プリンタプロファイルの作成失敗と対処法【2】CANON iPF PRO-1000

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プリント

i1Studio(Mac版)でプリンタプロファイル作成

前回お伝えしたとおり、PRO-1000の初期セットアップが無事に完了しました。

次のステップは、キヤノン純正用紙以外の「プリンタプロファイル」作成です。キヤノンプリンタでエプソン純正用紙や用紙メーカーの用紙を使用する場合、プリンタプロファイルを独自作成しなくてはなりません。

プロファイルはi1Studio(Mac版)で作成することにしました。

ところが問題発生。

作成したオリジナルプロファイルで出力すると発色がおかしい。

2枚の写真。大きい写真は、今回オリジナルプロファイルを作成したものですが、青空の彩度があきらかに高く、飛行機の暗部も潰れぎみです。小さい写真は、正常な方法でプリンタプロファイルで出力したもので、自然な発色です。

プリンタプロファイルの作成過程で不具合が生じたようです。

問題の原因を探る

プリンタプロファイル作成の鉄則は、カラーチャートを「無補正」で出力すること。しかし、Mac版はドライバで「無補正が選択できないこと」があります。

オリジナルプロファイルの作成工程でカラーチャートを出力しますが、i1Studio(Mac版)経由で出力すると、プリントドライバの「カラー・マッチング」は、選択項目がグレーアウトしていて選択不能です。

そこで「プリンタの機能」の「品位と用紙の種類」を開くと、「マッチング方法」の項目で「色補正なし」が選択できます。迷わず色補正なしを選択。

この設定なら、カラーチャートを「色補正なし」で出力できると思っていました。

ところが・・・問題発生!

i1Studio(Mac版)ではカラーチャートの色補正なし出力はできない?

「プリンタの機能」の「その他」を開くと、ProfileID項目で「CN_IJPrintaer_Profile2015.icc」が選択されています。この項目で「プロファイル無し」に設定することはできません。

かならずプロファイルが適用されるわけです。ココが怪しいと判断しました。

カラーチャートをTIFF出力する方法を試す

i1Studio(Mac版)は、パワーチャートを画像としてTIFF出力し、違う方法で出力することができます。

キヤノン純正ソフト「Canon Professional Print & Layout」をチェックすると、カラーマネージメントのカラーモードで「色補正なし」が設定できます。

カラーチャートをCanon Professional Print & Layout経由で色補正なしで出力すると大正解!

オリジナルプロファイルが作成できました。

Photoshop CS6で不具合発生

Photoshop CS6(Mac版)でオリジナルプロファイルを適用すると、無印刷の状態で用紙が吐き出されて印刷できません。これは過去に経験があるので、おおよその原因は推測できます。

カラープロファイルにはバージョン2とバージョン4があります。

i1Studioは、カラープロファイル作成時「バージョン4」がデフォルト。手動でバージョン2に設定変更し。再度プロファイルを作成たところ、正常にプリントできました。

メーカー用紙ごとにプロファイル作成

試行錯誤の末、用紙ごとの専用プロファイルが完成しました。

PRO-1000においても純正用紙以外でカラーマネージメントを活かして出力できます。

しかし、染料機のカラープロファイルごとに色の違いが明確に現れますが、顔料機は用紙ごとのカラープロファイルの違いが少なく感じました。顔料機はインクが浸透しずらいからでしょうか?

とりあえず結果オーライです。

この記事を書いた人
ちゃんまさ

雑誌編集部勤務を経て、個人制作会社を設立。30年以上にわたり雑誌取材、企業の企画執筆・写真撮影・TV番組の撮影などに従事。業務で得た経験や知見をもとに、カメラ・写真レタッチ・動画編集・商品レビューなどの情報を発信します。

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