ミラーレス一眼のオーバーヒート問題
僕がミラーレス一眼のオーバーヒート問題に遭遇したのはα6300の時。
4K30P撮影機能と1080/120P(スローモーション)が搭載されましたが、動画モードで電源を入れているだけでグリップ部分が熱くなります。そのまま撮影を続けると、モニターに「温度警告」が表示され驚きました。
4K撮影よりも1080/120P撮影時の方が負荷が大きかったことを記憶しています。
ソニーαユーザーは「オーバーヒート問題」を経験済み!
その当時、S社はオーバーヒート対策の一環として一部のサポート会員に「オーバーヒート低減ファームウェア」を提供。ファームウェア適用後のα6300は、オーバーヒートを気にすることなく撮影できるようになりました。
ソニーのミラーレス一眼においては、α6300がオーバーヒート問題を抱えた最後の機種だと思います。
現在は、メニュー内にある「自動電源OFF温度・高」としてオーバーヒート対策に活かされています。
というわけで、ソニーαユーザー(ムービー系)は、その世代の機種で得られた技術やオーバーヒート対策について、若干ですがノウハウがあります。
α7IIIで制作した作例
2019年、α7IIIを使い、撮影から編集までひとりで請け負いました。
- カメラ:α7III
- レンズ:FE24105G OSS、FE100400GM、14TC、シグマ50mmART
- マイク:XLR-K2M
- 三脚:ザハトラーFSB8
- スライダー:Edelkrone WING3
- 編集:FCPX
お時間があれば、ぜひご覧ください!
30分撮影できないことは全く問題ない
巷では「動画が30分撮影できなから使えない」との書き込みを見かけます。きっと動画を撮影したことない人が書き込んでいるのでしょう。
これはヨーロッパ連合の関税が寄与していると思いますが、現時点でこの問題は解決済みです。なので、現行機種で30分以上撮影できない理由は、関税以外になると推測されます。
動画撮影している人は、そもそも連続30分撮影するようなシーンは限定されます。フリーランスで請け負うようなショート動画の制作現場では、まったく気になりません。
問題になるのは、イベントなどを通しで撮影するような用途に限定されるのではないでしょうか?
長時間撮影するときは、ビデオカメラと大容量バッテリーの組み合わせで運用すれば良いだけの話ですからね。
ミラーレス一眼は、主に短編動画や低予算動画の制作に用いられます。ボケ重視や高感度撮影とか。
そのような用途では、1カットの撮影時間は10秒もあれば十分。前後の余白を3秒つけても16秒で事足ります。個人的な感想です。
30分以上収録できれば理想的です。しかし、30分撮影できなくても、用途を限定すればまったく支障をきたさない現場もわけなんですよね。
温まった状態からの撮影時間が知りたい!
10秒の動画を撮影したらRECを停止。数分のインターバルをあけてまた10秒間撮影する。
このような感じで撮影すると、カメラ内部に熱がこもってきます。グリップは使い捨てカイロぐらいまで暖かくなることがあります。
温度警告のマークもα6300(ファームウェア更新後)以来、目撃していません。
少し心配なのは、ドキメント撮影時に、本来は1分で済む撮影が、状況に応じて5分ぐらい撮影しなくてはならなくなることがあります。このような撮影でもソニーαは全く問題ありません。
カット割りが緻密に組まれた撮影なら、休憩を挟みながら運用できるのでキヤノンEOS R5でも問題なく撮影できると思われます。
しかし、10分間の撮影後、休憩するはずが立て続けに10分撮影しなければならなくなった時、カメラがどのような挙動を示すか? 事前にテストしておく必要がありますよね。
2回目の撮影中に強制終了するようでは使いものにならないですからね。
これが、インタビューやタレントさんが会話するようなシーンでカメラが停止したら、1回なら許してもらえそうだけど、連発したら険悪な雰囲気になるのは必死。
熱的バッファ?の許容を知ることが重要。
4K120Pは魅力的な機能!
8K30Pは、現在の編集環境を考慮すると実用的ではありませんよね。
しかし、4K120Pは魅力的な機能です。
負荷がピークに達する撮影環境なのでキヤノンEOS R5がどのような挙動を示すか、これから情報が出てくるはずなので注視しようと思います。
4K120Pが収録できる性能があれば、1080/240Pが可能になるかも知れませんからね!
まとめ
果たしてキヤノンEOS R5は飛び道具なのか実用機なのか?
興味津々です。
【EOS R5/6の登場に涙目の現役αユーザーのボヤキ】
キヤノン EOSR6とソニー α7iiiのスペックを比較してみた!
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