カメラマンの高速道路活用術 ETC割引活用で長距離ドライブがお得!

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トピックス

プロアマ問わずカメラマンの多くは「魅力的な被写体」を追い求め、遠征に出かける機会が多いですよね。本来、一人旅なら飛行機や鉄道といった公共交通機関を利用するのが一般的ですが、カメラマンの場合、重たい機材を運搬しなくてはなりません。そのような理由で「マイカー移動」が多くなります。遠征時には高速道路を利用しますが、高速料金を年間ベースで算出すると意外に出費しているものです。今回は「知って得する高速道路活用術」をご紹介します!

ETC利用が絶対条件

高速道路の通行料金は現金とETCカード払いの2択です。

現在、各種割引特典が受けられるのはETC利用時だけ。現金支払いによる割引特典は一切ありませんので、とりあえずETCカード付帯のクレジットカードを契約しましょう。

ETC時間帯割引を活用

高速道路料金の割引は「ETC時間帯割引」特典を活用します。代表的な割引は「深夜割引と休日割引」があります。

これらの割引制度を有効活用するには「知識」と「計画」が必要です。割引制度には「落とし穴」があるので、知らないと損する場合があります。ご注意ください。

深夜割引と休日割引の特徴を簡単にまとめてみましょう。

  • 休日割引=近距離移動で少額割引!?
  • 深夜割引長距離移動で大幅割引が狙える大本命!

休日割引と深夜割引は、適用条件が異なるだけではありません。休日割引は、都市部対象外の区間が多く、思ったほどお得にならないケースがあります。その点、深夜割引は、都市部対象外の区間がないのでお得になるケースが多くなります。

ETC休日割引

ETC休日割引は、名称通り「土日・祝日」の高速料金がお得になるサービスです。割引条件を満たすと走行料金が30%割引されます。

ETC休日割引の弱点は、都市部分の指定区間が割引対象にならないこと。平日(前日)からまたがる利用も適用外です。長距離利用を考慮すると「無理ゲー」感があり短距離利用に適した割引制度と言えます。

各種条件は以下の通り。

割引対象車種
割引対象車種 普通車・軽自動車等(二輪車)に限定

普通車・軽自動車が対象。トラックは対象外です。

割引対象日
割引対象日 土曜日
日曜日
祭日
1月2日・3日

▲対象日は上図のとおり。深夜0時(夜中)が基準。夜間割引と少し考え方が異なる点があるので混同しないように注意しましょう。

高速道路に入る時間 = 割引対象日の深夜0時以降に入ることが適用条件

  • 高速道路に金曜日23時59分以前に入る = 割引対象外
  • 高速道路に割引対象日の深夜0時以降に入る = 割引条件適合

高速道路を出る時間=割引対象日翌日の深夜0時以降(平日)に出てもOK

  • 高速道路に割引対象日に入り、割引対象日に出る = 割引対象
  • 高速道路に割引対象日に入り、翌日(平日)に出る = 割引対象
割引対象道路
割引対象道路 NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路(東京・大阪近郊は対象外)及び宮城県道路公社の仙台松島道路

▲割引対象道路は上図のとおり。首都高、阪神高速、名古屋高速などの都市有料道は対象外になります。

割引対象外道路 首都高速(別会社のため)
地方都市高速(別会社のため)
NEXCO東日本の東京近郊
NEXCO西日本の大阪近郊
名二環
第二神明道路
第二阪奈道路
沖縄道
関門トンネル など

▲NEXCO東日本や西日本は本来割引対象道路ですが東京近郊や大阪近郊については割引対象外になります。見逃しやすいので要注意です。

割引率
割引率 30%割引

ETCカードを挿入した状態で走行すると走行料金の30%割引が適用されます。

注意

五輪開催時にETC休日割引が中止されました。また、割引対象道路の扱いはとても複雑です。遠征前に、NEXCO東日本/中日本/西日本(NEXCO3社)のホームページで割引対象外道路などを確認しましょう。

ETC夜間割引

写真撮影の遠征でもっとも活用したい大本命の割引制度がETC夜間割引制度です。

割引対象車種
割引対象車種 すべての車種

全ての車両対象

割引対象日時
割引対象日時 毎日(0時〜4時)

▲対象日は上図のとおり。基準は深夜0時(夜中)。0時〜4時の時間帯に高速道路利用かつ割引適用要件を満たしていればOK。休日割引と考え方が少し異なります。

高速道路に入る時間 = 深夜0時以降に入っても適用

  • 高速道路に23時59分以前に入る = 割引条件適合
  • 高速道路に0時〜4時に入る = 割引条件適合
  • 高速道路に4時以降に入る = 割引対象外

高速道路を出る時間=午前4時以降に出ても適用

  • 高速道路に0時〜4時に入り、0時〜4時に出る = 割引対象
  • 高速道路に割引対象日・前日に入り、0時〜4時に出る = 割引対象
  • 高速道路に割引対象日・前日に入り、4時以降に出る = 割引対象外
割引対象道路
割引対象道路 NEXCO東日本
NEXCO中日本
NEXCO西日本
(NEXCO3社)が管理する地方部の高速道路)及び宮城県道路公社の仙台松島道路、一般有料道路(新湘南バイパス、圏央道、西湘バイパス、東富士五湖道路、小田原厚木道路、伊勢湾岸道路、東海環状自動車道、安房峠道路など)

▲ETC休日割引は、都市部の高速道路が割引対象外でしたが、夜間割引は圏央道などが割引対象路線になります。首都高、阪神高速、名古屋高速などの都市有料道は対象外になります。

割引対象外道路 首都高速(別会社のため)
地方都市高速(別会社のため)
京葉道路
第三京浜道路
横浜新道
横浜横須賀道路
第二神明道路
関門トンネル など

東京近郊や大阪近郊の一部は割引対象外になります。

割引率
割引率 30%割引

ETCカードを挿入した状態で走行すると走行料金の30%割引が適用されます。

ETC夜間割引の注意点

ETC夜間割引を活用するキモは「全区間割引対象区間」を走行することに尽きます。途中に割引対象道路が入ると一括請求されないためです。

例えば、走行区間に割引対象道路の首都高速が含まれると、請求は「首都高速前の区間料金、首都高速料金、首都高速後の区間料金」の3分割で請求されます。高速道路の料金は走行距離が大きくなるほど割安になり、走行距離が短くなると走行料金が高くなる傾向にあります。

対策法は、割引対象道路の利用せず、割引対象道路に迂回すること。若干遠回りになっても走行料金が安くなることがあるので下調べが重要です。

名古屋から百里に行く場合

一般的なルート

名古屋I.C.ー東名高速ー伊勢湾岸道ー新東名ー東名高速ー首都高速3号渋谷線ー首都高速環状線ー首都高速6号向島線ー常磐道ー千代田石岡I.C.

走行距離:409.6kmkm 所要時間:4時間17分(目安)

【ETC通常料金】※割引なし
東名¥7,320円+首都高¥1,320円+常磐道¥1,810円= ¥10,450円

このルートでETC夜間割引を利用する場合の注意点は、中間に割引対象道路の首都高速が含まれること。新東名と常磐道の走行時間が両方とも0〜4時に含まれていれば問題ありませんが、片方が0〜4時を外れていると片方のETC夜間割引が適用されません。

【深夜1時に千代田石岡I.C.に到着する場合】※一部割引が適用されないケース
東名¥7,320円(割引適用外※1)+首都高¥1,320円(割引適用外)+常磐道¥1,270円(割引適用※2)= ¥9,910円

※1 東名料金所を深夜0時前に通過するためETC夜間割引が適用されません。
※2 常磐道・千代田石岡I.C.を深夜0時以降に通過するためETC夜間割引が適用されます。

ETC夜間割引を考慮したルート(例:深夜0時10分に目的地I.C.を出る)

名古屋I.C.ー東名高速ー伊勢湾岸道ー新東名ー東名高速ー圏央道ー関越道ー東京外環道ー常磐道ー千代田石岡I.C.

走行距離:460.7km 所要時間:4時間49分(目安)

このルートは、割引対象道路の首都高速を通過せず圏央道経由で迂回するルートです。全区間が割引対象道路になります。

走行距離が約51km増加、走行時間は約30分余分に掛かります。ETC通常料金も¥1,800円割高になります。

しかし、ETC夜間割引を適用すると往復で¥5,480円お得に。ハイブリッドカーなら往復分のガソリン台が実質無料になる計算です。そのカラクリを紹介しましょう。

【ETC通常料金】 ¥12,250円 ※首都高経由より割高

【ETC夜間割引(全区間割引適用)適用後の料金】 ¥7,710円

ポイントは、割引対象道路の首都高速をルートから除外したこと。全区間がETC夜間割引対象路線かつ「千代田石岡I.C.を深夜0時10分に通過する」ことで夜間割引条件を満たします。「一般的なルート」の場合は東名高速道路分が割引対象外になりましたが、このルートなら東名高速道路分も30%割聞が適用されます。

遠征計画例

●ホテル利用時
前泊する場合、高速道路出口を「深夜0時過ぎに出る」計画を立てましょう。所要時間が5時間の場合、18時30分に出発。最終サービスエリアやパーキングエリアで時間調整しながら、高速道路出口を深夜0時5分に出ればETC夜間割引が適用されます。

※渋滞、事故、通行止めによる交通規制に引っかかった時、4時まで余裕があるためETC夜間割引達成率が高くなります。睡眠時間は短くなります。

●現地朝到着
当日の朝到着する場合、高速道路出口を「4時前」に出る計画を立てましょう。所要時間が5時間の場合、22時30時に出発。最終サービスエリアやパーキングエリアで時間調整しながら、高速道路出口を3時50分に出ればETC夜間割引が適用されます。

※渋滞、事故、通行止めが発生した場合、余裕は10分だけ。ETC夜間割引達成率は低く可能性があります。

費用まとめ

ETC夜間割引を考慮したルートを選択すると、今回のケースでは走行距離が51km増加します。ハイブリッドカーならガソリンを2L余分に消費する計算になり、約300円のコスト増加につながります。

しかし、ETC夜間割引で得られる割引額は5,280円です。増加するガソリン代を相殺すると約5,000円分のコスト削減につながります。

通常料金 往復 一部深夜料金適用 往復 全区間深夜割引適用 往復
¥20,900円 ¥19,820円 ¥15,420円
¥1,080円お得 ¥5,480円お得

ETCマイレージサービス

高速道路の割引にETCマイレージサービスがあります。登録すると支払い金額に応じてポイントが付きます。ポイントは還元額に交換できます。

ポイントの付き方 10円につき1ポイント

ポイントの有効期限は、ポイント付与年度の翌年年度末(3月末)まで

ポイントの交換単位
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社 1,000ポイント → 500円分
3,000ポイント → 2,500円分
5,000ポイント → 5,000円分

ポイント還元は1000ポイントから交換できますが損なので避けたほうが無難。私は5,000ポイントの自動還元に設定済みです。

高速料金を5万円利用するごとに5,000円が還元されます。私の利用状況で、1年に1回の頻度で5,000円が還元されます。

※ポイントには有効期限があります。5,000ポイントに達しず失効しそうな時は3,000ポイント自動還元に設定します。

注意点

ETCマイレージサービスのポイントは「NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社など」の有料道路に適用されるサービスです。首都高速をたくさん走行しても無駄な努力になります。

目的地まで2ルートある場合、日頃から「NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社」を利用する努力が必要です。

その他アドバイス

80km/h走行で燃費向上

高速道路の規制速度は、新東名などでは120km/h区間が新設され、以前よりも合法的に高速移動できるようになりました。

しかし、燃費に着目すると120km/hで走行すると確実に低下します。とくに車高が高いワンボックス車やRV系のクルマは、前面投影面積が大きく、スポーツカーに比べて空気抵抗が格段に大きくなります。私の経験上、ワンボックス車で120km/hで走行すると80km/h走行時に比べて2割近く燃費が悪くなる印象です。

私の愛車は、80km/h走行時・燃費25km/L、100〜120km/h走行時・燃費18〜20km/Lです。東京往復の場合、80km/h走行すれば満タン無給油で往復できますが、100〜120km/h走行すると帰路に給油が必要です。築城遠征時も、往路は100〜120km/h走行で給油あり、帰路は80km/h走行で無給油で走破できました。

ETC割引を利用する場合、時間調整が必要なので急ぐ必要がありません。80km/h走行でのんびり走行するのもアリですよ。

タイヤは転がり抵抗aaa製品

タイヤは消耗品なので寿命が来たら低燃費エコタイヤへの交換がお勧めです。

もう少し詳しく紹介すると、低燃費エコタイヤには「転がり抵抗a」から「転がり抵抗aaa(トリプルエー)」の製品まで「低燃費ランク」がマーキングされています。量販店では転がり抵抗aや転がり抵抗aaの製品を販売する傾向ですが、燃費にこだわるなら「転がり抵抗aaa」の低燃費エコタイヤを購入するのが断然お得。

転がり抵抗aaaのタイヤに交換しても燃費が伸びない人がいます。運転のコツがあり、低燃費エコタイヤ用の運転を実践しないと燃費は伸びません。

運転のコツは、アクセルOFF時の「惰性による滑走走行」を増やすこと。信号で停止する時、フットブレーキは極力使用せず、回生ブレーキのみで停止します。制動距離は100m〜200mに伸びると思いますので、手前の信号が赤に変わりそうなら、遥か手前からアクセルをOFFにして惰性で止まります。

この走り方を実践すると燃費は必ず向上します。

タイヤの空気圧をチェック

最近のクルマは、整備書に記載されるタイヤ空気圧が高めに設定されています。年式の古い車は2kg/cm2前後が一般的でしたが、高年式車は2.5kg/cm2前後、最新型の軽自動車の中には3kg/cm2指定の車もあります。

該当車種のお乗りの方で、過去の経験でタイヤ空気圧を2kg/cm2前後に入れる習慣がついていると燃費が確実に低下します。同様にエクストラロード規格のタイヤは、仕様的に3kg/cm2以上入れる仕様なので低偏平タイヤに交換している人は確認しましょう。

私個人の感想ですが、年式の古い車でも空気圧を2.5kg/cm2前後まで入れると燃費が良くなる印象です。最新タイヤは空気圧2.5kg/cm2程度充填することを想定して設計されているからだと推測できます。ただし、乗り心地は若干高くなるので、乗り心地重視の方にはオススメしません。

エンジンオイル粘度を再確認

最近の車は、エンジンオイルの粘度が極端に低くなってきました。新型アクアなどは、指定エンジンオイルが0W-8が指定されています。ホンダ車なども低粘度エンジンオイルが標準です。

しかし、これらの超低粘度エンジンオイルは、ディーラーに在庫していないお店があります。また、車検や整備時に安価なオイルを入れている場合が多く、オイル粘度は10W-30などが多い傾向にあります。その結果、燃費は確実に悪くなり、ホンダ車は顕著に悪化するはずです。

カー用品店でオイル交換する場合、何も指定しないと良心的なお店で0W-20、一般的なお店では10W-30のエンジンオイルが入れられます。その結果、燃費は確実に悪くなります。

高年式ホンダ車やホンダハイブリッド車は、ホンダ純正エンジンオイルを入れるべきです。

ドライブ専用メガネ

メガネ販売店に出向くと「ドライブ専用メガネ」が販売されています。私は「まゆつば物」と思っていたのですが、試しに運転用に「眼鏡市場のALL-DRIVE」を制作したら効果覿面。夜間走行時の眼精疲労が低減できました。

個人差があるとは思いますが長距離ドライブが多い人は試してみる価値はあると思いますよ。

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