ソフトウェアのサブリプション支払いは、毎月の固定費が確実に増加するので、できることなら契約したくありませんよね。そのような理由で、買い切り版最後のCS6を使い続けてきましたが、10年前のソフトなので基本性能が劣ります。
Adobe Creative Cloudのコンプリートプランは高額なので選択外ですが、フォトプラン20GBなら「ワンチャンありかな?」と思い、不明点をカスタマーサービスで確認したり、いろいろ研究しました。
購入前に多くの人が疑問に思う「Adobe フォトプランはなぜ安い? デメリットがあるのでは? 通常版との違いは?」を私も懸念しました、調査した結果、最終的に「問題ない」と判断。ただし、購入時の落とし穴も発見しました。
というわけで、購入するまでの過程と注意点を記事にしました。
Adobe フォトプランを導入すれば、写真ライフがローコストで楽しくなります! 勇気を出して「一歩」を踏み出してみませんか?
※アドビフォトプラン (20 GB) を2024年3月5日以前に契約した方は、2024年06月28日より月額1078円(旧)から月額1180円(新)へ自動的に更新されます。
Text/Photo:ちゃんまさ
まずは結論から・・・
フォトプラン20GBを継続利用中の個人的な感想
満足度 | ★★★★★ |
性能 | ★★★★★ |
操作性 | ★★★★☆ |
更新頻度 | ★★★★★ |
価格 | ★★★★☆ |
満足度
写真を趣味や仕事で扱う人にとって、PhotoshopとLightroom Classicは必要不可欠なソフトウエアです。とても成熟したソフトなので、「サブリプションを嫌い、他のソフトウェアに移行する」と行動しても、満足できない現実が待ち受けています。
性能
色の正確さやシャープさなど、業界最高レベルの画像品質を発揮します。PhotoshopとLightroom Classicは基本ソフトとして導入し、機能特化型ソフトを買い切り購入すると、最高のポテンシャルを発揮できる環境が整います。
操作性
Adobeに使い慣れている人なら直感的に扱えますが、アップデートでAI系エフェクトが次々に採用される状況にあり、新機能の使い方で迷うことはあります。無料アプリからのステップアップで初めて使う人は、機能の多さに圧倒されると思いますが、Youtubeに解説動画がたくさんアップロードされているので勉強する意欲されあれば困ることはありません。
更新頻度
ソフトウェアの更新頻度は、数週間レベルで頻繁に行われています。新機能の全てが必須ではありませんが、最新カメラのRAWデータ対応など、最新を保てる意義は大きいと思います。
価格
フォトプラン20GBの価格は、月額あたり1,078円が長く続きました、2024年からは1,180円へ値上げされ、年額14,080円になりました。ソフトウェア単品で契約するより安価に導入できるので文句は言えない立場ですが、値上げ通知が届くと「気持ちよくない」というのが正直な感想です。
フォトプラン20GBの特徴と落とし穴
上記注意事項を厳守すれば、Adobe フォトプラン20GBをベストな状態で無料体験から契約へ移行できます。ご興味があれば、最後まで記事に目を通していただき、購入決断して頂けると幸いです!
Adobe公式フォトプランページ → こちらから
フォトプラン 20GB 見つけづらい 問題
みなさん、PhotoshopとLightroom Classicが1,180円(実際は年間14,080円)で利用できる情報を知り、いざ公式サイトに行っても「フォトプラン20GB」が表示されない・・・。巷では「フォトプラン 20GB なくなった のでは?」や「値上げされた?」とざわつきました。
2024年2月末時点でも販売していますが2024年3月5日より価格改正されました。
Adobe公式フォトプラン20GB → こちらから
Adobeフォトプランの表示方法
1、Google検索で「アドビ」と入力して検索
2、検索候補の「https://creativecloud.adobe.com/ja」をクリック
3、トップページの「すべてのプランを表示」をクリックします。
4、左側に表示されるメニューの「写真」をクリックすると、フォトプランが表示されます。
※2024年3月末時点でも絶賛販売中です。
Adobeが扱うフォトグラファー向けプラン一覧
年間利用料金は「個人・法人・学生教職員・教育関係」の4区分で料金が異なります。ここでは個人プランを対象に話を展開します。
プラン一覧表 (個人契約)
製品 | ソフトウェア | クラウド ストレージ |
料金 2024年3月5日 価格改正 |
Creative Cloud コンプリートプラン |
Photoshop Photoshop Express Lightroom Lightroom Classicなど ほぼ全てのソフトが利用可能 (Substance 3D製品対象外) 100GBクラウドストレージ 毎月1000生成クレジット付与 |
100GB | 月契約・月々払い:12,380円 年契約の月々払い:7,780円 年契約・一括払い:86,880円 |
Photoshop単体 | Photoshop Photoshop Express 毎月500生成クレジット付与 |
100GB | 月契約・月々払い:4,980円 年契約の月々払い:3,280円 年契約・一括払い:34,680円 |
Lightroom単体 | Lightroom ※Lightroom Classic含まず 毎月100生成クレジット付与 |
1TB | 月契約・月々払い:選択不可 年契約の月々払い:1,180円 年契約・一括払い:14,080円 |
フォトプラン 1TB | Photoshop Photoshop Express Lightroom Lightroom Classicなど 毎月100生成クレジット付与 |
1TB | 月契約・月々払い:選択不可 年契約の月々払い:2,380円 年契約・一括払い:28,480円 |
フォトプラン 20GB Adobe直販のみ |
Photoshop Photoshop Express Lightroom Lightroom Classicなど 毎月100生成クレジット付与 |
20GB | 月契約・月々払い:選択不可 年契約の月々払い:1,180円 年契約・一括払い:14,080円 |
「adobe フォトプラン 980円」という情報を見かけますが、ミスリードです。
自分のベストプランはどれ?
Adobe フォトプランの料金比較
フォトプラン1TB | 年契約一括払い:26,136円×1回 年契約月々払い:2,178円×12回 |
月々払い総額:28,560円/年 一括払い総額:28,480円/年 参考:5年総額:142,400円 |
フォトプラン20GB | 年契約一括払い:12,936円×1回 年契約月々払い:1,078円×12回 |
月々払い総額:1,180円/年 一括払い総額:14,080円/年 参考:5年総額 70,400円 ※フォトプラン1TBとの差額-72,000円 |
利用料金は、フォトプラン20GBが最安価です。一括払いと月々払いを比較した場合、一括払いを選択すると1年あたり80円安くなります。支払方法は、クレジットカード決済のみです。
Adobe フォトプランを購入できる場所
フォトプラン1TB | Adobe直販・Amazon・家電量販店など |
フォトプラン20GB | Adobe直販限定 |
フォトプラン20GBは、Adobe直販限定になります。
フォトプラン1TBは、Adobe直販のほか、Amazonや家電量販店でも販売しています。ポイントを活用して購入したい人は、Amazonや家電量販店で購入するのが得策です。価格についても、Adobe直販よりお安く購入できます。
フォトプラン 1TB と 20GB の違い
フォトプラン1TBとフォトプラン20GBの違いは、クラウドフォトストレージ容量です。ソフトはどちらも同条件で使用でき、機能が制限されることは一切ありません。
決定的な違いは、Lightroomは写真をクラウドにアップロードしないと作業できません。そのため写真が多くなると大容量のクラウドフォトストレージが必要になります。
Lightroom Classicは、PCの起動ディスクや外付メディアに画像保存して運用します。クラウドフォトストレージが無くても運用でき、写真点数が増えた時は、市販の外つけSSDを繋いで対応できます。
これらの理由で、Lightroom Classicユーザーは、安価なフォトプラン20GB契約で問題ないわけです。
LrCをメインで使用するなら20GB契約で十分
Lightroom と Lightroom Classicの違い
ライトルームは「Lightroom」と「Lightroom Classic」の2種類あります。名前は類似していますが、別ソフトなので要注意です。違いはアイコンで判別できます。
一方、Lightroom Classicは、ソフトウェアはPC版のみの1種類のみ。ローカル環境のハードディスクやSSDで運用するため、容量が少なくなったらハードディスクやSSDを買い足すことで拡張できます。
プロカメラマンが使用するのは、高性能なLightroom Classicになります。
Lightroom単体契約 は Lightroom Classicが使えない罠
Adobe写真関連ソフトは「Creative Cloudコンプリートプラン、Photoshop単体、Lightroom単体、フォトプラン1TB、フォトプラン20GB」の合計5種類あります。
この中で、PhotoshopとLightroom Classicが同時使用できるプランは「Creative Cloudコンプリートプラン、フォトプラン1TB、フォトプラン20GB」の3プランに限定されます。
Adobe フォトプラン20GB のデメリット
1:保存用のストレージを自分で用意する必要あり。
2:フォトプラン20GBは、Adobe公式ショップのみの限定販売になります。
3:年契約のみで月々払いの途中契約は違約金が発生します。
4:アドビ生成クレジットは毎月100クレジット付与。Photoshop単体契約は毎月500付与。
データ保存用ストレージを用意する
フォトプラン20GBのデメリットは、クラウドストレージ容量が少ないこと。Lightroom Classicは、自前ストレージで運用するスタイルですが、初めて導入する人は大容量HDDを別途購入しなくてはなりません。4TB程度のものを購入すると1万5000円ぐらいの出費増加になります。
長期保存はデータ損失の可能性あり
写真データを長期間安全に保管するのは大変なことです。HDDに衝撃を与えたり停電や不具合等で認識しなくなることはゼロではありません。冗長性を重視したRAIDを組むとさらなるコスト増加が避けられません。
自前ストレージで運用するスタイルに変わりありませんが、フォトプラン1TBを契約して、クラウドストレージに大切な写真を保存して2重バックアップをおこなうスタイルです。コスト増加分が及第点におさまるなら、お勧めしたい選択になります。
生成クレジットの付与ポイントが少ない
Adobeは、新たに「生成クレジット」の導入を発表しました。PhotoshopでAI機能の「生成塗りつぶし、生成拡張、テキストで画像生成、生成再配色」を1回利用するごとに1クレジット消費するというシステムです。生成クレジットは毎月付与されますが、2023年11月1日以降にフォトプランを契約すると250クレジットから100クレジットに削減されます。詳細は不明ですが、PhotoshopのAI機能を多用する場合は、違いが現れることになりそうです。
契約形態によって違約金が発生する
年契約月々払いの途中解約は違約金が発生
フォトプラン20GBは、支払方法が「月々払い」と「一括払い」が選択できます。とてもわかりづらいのですが、契約自体はどちらも1年契約になります。
年契約一括払いを選択した場合、途中キャンセルした場合、契約満了日まで使用でき、一括支払済みの料金は一切返金されません。
年契約月々払いの途中解約は、キャンセル時に「契約が残った利用期間(料金)の半額相当が違約金として徴収されます。ソフトウェアは、解約月の請求期間の終わりまで継続利用できます。
意外と知られておらず、トラブルの原因になっているようです。
無料体験はID登録と仮契約しないと試用不可
Adobe公式フォトプランページ → こちらから
Adobe ID作成と仮契約が必須
フォトプランは、契約前の無料体験が用意されています。一般的にソフトウェアの試用版は未契約時でも簡単に試用できますが、Adobeの無料体験は【ID登録】および【仮契約】しないと無料体験版がダウンロードできない仕組みになっています。
無料体験期間は7日間。そのまま契約する場合、放置すれば本契約が締結され自動的に料金が請求されます。契約を望まないと判断した場合、キャンセルを行わないと自動的に本契約になるので注意が必要です。
フォトプラン20GB 無料体験&本契約してみた!
▲Adobe公式サイトにアクセスします。左上の【Adobeロゴ】をクリックしてトップページを開き【クリエイティビティとデザイン】を選択します。
▲左項の【フォトグラファー向け】を選択します。
▲写真関連ソフトを紹介するページが開きます。【無料で始める】ボタンを選択します。
※写真やデザインは頻繁に変更されます。
契約プランを選択
▲個人向けプランを選択します。【フォトプラン】を選択し、ストレージは【20GB】を選択。支払い方法を月々払いまたは一括払いのいずれかを選択し、右下の【次へ】ボタンをクリックします。
チェックを入れて無料期間が終了すると無駄な料金が請求されます。
▲追加プランを提案されますが選択しません。支払い方法を確認した上、左下の【続行】ボタンをクリックします。
Adobe IDを登録
▲右側の契約プランを確認します。表示された日にちは料金が発生する日です。キャンセルは前日までにおこなう必要があります。
問題がなければ【メールアドレス】を入力し【続行】ボタンをクリックします。
▲支払情報を登録します。支払方法は、クレジットカード決済のみしか選択できませんでした。オプションは、記入しなくても通過しました。
支払方法の情報 | クレジットカード番号 有効期限 氏名(クレジットカード記載のローマ字) 郵便番号 国/地域 |
記入したら【無料体験を開始】ボタンをクリックします。
▲契約完了の画面に切り替わり、登録メールアドレスにソフトウェアのダウンロードリンクが届きました。【パスワードを作成】ボタンをクリックします。
▲アカウントのパスワードを設定します。
パスワードの条件 | 8文字以上 小文字と大文字の両方含む 1文字以上の数字または記号を含む 自分の名前や電子メールアドレスを含まない 一般的に使用されていない、または以前のパスワードでないこと |
▲登録完了です。
▲遅れてメードアドレスに「メールアドレスをご確認ください」タイトルのメールが届きました。記載されたリンクをクリックして、メールアドレス認証します。
▲メール認証できたら登録終了です。
ソフトウェアのダウンロード方法
▲アドビ トップページ右上にある【ログイン】をクリックします。上記画面が表示されたら、登録済みのメールアドレスとパスワードを入力し【続行】ボタンをクリックします。
▲トップページ最上段にある【ヘルプ&サポート】をクリックします。画面が拡大表示されるので【ダウンロードとインストール】をクリックします。
▲ダウンロードページが開きます。フォトプラン契約でインストール可能なソフトに【ダウンロード】ボタンが表示されます。必要なソフトをダウンロードしてインストールします。
Adobe フォトプラン の疑問を解決
Adobe公式フォトプランページ → こちらから
フォトプランとPhotoshop単体の違いは?
フォトプラン | PhotoshopとLightroom(Lightroom Classic)をセットにしたお得なプランです。Adobe公式ショップの限定販売になります。ソフトウェアはまったく同じで、制限等もありません。 |
Photoshop | Photoshop単独契約になります。販売は、Adobe公式ショップのほか、Amazonや家電量販店でも購入できます。 |
フォトプランはなぜ安い?
フォトプランは、写真愛好家向けにAdobeが企画した戦略プランです。安いからといってソフトウェアに制限は設けていません。フォトプランがいつまで安価で販売されるかは未定です。
フォトプランでできること
PhotoshopとLightroom(Lightroom Classic)の機能を、すべて利用できます。
月々払いのカード利用日は?
私はクレジットカード支払いの月々払いで契約しました。カード利用日は、毎月月末の28日になっています。
Adobe 生成クレジット 導入開始
2023年9月14日、画像生成ソフト「Adobe Firefly」がリリースされると同時に「生成クレジット」の導入が発表されました。Photoshopで「生成塗りつぶし、生成拡張、テキストで画像生成、生成再配色」を1回利用するごとに1クレジット消費するというシステムです。
機能 | 生成クレジットの消費 |
生成塗りつぶし、生成拡張、テキストで画像生成、生成再配色 | 1クレジット ※2000×2000pxまで |
テキスト効果 | 2023年11月1日以前:0クレジット 2023年11月1日以降:1クレジット |
予定
より高解像度の画像、アニメーション、ビデオ、3D生成AI機能 |
生成クレジット数はより多くなる場合あり |
まとめ
フォトプラン20GBは、もっとも安価なプランですが、プロと変わらない品質でRAW現像や写真レタッチが楽しめます。皆さんも是非、無料体験をフル活用した上、本契約することをお勧めします。
機能:写真編集ソフト
用途:レタッチ・写真編集・写真合成・修正・画像素材作成
カラーモード:RGB・CMYK
言語:日本語対応
価格:サブスクリプション契約 年契約の月々払い1,180円 年契約の一括払い14,080円
契約プラン:フォトプラン20GB(Photoshop、Photoshop Express、Lightroom Classic、Lightroomが利用可能)
無料期間:7日間
稼働率:★★★★★
適している人:カメラマン全般・デザイナー・ブロガー・動画エディター
被写体:オールマイティー
特徴:定番
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