【Topaz Video 使い方】インストールから書き出しまでの初心者向けガイド

Mac

記事:ちゃんまさ

Topaz Videoはとても高機能のソフトなので、購入直後は「高価なソフトだけど、使いこなせるか不安」「設定が複雑そう」と感じるかもしれません。しかし、ご安心ください。Topaz Videoの基本的な操作は、たったの6ステップで完了します。
本ブログ記事では、ソフトウェアのダウンロードから「インストールやアクティベート」をはじめ「最初の高画質動画の書き出し」までを完全にサポートする初心者向けマニュアルです。
この通りに進めれば、迷うことなくTopaz Videoを操作できるはずです。

Topaz Video 1.0.4バージョン対応
Topaz Videoの公式情報 → こちら

Topaz Video AIの価格、高度な機能など、全ての情報を知りたい方は、こちらの完全まとめ記事「【迷わない】Topaz Video新プラン比較。機能とコストから見る最適な選び方」もあわせてご覧ください。

ステップ1:ダウンロードと初回認証(利用開始まで)

まずは、ソフトウェアのインストーラーを入手して、PCでTopaz Videoが使える状態にしましょう。

公式サイトのログインとインストーラーの確実な入手

Topaz Videoのインストーラーの正しい入手方法を解説します。

購入時のメールからでもアクセスできますが、正規の方法を覚えた方が、間違える心配がありません。

公式サイトのMy Accountにログインしてインストーラーを入手

Topaz Labs公式サイトにアクセスするために、Topaz Video購入時に登録した【メールアドレス】と【パスワード】を用意します。

Topaz Labs公式サイトにアクセスして、画面右上の「人型アイコン」をクリックします。

公式サイト https://www.topazlabs.com/

セキュリティー画面が表示されたら「私がポッドでないことを確認します。」にチェックを入れます。

認証画面が表示されたらTopaz Video購入時に登録した【メールアドレス】と【パスワード】を入力して、【Login】ボタンをクリックします。

Yopaz Labsのアカウントページにログインした状態になります。

【My Products】をクリックすると、購入済みの全ソフトウェア一覧が表示されます。その中から、ご使用のPCに合わせて最新版の【Windows版(windows x86)】または【Mac版(Mac)】をクリックします。

ダウンロードが自動的に開始します。

ダウンロードしたファイルは、PCの【ダウンロードフォルダ】に保存されます。

ファイル名(例:TopazVideo-1.0.4.msi)

インストーラーを実行し、画面の指示に従って完了

有線LANまたは無線Wi-Fiに接続し、インターネット接続された状態にします。

【ダウンロードフォルダ】にダウンロードされた【Topaz videoのインストーラーアイコン】をクリックします。

アイコンをクリックするとインストーラーが起動します。【Next】をクリックします。

画面の指示に従って進めます。

ライセンスの承認を求める画面が表示されたら【チェックボタン】を押してライセンスに同意し、【Next】をクリックします。

Topaz videoのインストール場所を指定します。【Next】をクリックします。

注:通常は変更不要です。別のドライブ(より高速で大容量なM.2 SSDなど)に入れたい場合のみ変更してください。

AIモデルを格納する場所を指定します。【Next】をクリックします。

注:通常は変更不要です。別のドライブ(より高速で大容量なM.2 SSDなど)に入れたい場合のみ変更してください。

カスタムセットアップを指定します。【Next】をクリックします。

注:こだわりがなければ変更しません。

インストーラの設定は完了です。【Install】をクリックします。

ソフトウェアのインストールが開始します。

インストールが完了すると終了画面が表示されます。【Finish】をクリックして画面を閉じます。

【最重要】 初回起動時のライセンス認証(アクティベート)

この手順でライセンス認証をおこなうことで、ソフトウェアをすぐに使用できます。

デスクトップに作成された【Topaz videoショートカットアイコン】をクリックします。

アクティベート画面が表示されます。【Continus with email】をクリックします。

購入時に登録したメールアドレスを入力し、【Continus】ボタンをクリックします。

購入時に登録したパスワードを入力し、【Continus】ボタンをクリックします。
認証が完了するのを待ちます。認証は数秒で完了します。

認証が完了すると、メイン画面が表示され利用可能になります。

ステップ2:高速化設定(GPU選択)で処理速度を最大化する

Topaz Videoの処理速度は、主にPCのグラフィックボード(GPU)の性能に依存します。

初期設定でGPUが正しく選択されているか確認することで、処理速度を最大限に引き出すことができるからです。

設定画面を開く

メイン画面が表示されたら、メニューバー(画面左上)にある【File → Preferences】を選択します。

設定画面が表示されます。

AIプロセッサの設定を確認

設定画面左側の【Application】の項目にある【Processing】を選択します。画面右側の【AI Processor】の項目で、お使いのビデオカード(独立したGPU)が選択されていることを確認します。

もし「CPU内蔵GPU」や「CPU」が自動選択されていたら、手動で「独立したGPU」を選択し直します。

なぜなら、これを修正するだけで処理速度が数倍〜数十倍に大幅に改善する場合があるからです。

ステップ3:基本画面の構成と素材の読み込み

Topaz Videoのインターフェースをスクリーンショットで理解します。

メインインターフェースの構成

Topaz Videoの画面は、シンプルに3つの重要なエリアに分かれています。これらを理解することで、操作に迷うことがなくなります。

エリア 役割
コントロールサイドバー
画面右側
AIモデルの選択や出力設定など、すべての調整を行います。
プレビューウィンドウ
画面中央
オリジナル動画とAI処理後の結果を比較確認するエリアです。
タイムライン・処理状況
画面下段
動画の時間軸や処理情報を表示します。

動画素材の読み込み

Topaz Videoに元動画をインポート(読み込み)する方法を解説します。

インポート(読み込み)方法はいくつかありますが、最も簡単な方法は、動画ファイルのアイコンをTopaz Videoの画面中央に直接ドラッグ&ドロップする方法です。

読み込んだ動画がサムネイル表示され、タイムラインが表示されます。設定パネル(右側)で次のステップに進める状態になりました。

ステップ4:プレビューの仕組みを理解する

Topaz VideoのAI処理は時間がかかるため、AIモデルの設定を変更するたびに全体を処理していては非効率です。Topaz Videoは、プレビュー用の短い区間だけを仮処理(レンダリング)することで、設定の結果をすぐに確認できるようにしています。

【プリセット】または【適用したいエフェクト】を選択します。

その後、タイムラインで、AI処理によるプレビュー結果を確認したい【開始ポイント】を選択します。

プレビューボタン右側の【下向きのマーク】をクリックして、レンダリング時間(1秒〜30秒)を設定します。GPU性能が劣る場合、短時間に設定することを推奨します。

プレビューボタンをクリックするとレンダリングが開始します。

レンダリングエリアが緑色のバーで表示。処理状況が明るい緑色で表示されます。処理が完了したら、タイムラインに表示される再生アイコンをクリックしてプレビューを開始します。

レンダリングの消去方法
画面下段の【Preview queue】をクリックして【Clear queue】を選択すると、レンダリングデータを消去できます。

ステップ5:【実践】プリセットを活用したAIモデルの選び方

素材の課題に合わせて最適な AI モデルを選択します。

Topaz Video AI では、初心者が迷わないための「プリセット(Preseets)」を使った簡単な方法と、細部までこだわるための「マニュアル設定」の 2 つがあります。

簡単設定! AIプリセットの活用

Topaz Videoを初めて使用する人は、まずはプリセットによるAI処理の効果を体験しましょう。今回は、元画像にFHD映像を使い、画像サイズを維持したまま画質を強化する方法を例に解説します。

SD画像の4K化などは、莫大な処理時間を要します。待ち時間のストレスから逃れる意味でも、まずは処理負荷の少ないものから試してみることが重要です。

1:Topaz videoに用意されたPresets

設定パネル(右側)の「Presets」セクションにある「AI」項目で、モデル選択のプルダウンメニューから、目的のプリセットを選択できます。

4K 4Kアップスケール(AIモデル:Proteus)
このプリセットは、Enhancementの【Proteus】を使った画質を改善と4K(3840×2160)解像度へのアップスケールをおこないます。
4K & 60 FPS 4Kアップスケールとフレームレート60P化
このプリセットは、Enhancementの【Proteus】を使った画質を改善と4K(3840×2160)解像度へのアップスケールをおこないます。さらに、フレーム補間が有効になり【Apollo】を使ってスローモーション化します。
4x Slow mo 4倍スローモーション​(AIモデル:Chronos)
このプリセットを選択するとフレーム補間が有効になり【Chronos】を使ってスローモーション化します。
60 FPS 60FPS変換​(AIモデル:Chronos Fast)
このプリセットを選択するとフレーム補間が有効になり【Chronos Fast】が有効になります。
8x Slow mo 8倍スローモーション​(AIモデル:Apollo)
このプリセットを選択するとフレーム補間が有効になり【Apollo】を使ってスローモーション化します。
Auto clop stabiization 手ぶれ補正(Auto-Crop Stabilization)
このプリセットを選択するとStabilizationが有効になります。さらに【Auto-Crop Stabilization(クロップあり)】を使って手ブレを低減します。
Denoise ノイズ低減
このプリセットは、Enhancementの【Nyx】を使ってノイズを改善します。
FHD HDアップスケール​(AIモデル:Proteus)
ここのプリセットは、Enhancementの【Proteus】を使った画質を改善とHD(1920×1080)解像度へのアップスケールをおこないます。
Film 4K L このプリセットは、Enhancementの【Proteus】、セカンドエンハース、手ぶれ補正で画質を向上します。
Film 4K M このプリセットは、Enhancementの【Artemis】、セカンドエンハース、手ぶれ補正で画質を向上します。
Film 4K Strong このプリセットは、Enhancementの【Artemis】、セカンドエンハース、手ぶれ補正で画質を向上します。
General  Enhancement このプリセットは、Enhancementの【Proteus】で画質を向上します。
MiniDV HD int Bacic このプリセットは、Enhancementの【Proteus】でMiniDV画質を向上します。
2:最適なプリセットを選ぶ ※今回はFHDを選択 

今回は、下記のプリセットの中からFHDを選択。元映像がFHDの場合、アップスケールやフレームレートを維持したまま、映像品質のみを改善できます。

3:設定されたAIモデルとパラメーターを確認

プリセットのFHDを選択すると【Enhancement】の設定項目が有効化され、調整項目の画面が表示されます。

FHDの場合、AIが推奨するモデル【Proteus】が自動的に適用されます。

  • Output resolution → 出力解像度
  • Video type → ビデオ形式
  • AI model → AIモデル
  • Add noise → ノイズ低減の強弱
  • Recover detail → 細部の強弱
  • Focus fix → フォーカスの強弱
  • Grain → 粒子感の強弱
  • Advanced tuning → 高度なチューニング

プリセットは、最適なAIモデルとパラメーター設定を自動的に組み合わせます。

4:プレビュー生成で効果を確認

このままの設定で、タイムラインをプレビュー生成したい位置に移動させ、プレビュー用のレンダリング処理を実行します。処理が完了したら、プレビューを再生し、品質を確認します。

操作方法は「ステップ4:プレビューの仕組みを理解する」で紹介済みです。

「ノイズが消えているか?」「不自然なアーティファクト(ノイズや歪み)が発生していないか?」など処理効果を確認します。

結果が満足できない時は、パラメーターを再調整します。満足できたら出力工程に進みます。

ステップ6:書き出し(エクスポート)

いよいよ Topaz Videoで処理した映像をPCに保存します。

【補足情報】 Topaz Videoのエクスポートは通常、PC内部での処理が基本です。現在はクラウドサーバーで処理することもできますが1処理ごとに料金(クレジット)が発生します。

PC内部でレンダリング処理する場合

PC内部でレンダリング処理をおこない保存する方法を解説します。

1、Exportをクリック

画面右下の【Export】ボタンをクリックします。

2、出力形式と保存先の決定

出力ファイル名と保存先: 画面右上のフォルダアイコンをクリックします。

【Export Settings】の画面が表示されます。

画面左側にファイル名と保存先が表示されます。保存先は、デフォルトで「元画像と同じフォルダ」が選択されています。保存先は、手動でデスクツップなどに変更できます。

画面右側は、おもに画像処理後の映像品質に関する項目が並びます。コーデックは、Webや一般的な再生用であれば「H.264」または「H.265 (HEVC)」を推奨します。

GPUは、CPU内蔵GPUと独立したグラフィックボードが表示されることがあります。その場合は、AI処理用とは別に、動画エンコード用として最も高性能なグラフィックボードを選択します。

Containerは、WindouwsはMP4形式、MacはMOV形式を選択すると、動画プレーヤーや編集ソフトとの親和性が向上します。

3、Start Exportで処理を実行

画面右下の【Start Export】をクリックすると、動画が指定場所に保存されます。

注意
AI処理はPCに非常に大きな負荷をかけます。処理中は他の作業を控えることを推奨します。
4、処理の進行状況を確認

画面下段の【Export queue】をクリックすると、処理状況を確認できます。

クラウドサーバーでレンダリング処理する場合

画面右下の 【Cloud Export】をクリックします。

クラウドエクスポートは、データをクラウド転送して処理を行うため低スペックのCPでも高速処理できます。

しかし、1処理ごとにクレジット(有料)を消費します。

クレジット残量は、作業画面上段に表示されます。クレジットを消費するとクラウドサーバーで処理できなくなります。クラウド処理を継続する時は、クレジットを追加購入する必要があります。

おわり

基本的な使い方はこれだけでOKです!  これで、Topaz Videoを使った最初の高画質化動画が完成しました。

基本操作をマスターし、より細かい設定(フレーム補間、手ブレ補正、グレイン追加など)にも挑戦し、映像画質の向上を目指しましょう!

まとめ

Topaz Videoの基本的な使い方は、6ステップで完了します。

最も重要なのは、ステップ2の【GPU設定】とステップ5での【AIモデル選択】です。

Topaz Video AIの価格、高度な機能など、全ての情報を知りたい方は、こちらの完全まとめ記事「【迷わない】Topaz Video新プラン比較。機能とコストから見る最適な選び方」もあわせてご覧ください。

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業案件、TV番組の撮影・ディレクションに従事。現在はカメラ・レタッチ・動画編集などの実務情報を発信中。
ソニーイメージングプロサポート(SIPS)会員/ニコンプロフェッショナルサービス(NPS)会員。
業務で実際に使用してきた機材をベースに、現場視点で信頼性あるレビューをお届けします。

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