能
DeepPRIME XD New CPU処理・GPU処理が選択可能

DeepPRIMEとDeepPRIME XDは、GPUを使った高速演算に対応します。演算処理は、GPUのAI用演算プロセッサを使用する最新設計になっているため、古いGPUではポテンシャルは発揮できません。

PureRAW 3.7のデフォルト設定は、高画質およびPRIMEは表示されない設定になっています。利用したいときの設定。

【ファイル】→【プリファレンス】→【処理テクノノロジー 従来の処理方法(高画質およびPRIME)を表示します】にチェックを入れる。
PureRAW3と相性の良いGPU

・NVIDIA RTXシリーズ = Tensorコア搭載モデル
・Apple M1またはM2プロセッサ = ニューラルエンジン搭載モデル

個人の主観ですが、DeepPRIMEとDeepPRIME XDの処理は、機械学習系コアを搭載したGPUでないと高速処理できない印象です。

GPU対応状況の確認方法

プリファレンスの高速処理のプルダウンを開きます。通常は「自動設定」になっていますが、手動でGPUを選択します。

ソニーα7R5(6100万画素)非圧縮RAWの処理時間

Mac:GPUがRadeon RX5700XT(eGPU接続)の場合、性能条件を満たしているためGPUを使った高速処理に対応します。DeepPRIMEの処理時間は1分02秒でした。

Windows:Ryzen 5 5600X+RTX3060は、わずか24秒です。

CPU内蔵GPUや古いGPUは、GPU名称の頭に「*」マークがつきます。この場合、サポート外のGPUとなり、DeepPRIMEやDeepPRIME XDは高速処理できません。

手動設定を推奨

高速処理設定は、デフォルトでは自動設定になっています。しかし、CPU内蔵グラフィックの場合、低性能なGPUに適用されると動作が著しく低下する経験をしました。

・GPU性能が著しく低い場合 → CPUを手動選択
・GPU性能に「*」マークがつく場合 → CPUGPUの速い方を手動選択
・inltel Mac(CPU内蔵グラフィック)の場合 → CPUを手動選択
・M1/M2 Macの場合 → ニューラルエンジンを手動選択
・Ryzen内蔵グラフィックの場合 → GPUを手動選択

まとめ

PureRAW 3に搭載されたDeepPRIME XDは、RAWデータに独自処理を行うことで、画質が劇的に進化するソフトウェアです。しかし、高度な演算処理をおこなうため、高性能なパソコンスペックが必要です。ゲーム&クリエーター向けPCやM1/M2マックを購入すれば、重い作業も1分以内(1枚あたり)で可能です。「遅い」と思ったらパソコン買い替えの時期かもしれません。

PureRAW 3を購入する ▶︎ DxO公式ショップ

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