ソフトウェアのサブリプション支払いは、毎月の固定費が確実に増加するので、できることなら契約したくありませんよね。そのような理由で、買い切り版最後のCS6を使い続けてきましたが、10年前のソフトなので基本性能が劣ります。
Adobe Creative Cloudのコンプリートプランは高額なので選択外ですが、フォトプラン20GBなら「ワンチャンありかな?」と思い、不明点をカスタマーサービスで確認したり、いろいろ研究しました。
購入前に多くの人が疑問に思う「フォトプランはなぜ安い? デメリットがあるのでは? 通常版との違いは?」を私も懸念しました、調査した結果、最終的に「問題ない」と判断しました。ただし、購入時に落とし穴が隠されていることも発見しました。
私の実体験を元に原稿を執筆したので、フォトプラン購入を直前に足踏みしてしまう理由がクリアになるハズです。
実際の購入方法も掲載しました。フォトプランを導入すれば、写真ライフがローコストで楽しくなります! 勇気を出して「一歩」を踏み出してみませんか?
Text/Photo:ちゃんまさ
注目ニュース
2023年9月14日、画像生成ソフト「Adobe Firefly」がリリースされると同時に「生成クレジット」の導入が発表されました。Photoshopで「生成塗りつぶし、生成拡張、テキストで画像生成、生成再配色」を1回利用するごとに1クレジット消費するというシステムです。
機能 | 生成クレジットの消費 |
生成塗りつぶし、生成拡張、テキストで画像生成、生成再配色 | 1クレジット ※2000×2000pxまで |
テキスト効果 | 2023年11月1日以前:0クレジット 2023年11月1日以降:1クレジット |
予定
より高解像度の画像、アニメーション、ビデオ、3D生成AI機能 |
生成クレジット数はより多くなる場合あり |
フォトプランの場合、契約時期により無償で付与される月間生成クレジットが異なることが判明したので、速報版としてシェアします。
2023年11月1日以前に購入したユーザー | 250クレジット |
2023年11月1日以降に購入したユーザー | 100クレジット |
11月1日以前に購入したユーザーは「生成塗りつぶし、生成拡張、テキストで画像生成、生成再配色」の機能が毎月250回利用できますが、11月1日以降に購入すると毎月100回まで減少します。
上限に達すると「処理速度が大幅に低下した状態で使い続ける」か「生成クレジットを購入して使用する」の2択になります。今すぐ購入すれば、毎月250回利用できる最後のチャンスになります!
まずは結論から・・・
数多くの写真編集ソフトの試用版を使用したり購入した経験がありますが、アドビは意図的に間違いやすいページ設計にしているように思えます。登録時の注意点をまとめましたのでシェアします。
上記注意事項を厳守すれば、フォトプラン20GBをベストな状態で無料体験から契約へ移行できます。ご興味があれば、最後まで記事に目を通していただき、購入決断して頂けると幸いです!
Adobe公式フォトプランページ → こちらから
LrCをメインで使用するなら20GB契約を選ぶ
Lightroom と Lightroom Classicの違い
ライトルームは「Lightroom」と「Lightroom Classic」の2種類あります。名前は類似していますが、別ソフトなので要注意です。違いはアイコンで判別できます。
一方、Lightroom Classicは、ソフトウェアはPC版のみの1種類のみ。ローカル環境のハードディスクやSSDで運用するため、容量が少なくなったらハードディスクやSSDを買い足すことで拡張できます。
プロカメラマンが使用するのは、高性能なLightroom Classicになります。
Lightroom単体契約 は Lightroom Classicが使えない罠
Adobe写真関連ソフトは「Creative Cloudコンプリートプラン、Photoshop単体、Lightroom単体、フォトプラン1TB、フォトプラン20GB」の合計5種類あります。
この中で、PhotoshopとLightroom Classicが同時使用できるプランは「Creative Cloudコンプリートプラン、フォトプラン1TB、フォトプラン20GB」の3プランに限定されます。
「フォトプラン1TB、フォトプラン20GB」は、Adobe公式ショップのみの限定販売になります。
フォトプラン「1TB」と「20GB」の違い
フォトプラン1TBとフォトプラン20GBの違いは、クラウドフォトストレージ容量です。ソフトはどちらも同条件で使用でき、機能が制限されることは一切ありません。
決定的な違いは、Lightroomは写真をクラウドにアップロードしないと作業できません。そのため写真が多くなると大容量のクラウドフォトストレージが必要になります。
Lightroom Classicは、PCの起動ディスクや外付メディアに画像保存して運用します。クラウドフォトストレージが無くても運用でき、写真点数が増えた時は、市販の外つけSSDを繋いで対応できます。
これらの理由で、Lightroom Classicユーザーは、安価なフォトプラン20GB契約で問題ないわけです。
年間利用料金は「個人・法人・学生教職員・教育関係」の4区分で料金が異なります。ここでは個人プランを対象に話を展開します。
フォトプラン1TB | 年契約一括払い:26,136円×1回 年契約月々払い:2,178円×12回 |
月々払い総額:26,136円/年 一括払い総額:26,136円/年 参考:5年総額:130,680円 |
フォトプラン20GB | 年契約一括払い:12,936円×1回 年契約月々払い:1,078円×12回 |
月々払い総額:12,936円/年 一括払い総額:12,936円/年 参考:5年総額 64,680円 ※フォトプラン1TBとの差額-66,000円 |
利用料金は、フォトプラン20GBが最安価になります。一括払いと月々払いを比較した場合、総額は同額。支払方法は、クレジットカード決済になります。
契約形態によって違約金が発生する
年契約月々払いの途中解約は違約金が発生
フォトプラン20GBは、支払方法が「月々払い」と「一括払い」が選択できます。とてもわかりづらいのですが、契約自体はどちらも1年契約になります。
年契約一括払いを選択した場合、途中キャンセルした場合、契約満了日まで使用でき、一括支払済みの料金は一切返金されません。
年契約月々払いは、キャンセル時に「契約が残った利用期間(料金)の半額相当が違約金として徴収されます。意外と知られておらず、トラブルの原因になっているようです。
無料体験はID登録と仮契約しないと試用不可
Adobe公式フォトプランページ → こちらから
Adobe ID作成と仮契約が必須
フォトプランは、契約前の無料体験が用意されています。一般的にソフトウェアの試用版は未契約時でも簡単に試用できますが、Adobeの無料体験は【ID登録】および【仮契約】しないと無料体験版がダウンロードできない仕組みになっています。
無料体験期間は7日間。そのまま契約する場合、放置すれば本契約が締結され自動的に料金が請求されます。契約を望まないと判断した場合、キャンセルを行わないと自動的に本契約になるので注意が必要です。
フォトプラン20GB 無料体験&本契約してみた!
▲Adobe公式サイトのトップページにアクセスします。左上の【クリエイティビティとデザイン】を選択します。
▲左項「Creative Cloud提供内容」の下側にある【写真愛好家向け】を選択します。
▲写真関連ソフト全般を紹介するページが開きます。【無料で始める】ボタンを選択します。
契約プランを選択
▲登録対象を選択します。多くの人は【個人向け】を選択します。3つの契約パッケージが表示されるので【フォトプラン】、ストレージは【20GB】を選択。右下の【次へ】ボタンをクリックします。
▲契約プラン【フォトプラン】、ストレージ容量【20GB】が表示されていることを確認します。右側の契約プランが【月々払い】になっていることを確認します。
チェックを入れて無料期間が終了すると無駄な料金が請求されます。
確認作業が終了したら右下の【次へ】ボタンをクリックします。
Adobe IDを登録
▲右側の契約プランを確認します。表示された日にちは料金が発生する日です。キャンセルは前日までにおこなう必要があります。
問題がなければ【メールアドレス】を入力し【続行】ボタンをクリックします。
▲支払情報を登録します。支払方法は、クレジットカード決済のみしか選択できませんでした。オプションは、記入しなくても通過しました。
支払方法の情報 | クレジットカード番号 有効期限 氏名(クレジットカード記載のローマ字) 郵便番号 国/地域 |
記入したら【無料体験を開始】ボタンをクリックします。
▲契約完了の画面に切り替わり、登録メールアドレスにソフトウェアのダウンロードリンクが届きました。【パスワードを作成】ボタンをクリックします。
▲アカウントのパスワードを設定します。
パスワードの条件 | 8文字以上 小文字と大文字の両方含む 1文字以上の数字または記号を含む 自分の名前や電子メールアドレスを含まない 一般的に使用されていない、または以前のパスワードでないこと |
▲登録完了です。
▲遅れてメードアドレスに「メールアドレスをご確認ください」タイトルのメールが届きました。記載されたリンクをクリックして、メールアドレス認証します。
▲メール認証できたら登録終了です。
ソフトウェアのダウンロード方法
▲アドビ トップページ右上にある【ログイン】をクリックします。上記画面が表示されたら、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力し【続行】ボタンをクリックします。
▲トップページ最上段にある【ヘルプ&サポート】をクリックします。画面が拡大表示されるので【ダウンロードとインストール】をクリックします。
▲ダウンロードページが開きます。フォトプラン契約でインストール可能なソフトに【ダウンロード】ボタンが表示されます。必要なソフトをダウンロードしてインストールします。
フォトプランの疑問を解決
Adobe公式フォトプランページ → こちらから
フォトプランとPhotoshopの違いは?
フォトプラン | PhotoshopとLightroom(Lightroom Classic)をセットにしたお得なプランです。Adobe公式ショップの限定販売になります。ソフトウェアはまったく同じで、制限等もありません。 |
Photoshop | Photoshop単独契約になります。販売は、Adobe公式ショップのほか、Amazonや家電量販店でも購入できます。 |
フォトプランのデメリットは?
とくに気になるようなデメリットはありません。あえて言うなら、一括払いと月々払いが選択でしますが、どちらを選択しても「年契約」したことになります。一括払いで途中解約すると返金されず、契約満了まで使用できる状態が続きます。月々払いで途中解約すると違約金が発生し、残金の半分が違約金となり、半分が返金されます。ソフトウェアは、解約と同時に使用できなくなります。
Adobeは、新たに「生成クレジット」の導入を発表しました。PhotoshopでAI機能の「生成塗りつぶし、生成拡張、テキストで画像生成、生成再配色」を1回利用するごとに1クレジット消費するというシステムです。
生成クレジットは毎月付与されますが、2023年11月1日以降にフォトプランを契約すると250クレジットから100クレジットに削減されます。詳細は不明ですが、PhotoshopのAI機能を多用する場合は、違いが現れることになりそうです。
フォトプランはなぜ安い?
フォトプランは、写真愛好家向けにAdobeが企画した戦略プランです。安いからといってソフトウェアに制限は設けていません。フォトプランがいつまで安価で販売されるかは未定です。
フォトプランでできること
PhotoshopとLightroom(Lightroom Classic)の機能を、すべて利用できます。
月々払いのカード利用日は?
私はクレジットカード支払いの月々払いで契約しました。カード利用日は、毎月月末の28日になっています。
まとめ
フォトプラン20GBは、もっとも安価なプランですが、プロと変わらない品質でRAW現像や写真レタッチが楽しめます。皆さんも是非、無料体験をフル活用した上、本契約することをお勧めします。
機能:写真編集ソフト
用途:レタッチ・写真編集・写真合成・修正・画像素材作成
カラーモード:RGB・CMYK
言語:日本語対応
価格:サブスクリプション契約 年契約の月々払い1,078円 年契約の一括払い12,936円
契約プラン:フォトプラン20GB(Photoshop、Photoshop Express、Lightroom Classic、Lightroomが利用可能)
無料期間:7日間
稼働率:★★★★★
適している人:カメラマン全般・デザイナー・ブロガー・動画エディター
被写体:オールマイティー
特徴:定番
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