タイトル通り、インクジェットプリンタが壊れました。現在、事務所にインクジェットプリンタがない状態で不自由しています。原稿の確認やイラストレーター出力はレーザープリンタで出力できるので問題ありませんが、写真が出力できないと寂しいものです。
購入候補は?
インクジェットプリンタは、これまでA4機をメインに過去5台で購入。インクジェットのA3機を購入したのは人生で1回きりです。
今回もA4プリンタを購入する予定でしたが、手元に高画素機のα7RIVがあるだけにA2プリントが視野に入ってきます。コストを考慮すれば「撮影頻度の少ないA2プリントは外注する」のがベストでしょう。しかし、コスト度外視でロマンを求めたくなるもの。
A2プリンタ「imagePROGRAF PRO-1000」が候補です。
運用コストが高額との情報
imagePROGRAF PRO-1000は、業務向け製品です。ホームページも企業向けページに掲載されています。ネット情報は皆無に等しく「インク消費が激しい」という書き込みが目立ちます。
ジャンル的には、顔料インクの12色機。顔料インクは「ノズル詰まりしやすい」傾向があり、PRO-1000はノズル詰まりを抑えるため、定期的なノイズクリーニングを行います。
インク単価は1本あたり5000円前後と高額。全色揃えると実売価格で5万5000円。定期的に廃インクタンク(実売2000円前後)の交換が必要になります。
国内情報が少ないなら海外情報を! さっそくググってみました。
海外掲示板情報まとめ
海外(imagePROGRAF PRO-1000)ユーザーが計測・確認したデータを収集しました。
参考になりそうな内容を箇条書きで抜粋しました。
インク容量
インクカートリッジ+インクの重量=117g 空のカートリッジ重量=32g インク残り=1〜2g
※メーカー公称のインク容量80g
インク残量に「!マーク」が点灯した時、インクカートリッジ内に20cc(12色で240cc)前後のインク残量あり。
インク少量は、全色満タン状態で960cc。
初期充填時のインク残量
初期セットアップ完了時のインク残量は半分程度になる模様。
※カートリッジ内のインクは、チューブ経由で補助タンク(攪拌機能あり)に送られ、そこからノズルに供給され用紙に噴射されます。
印刷枚数とインク消費の実例
imagePROGRAF PRO-1000は、ノズルを詰まらせないためノズルクリーニング用に用いられます。
インク消費は、印刷消費分とクリーニング廃棄分に分類されます。
●ケース1
4年間にA2カラー写真を1070枚出力したケース
総インク消費量=5328cc(クリーニング廃棄分込む)
A2カラー写真1枚あたり
クリーニング廃棄分=7.78cc
印刷のみのインク消費量=不明
4年間のインク内訳(印刷/クリーニング)
インク消費=50.8/49.2 ※半分がクリーニングで消費
最高パフォーマンス 1ヶ月にA2 100枚印刷時 インク消費=80/20
最低パフォーマンス 1ヶ月にA2 6枚印刷時 インク消費=30/70
コメント 4年間の蓄積データなので信頼性が高いですが、撮影枚数1070枚は業務的な運用方法ですね。
●ケース2
半年間にA3カラー写真を34枚出力したケース
インク消費=195cc(印刷分=52cc、クリーニング廃棄分=143cc)
A3カラー写真1枚あたり
クリーニング廃棄分=5.74cc
印刷のみのインク消費量=1.52cc
コメント 半年間にA3カラー写真を34枚は一般的な使い方かも。インク消費は印刷分の3倍をノズルクリーニングで消費します。
●ケース3
A3カラー写真を26枚出力 ※期間不明
インク消費135cc(印刷分=125cc、クリーニング分=10cc)
※クリーニング2回作動
A3カラー写真1枚あたりのインク消費内訳
クリーニング廃棄分=5.19cc
印刷のみのインク消費量=4.80cc
コメント クリーニング用のインク消費が少ないので連続出力時のデータかもしれません。
●ケース4
ノズルクリーニングと経過時間の関係
0〜6時間後に出力 0g
6時間後に出力 +0.9g(合計0.9g)
12時間後に出力 +1g(合計1.9g)
24時間後に印刷 +2g(合計3.9g)
2日後に印刷 +2g(合計5.9g)
3日後に印刷 +3.17g(合計9.07g)
11日後に印刷 +3.3g(合計12.37g)
●ケース5
購入後3.5ヶ月時点でメンテナンスカートリッジに約220ccのインク廃棄。
1ヶ月のノズルメンテナンスに約36ドルのインクコスト(廃棄分)
A4カラープリント1枚のインクコスト 0.36ドル
※電源の常時ONでインク消費を低減
●ケース6
9ヶ月後のインク消費
使用頻度は1週間に2〜3回プリント。16日間、9日間使用しない日あり。
A3とA2の合計290枚印刷
プリントの総インク消費量=517cc、メンテナンスボックス内の廃棄インク量=470cc
A2プリント印刷分のインク消費=約6cc
消費の大きい色の順番 CO、G、Y、MB、PG、PB、C、B、R、PM、PC、P
●ケース7
3ヶ月間にA2カラー印刷を2〜3枚の頻度
A2カラー印刷(7枚前後)のインク廃棄分を含む印刷インクコストは50ドル
※定期的にディープクリーニングが自動動作
用紙メーカーのデータ
アメリカ「RED RIVER PAPER社」公表のインクコスト
※8×10サイズのサンプル画像を200枚出力
プリンタ | 4×6 | 5×6 | 8×10 | 11×14 | 13×19 |
PRO-1000 | 0.22ドル | 0.32ドル | 0.72ドル | 1.4ドル | 2.24ドル |
PRO-G1 光沢 | 0.24ドル | 0.32ドル | 0.81ドル | 1.57ドル | 2.52ドル |
PRO-G1 マット | 0.21ドル | 0.29ドル | 0.69ドル | 1.29ドル | 2.08ドル |
PRO-S1 光沢 | 0.18ドル | 0.25ドル | 0.59ドル | 1.14ドル | 1.82ドル |
PRO-S1 マット | 0.20ドル | 0.29ドル | 0.67ドル | 1.29ドル | 2.06ドル |
PRO-10 | 0.34ドル | 0.49ドル | 1.12ドル | 2.16ドル | 3.47ドル |
PRO-1 | 0.25ドル | 0.37ドル | 0.84ドル | 1.62ドル | 2.61ドル |
SC-PX1VL フォトB |
0.17ドル | 0.25ドル | 0.56ドル | 1.08ドル | 1.74ドル |
SC-PX1V フォトB |
0.39ドル | 0.56ドル | 1.30ドル | 2.51ドル | 4.03ドル |
まとめ
もう少し情報を収集したいと思います。
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