真夏のフィールド撮影は想像以上に過酷で、冷えたジュースを買っても気付いた時には温くなっている・・・。
そんな写真撮影や現場仕事の悩みに、バッテリー駆動に対応する「EENOUR 車載冷蔵庫 D10(以下、D10)」は、強い味方になってくれます。
というわけで、ブログ管理人が自腹購入し、フィールド撮影で使ってみました。
電源がない場所でも、アイスコーヒーやアイスクリームを食べることができる「とても役立つアイテム」だと実感。劇的に感動したアイテムだったのでシェアしたいと思います。
着脱式バッテリー対応の型小型冷蔵庫がシェア拡大中!
ここ数年、アウトドアや車中泊ブームに加え、猛暑による熱中症対策の重要性が高まる中、着脱式のバッテリー内蔵型の小型車載冷蔵庫が注目を集めています。
家庭用冷蔵庫と同一構造のコンプレッサー式でしっかり冷え、しかも着脱式バッテリーを内蔵することで電源がない場所でも稼働できる利便性の高さに注目が集まっています。
EENOURなどが扱う最新型は、省電力で作動するためバッテリーで駆動する時間が長くなり、撮影現場や工事現場、キャンパーにとって「持ち運べる冷却装置」として活躍が期待できそうです。
今後ますます、このジャンルの製品が生活の一部として浸透していきそうです。
EENOUR D10の基本スペック・特徴
EENOUR 車載冷蔵庫 D10(10L)の立ち位置は、車載冷蔵庫としては最小クラスの容量に、別売りの着脱式バッテリーを搭載できる点にあります。
AC100Vはもちろん、車のシガーソケットによる駆動に対応し、着脱式バッテリーを購入することで、電源が使えない場所でも冷凍環境を使える環境が整います。
D10には2タイプの製品があります。
- EENOUR 車載冷蔵庫 D10 → 冷蔵・冷凍専用
- EENOUR 車載冷蔵庫 D10 PRO → 冷蔵・冷凍・保温
上位機種の「D10 PRO」は、最大60度の保温機能を備えたモデルで性能の差別化を図っていますが、高価な価格設定のため敷居が高く感じます。
基本スペック
EENOUR 車載冷蔵庫 D10(10L)の製品仕様
品名 | EENOUR車載冷蔵庫D10 |
容量 | 10リットル |
定格消費電力 | 36W |
冷却方式 | コンプレッサー式 |
設定温度 | -20℃~10℃ |
運転音/騒音 | ≤43dB(本体から約1m離れた場所での計測値) |
断熱材 | 高密度発泡ウレタン |
本体の材質 | ポリプロピレン |
庫内寸法 | 約23.5 ×16.7 ×25cm |
本体寸法 | 約37.5x26.5x43.5cm |
本体重量 | 約7.1kg |
EENOUR 車載冷蔵庫 D10(10L)の価格(EENOUR公式ショップ)
D10本体のみ | 24,800円 |
D10本体+専用バッテリー1個セット | 39,800円 |
車載冷蔵庫Dシリーズ専用バッテリー DB01 | 18,960円 |
EENOUR 車載冷蔵庫 D10をバッテリー駆動で使用する場合、本体と専用バッテリーを別購入すると割高になります。その場合、セット品を購入すると、コストを抑えることができます。
本体と付属品
EENOUR 車載冷蔵庫 D10(10L)の内容物は「本体・ACアダプター・DC電源コード・取扱説明書(保証書)」になります。
EENOUR公式ホームページ
EENOUR 車載冷蔵庫 D10(10L)の商品ページ → こちらから
EENOUR D10【7つの特徴】
夏場の撮影現場や車中泊で「飲み物がぬるくなる問題」に悩んでいませんか?
EENOURの車載冷蔵庫D10は、コンパクトながら頼れる冷却性能と柔軟な電源対応、そして持ち運びしやすい縦型設計を備えた実力派。
今回は、EENOUR D10の7つの魅力を紹介します。
EENOUR D10は仕様変更で性能向上
2024年3月中旬生産分より、より性能が高く省電力の新型コンプレッサーに変更されました。
- Maxモードで消費電力は約36Wに低減
- 庫内温度は-20℃まで約30分で到達
2024年9月上旬生産分より、蓋のロゴマークが立体成型(旧製品はロゴマークが印刷)に変更されました。
別売りの専用バッテリーを購入すればどこでも使える
EENOUR D10は、オプションで専用バッテリーが用意されており、車のエンジンを切った後や電源がないロケ地でも使用可能です。
電源を気にせず冷却を維持できるため、真夏の屋外撮影や停車中の休憩時にも車載冷蔵庫が大活躍します。冷たい飲み物を用意することで、撮影スタッフの体調管理にも役立ちます。
5種類の給電方法
- 車載DC → シガーソケット経由
- 家庭用ACコンセント
- ポータブル電源 → シガーソケット経由
- ソーラーパネル
- 内蔵バッテリー
5つの給電方法に対応する柔軟性が特徴です。「事務所、車内、屋外」まで、撮影現場を問わず安定して使用できます。
ポータブル電源と併用すれば、長時間の冷却運用もできます。真夏の撮影現場で大活躍する冷却装備です。
10度から−20度の範囲で温度設定できる
EENOUR D10は、+10℃から−20℃までの幅広い温度調整が可能です。冷蔵・冷凍どちらにも対応し、アイスクリームの凍結や飲料・食品の冷却など、ニーズに応じて柔軟に使い分けできます。
1℃刻みで設定できるので、温度管理がシビアな撮影現場でも信頼性の高い冷蔵庫です。
車内のデッドスペースに収まる縦型デザイン
スリムな縦型デザインが特徴のD10は、助手席の足元や後部座席の隙間など、車内のデッドスペースに収まりやすく設置性が抜群です。
一般的な横長クーラーボックスでは難しい場所にも置けるため、ミニバンや小型車でも使いやすい点が魅力。狭い現場でもスペースを有効活用できます。
常温から0度まで約20分で急速冷却
高性能コンプレッサーにより、常温からわずか20分で0℃まで急冷できる驚異の冷却力が際立ちます。
現場到着後すぐに冷たい飲み物が飲める環境が整います。時間のないロケや暑さの厳しい環境でも安心して使える、スピードと効率に優れた冷蔵庫です。
おしゃれな外観
EENOUR D10は、機能だけでなくデザイン性にも優れた一台です。マット調の質感やシンプルなロゴが機材車内にも自然に溶け込み、無骨な印象がありません。
クライアントやスタッフからも好印象を持たれやすく「撮影道具にも美しさを求めたい」プロの目にも応える仕上がりです。
商品開封
ブログ管理人は、EENOUR 車載冷蔵庫 D10のベージュをアマゾンで購入しました。
発送方法はメーカー倉庫からの発送になり元箱に伝票が貼られた状態で送られてきました。サポートも、AmazonではなくEENOUR日本法人と行うことになります。
というわけで、製品開封を行います。
開封
●このような段ボールに梱包された状態で翌日配送されました。運送会社は佐川急便でした。
●EENOUR 車載冷蔵庫 D10(10L)の内容物は「本体・ACアダプター・DC電源コード・取扱説明書(保証書)」になります。ブログ管理人は、バッテリー付きを購入したので、専用バッテリーも付属します。
●本体カラーは、ベージュ(写真)とブラックの2色展開になります。本体重量は約7.5kg。男性はもちろん女性でも片手で持ち運ぶことができます。
●保冷庫のサイズは、横23.5 × 奥行き16.7 × 縦25cm。500mlのペットボトルを立てた状態で最大8本収納(実用は6本程度)できます。開閉蓋は、工具無しで逆方向に付け替えることもできます。
●庫内はLED照明付き。車中泊など暗い環境でも安心です。
●本体正面下部に、LEDディスプレイとスイッチが配置されています。
●温度設定は、−20度から10度の範囲で1度または4度刻みで温度調整できます。外気温25度の環境で、−20度の庫内温度に要する時間は30分(メーカー公称値)。
●ACアダプターは、日本のコンセントに対応します。電源容量は87Wです。
●DC電源コードは、シガーソケット経由でクルマ又はポータブル電源から供給。電圧は12V・24Vに対応します。
●本体側面に、別売りの着脱式バッテリーを装着できます。納品時はカバーがついています。
●容量は15,600mAhあり、MAXモードに設定しても約8時間連続使用できます。USB-CやUSB-A経由してモバイルバッテリーとしても使用できます。
●別売りの着脱式バッテリーを装着するとこんな感じ。レバー操作でロックを解除し、工具無しで着脱できます。
●コンプレッサーの作動音は、最大43dB(1m離れた場所)。車載式冷蔵庫としては静音の部類になります。
●シガーソケット経由で車載した場合、別売りのバッテリーを装着するとエンジンが切れると自動的にバッテリー駆動に切り替わり、しばらく車から離れる場合も、冷蔵・冷凍状態を持続し続けます。
●本体の取扱説明書、バッテリーの取扱説明書、本体保証書が付属します。製品保証は1年ですが、公式サイトで登録すると2年保証に延長されます。
駆動時間と温度変化
室温34度の状態で設定温度を−20度に設定して電源ON(ECOモード)
5分 | 23℃ |
10分 | 5℃ |
15分 | −2℃ |
20分 | −6℃ |
25分 | −8℃ |
30分 | −11℃ |
35分 | −12℃ |
40分 | −14℃ |
45分 | −15℃ |
50分 | −16℃ |
55分 | −16℃ |
60分 | −17℃ |
温度変化は上記表の通り。室温34度の環境では、電源投入後60分で設定温度−20度に到達できませんでした。
ブログ管理人は、氷を携帯する場合は−8℃〜−11℃に設定します。この温度だとコンプレッサーが間欠運転になるため、バッテリーで6時間以上駆動します。
【ブログ管理人】によるEENOUR D10のレビュー
こんにちは、ブログ管理人のちゃんまさです。普段は動画やスチール撮影の現場に足を運びつつ、機材レビューやロケ便利グッズを紹介しています。
この夏、あまりの暑さに「そろそろ現場用に冷蔵庫が必要だな」と思い購入したのが、EENOURの車載冷蔵庫 D10(10Lモデル)です。後部座席の足元にスッと収まり、思った以上に冷える。そして何より、バッテリーが使えることに感動しました。
今回は、1か月ほど実際に使い込んでみたリアルな感想をお届けします。
1. 屋外撮影で真価を発揮! バッテリー駆動は正義
別売りの専用バッテリーを購入すれば、電源がない場所でも気軽に持ち出せます。真夏の屋外ロケではかなり大きなアドバンテージになります。
停車中はエンジンを切ることも多いですが、D10は一度冷やしておけば、車の電源を落としてもしばらく庫内温度がキープ。温度が上昇したら内蔵バッテリーで冷たさをキープしてくれる優れものです。
2. 冷却スピードが速い! 飲み物もアイスもキンキン
朝の出発時、スーパーで買ったスポーツドリンクやお茶を入れておけば、現地に着く頃にはキンキンに冷えています。
0℃までなら20分程度、−15℃くらいまで冷やすのも30〜40分ぐらい。最低温度は気温の影響を大きく受け、−20度を引き出すためには気温30度以下でないと下がりきらない印象です。
車載可能な冷凍環境を確保することで、電源が使えない場所でもアイスクリームを持つ込めようになったのは感動的です。
3. 小さいけど頼れる容量 ペットボトルも6本は余裕
10Lというと一見小さい印象ですが、500mlペットボトルなら縦にスッと入るので意外と実用的。
また、アイスクリームは底辺部に収納しないと溶けやすくなります。
4. スリム縦型は車内でも置きやすい
助手席の足元や後部座席の隙間に置けるサイズ感。「クーラーボックスみたいに邪魔じゃない」のが本当に助かります。
蓋の開け閉めも上開きなので、中身を気軽に出し入れできます。
EENOURの車載冷蔵庫D10は、家庭用冷蔵庫と構造が同じ「コンプレッサー式」のため、本体を傾けたり横むけた状態で使用することはできません。
6. デザインがシンプルで好印象
機材車に置いてあっても「業務用冷蔵庫感」がないのが地味に良い。ベージュ系のボディは「厳つさ」がありませんし、現場でチラッと見られても恥ずかしくない。
現地でアイスクリームを食べていると「それどこの冷蔵庫ですか?」と尋ねられたことがあります。
7. 容量を割り切れば最強
唯一感じたのは「2人以上の現場には少し物足りない」という点。家族連れのキャンプ用途では容量が足りませんので、容量が18Lで2Lペットボトルが収納できる「EENOUR D18」を購入した方が幸せになるかもしれません。
容量が10Lの「EENOUR D10」は、あくまで1〜2人用のドリンク(500mlまで)と割り切ると、軽量コンパクトが機動性が活きてきます。
EENOUR D10の気になった点
どんな製品にも「完璧」はなく、EENOUR D10も例外ではありません。実際に現場で使ってみて感じた点を紹介します。
冷蔵・冷凍の共存はノウハウが必要
冷蔵と冷凍を両立できないことが挙げられます。使用前に、用途を絞り込む取捨選択があります。
裏技は、EENOUR D10は庫内底辺部と上部で温度差があります。温度設定を−8度前後に設定し、「底辺部に氷やアイス・上部にジュース」といった具合で収納すると、ギリギリのラインで両立できます。
【まとめ】 真夏の標準装備といえる車載冷蔵庫です!
EENOUR D10は、ただの小型冷蔵庫ではなく、真夏の現場環境を快適にしてくれるアイテムです。暑い環境で冷たい飲み物が飲めるので、熱中症対策にも効果的です。
真夏のフィールド撮影や車中泊、長距離遠征が多い人にとっては、もはや必需品かもしれません。
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